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16-2)歌織を追い詰めた母親の上京(2006.12.13)予定

2015/04/16(Thu) Category : 渋谷夫バラバラ殺人事件
【「渋谷夫バラバラ殺人事件」の考察】
【16.地獄の中で夢を形にしようとした歌織(2006.12)】


2)歌織を追い詰めた母親の上京(2006.12.13)予定

その両親が13日に来ることになりました。もう限界を超えている歌織にとって、母親からまた何らかの“課題”を言われることは、もはや我慢ならないことだったでしょうし、さらに離婚を引き延ばされることも恐怖だったでしょう。

今度母親に何かを言われたら、その時こそ、ブチッと母親に対してキレてしまうかもしれない。その恐れも感じていたのではないでしょうか。だから、なんとしても13日を迎える前に、自分の手でけりをつけなければなりませんでした。


検察側「どうして離婚の話をしようと思ったのか」
歌織 「ICレコーダー(の内容)が手に入ったことと、翌日に自分の両親が来ることになっていた」 
検察側「両親が離婚に賛成しているのになぜ自分一人で話をしようとしたのか。両親が来てからでもいいのでは」 
歌織 「それができればいいが、私の両親と彼の仲は悪く、何度も言い合いになった。できれば親に入ってもらうのが望ましいが、その前に彼と話をつけたかった」 
検察側「浮気の証拠を手に入れたのだから、話し合いの必要もないのでは」 
歌織 「ただとにかく離婚して欲しい。話し合いというと語弊がある。何かを話し合って結論を出そうとしていたわけではない」
検察側「弁護士に入ってもらって離婚の話を進めることもできたのでは」 
歌織 「理想はそうなんだろうが、1日でも早くこの生活を終わらせたかったし、逃げたかった」 
検察側「(殺害翌日の平成18年12月)13日に両親が来て家を探す予定だったというが、引っ越してからではダメなの?」 
歌織 「逃げたら殺すとかずっと言われていたので、自分で何とかしなくちゃと思った」 

検察側の疑問はもっともです。本当に離婚したいだけなのであれば、両親が来て正式に離婚の段取りをして、引っ越して弁護士を立てて離婚―という流れになるでしょう。表面的に見れば、その方向に流れるお膳立ては出来ています。

けれど、歌織は母親から『よくやった。もう1回、(祐輔さんと)浮気相手との会話を録音しろ』と言われていました。それまでにもさんざん母親から離婚話を延長され、我慢させられるだけでなく「置き土産」を置いて行かれました。もう金輪際、そういう目に遭いたくはなかったのでしょう。両親が来ると言うことが、歌織を追い詰めたのです。





では、もし12日に事件(朝6時頃に殺害)がなければ、13日はどのように迎えたのでしょうか。それは、殺害のことを何も知らない両親の行動で分かります。

弁護側「平成18年12月13日、あなたは1人で上京し、歌織被告と会ったか?」
父親 「はい」
弁護側「あなた1人で上京すると事前に歌織被告に伝えていたか?」
父親 「いいえ。伝えたら会ってもらえないと」
弁護側「待ち合わせ場所や時間は?」
父親 「女房が伝えた」

なんと、父親だけで来ることになっていたのです。もし母親が来ないことを知っていたら、歌織も追い詰められなかったのではないかと思います。けれど、連絡をしたのは母親でした。

弁護側「歌織被告はどんな様子だったか?」
父親 「ものすごい顔色が悪く、真っ白だった。口数も少なかった」
《この前日、歌織被告は祐輔さんを殺害していた。しかし、この時点で父親は、そのことを知る由もない》

弁護側「録音した証拠について話した?」
父親 「はい。『持っているなら渡しなさい』と」
弁護側「歌織被告は渡してくれたか?」
父親 「いいえ。パソコン上に入っているから無理だと」
弁護側「あなたは何と言った?」
父親 「きちんとした形で慰謝料をもらって、早く離婚しなさいと」 
弁護側「離婚は祐輔さんから言い出させなさい、ということか?」 
父親 「はい。その方がスムーズに行くと思った。今まで(祐輔さんは)『離婚しない』『しない』と言っていたから」
弁護側「離婚の責任についてはどう考えていた?」
《弁護側の質問の意味がわからなかったのか、歌織被告の父は『すみません』と聞き返し、弁護側は再度質問した》
父親 「責任を取ってもらいなさいと」
弁護側「慰謝料についてか?」
父親 「もちろんそれを含めてだ」

この部分を歌織の証言で見てみましょう。
弁護側「翌13日は父親と会った?」 
歌織 「『お前の方から絶対離婚すると言うな。あいつから言わせるようにしろ。今までのこと(暴力)を考えれば、慰謝料800万円ぐらいはもらえるのだから』と言っていた」 

父親の言葉を見ると、まるで母親が乗り移っているかのようです。結局、「お前の方から人生脚本を降りることは許さない」「金は取れ」と言っているわけです。父親は無意識ながら母親の手先として動いていたのでしょうから、この言葉を殺害前に聞いていたとしても、やはり絶望したことでしょう。



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弁護側「2人でどこに行ったのか?」
父親 「不動産屋だ。(新宿の)ホテルで会って、タクシーで青山へ」
弁護側「新宿から青山へ? 誰かが知っている不動産屋だったのか?」
父親 「はい。娘だったと思う」
弁護側「歌織被告の引っ越し先を探した?」
父親 「そうだ」
弁護側「物件は見つかったか?」
父親 「1件あった」
弁護側「契約したのか?」
父親 「したが、娘も私も無職ということでできなかった」
弁護側「この日のうちにあなたは新潟に帰った?」
父親 「はい」
弁護側「別れるとき何かしたか?」
父親 「雨が降っていたもので、『帰りはタクシーで帰りなさい』と2万円渡した」

殺害後に取り乱しもせず、日常行動を取っていることに驚かされます。が、それは確信犯だったからではないでしょうか。
それに、歌織が青山のマンションに目星をつけていたことも分かりますね。10日に行った不動産屋で見つけたのでしょうか。そして、10日の電話で両親にその契約を依頼し、父親がそれを承諾したのではないでしょうか。そのまま行けば、引っ越しの段取りになっていたはずです。(実際は、父親が無職のため契約できませんでしたが)





しかし、ここに気になる証言があります。
弁護側「被告に『仮に家を出た場合、行くところがあるのか』と聞いた?」
証人 「私が『家を出た方がいいのでは』というと、(被告から)『(家を出ても)あなたには行くところがあるけど、私にはない』といわれた」

これは、友人が11日夜に歌織と会った際に出た会話です。10日にマンションを見つけ、そのことを両親に電話し、13日に両親が上京してその契約をすることになっていたのであれば、『行くところ』はありますよね。にもかかわらず、『私にはない』と言っているわけです。これは一体どういうことでしょうか。

この時期、歌織は完全に表層意識と深層意識が分離していたのではないでしょうか。表層意識は、「祐輔の暴力に耐えかねて離婚を望む歌織」という虚構を突っ走っていますので、その証明のためにそれに見合った行動を取らなければなりません。このように虚構を現実化するために証拠を残すという行動パターンは、歌織にとってはなじみのものです。

けれど、自律禁止令が出ている歌織は、新たなマンションに移っても一人で暮らしてはいけないのです。

「自律せずに金を浪費し、男性に束縛され暴力で支配されて我慢しつつ、都心にマンションを得る」(第一の脚本)、「離婚し男性に金を払わせて自分名義のマンションを得、母と共に暮らす」(第二の脚本)ともに、男性に金を払わせなければならないことは貫かれています。移った先に男性の影がなければ、そこは「行き場」ではないのです。

ですから、深層意識からすれば、13日に新たなマンション契約をすること自体が「行き場」を失わせることだったのではないでしょうか。ですから、絶対に13日を迎えるわけにはいかなかったでしょう。



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もう一つ、気になる証言があります。

検察側「18年12月13日に被告と2人で会ったか?」 
父親 「はい、別れるときが決まったと言っていた」 
検察側「慰謝料のことは?」 
父親 「それは私から話した。向こうは新しい彼女と結婚するから、12月何日かにきちっと離婚するということだった」

父親の証言では、歌織が『向こうは新しい彼女と結婚する』と明言していることです。一体それはどういうことでしょうか。

それは後ほど記しますが、ここで分かることは、存在不安がきわめて強い二人の子ども(歌織と祐輔)のうち、一人は行き場を見つけ、一人は行き場を失ったということです。







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この章はしんどかったですが

こんばんは 今年に入ってからでしょうか、 サイトを読ませてもらっています。
渋谷バラバラ殺人の章は 自分とダブるところも多く 受け入れれないところもあり 読み進めるのが しんpどかったですが、 ここに来て
いかに 自分の結婚感、離婚、子育ての事もですが、、、 母親のシナリオ 母親ならこうしたいと言う事なんだなと 腑に落ちました。

 
    
 
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