16-3)希望の中にいる祐輔、絶望の闇にいる歌織―別れた明暗(2006.12.11)
2015/04/17(Fri) Category : 渋谷夫バラバラ殺人事件
【「渋谷夫バラバラ殺人事件」の考察】
>【16.地獄の中で夢を形にしようとした歌織(2006.12)】
3)希望の中にいる祐輔、絶望の闇にいる歌織―別れた明暗(2006.12.11)
翌朝11日に出社した祐輔は、家に帰る前に付き合っていた女性にメールをしています。
検察側「(平成18年)12月11日の夜に祐輔さんからメールがあった?」
証人 「午後7時くらいにあった」
検察側「内容は?」
証人 「歌織被告から連絡があったかどうか聞いてきた」
検察側「それに返信はした?」
証人 「『連絡はないけれども、なんでそういうことに?』と返信した」
検察側「これに対して祐輔さんから返信は?」証人 「交際がばれたかもしれないという内容だった」
検察側「そのメールを見てどう思った?」
証人 「そういう事態になってしまったのかと」
検察側「その後は祐輔さんと連絡は取った?」
その後、電話して2人は外で会うことになり、その後、女性の家で深夜まで会っています。日付は変わって12日になっていました。
証人 「電話で」
検察側「どんな内容か」
証人 「『どうもばれてしまったような気がする。(歌織被告が)電話するかもしれないけれど気にしなくていいから』と言われた」
検察側「12月12日の未明には会ったのか」
証人 「午前1時を回っていたと思う」
《起訴状によると、祐輔さんが自宅で殺害されたのは12月12日午前6時ごろ。その数時間前に、2人は会っていたことになる》
検察側「外で会ったのか」
証人 「はい」
検察側「その後どこに行った」
証人 「私の家に行った」
検察側「家ではどんな話をしたのか」
証人 「『君のことは妻に特定されていると思う。妻は気が強くて君に危害が加えられるのが怖い。もう会わないほうがいい』と言われた」
検察側「祐輔さんはどんな様子だったのか」
証人 「酔っぱらっていたが、落ち着いている様子だったと思う」
検察側「どうして特定されたのかは話したか」
証人 「理由は分からない」
検察側「もう会わない方がいいと言われてどうしたのか」
証人 「もう会えないのはつらいから、祐輔さんを説得した」
検察側「祐輔さんは考えを改めた?」
証人 「はい」
祐輔が落ち着いていたこと、また祐輔が歌織を怖れていたことが分かります。この女性に危害を加えるかもしれないことを本気で心配し、『もう会わない方がいい』とまで言っていますから、歌織の中に潜む異常な激しさを祐輔は本気で怖がっていたのでしょう。
検察側「祐輔さんが帰るときにどんなことを話していたのか」
証人 「『絶対一緒になろうね』と言われた」
検察側「そのとき、祐輔さんに対してどう思った?」
証人 「うれしいと思った」
検察側「祐輔さんが帰った後は連絡はあった?」
証人 「電話がかかってきた」
検察側「電話ではどんなことを話したのか」
証人 「また『一緒になろう』と言われた」
検察側「祐輔さんと連絡を取ったのはそのときが最後か」
証人 「はい」
『一緒になろう』―2度も祐輔は言っています。
母親と一緒になろうとしてバトルを繰り広げ、ついに一緒になれない絶望の中に歌織がいた頃、祐輔はもうすぐ一緒になれるという希望の中にいました。
片や希望の中にいる祐輔。
片や絶望の闇にいる歌織。
事件前日、12月11日のこの日、
二人の明暗はくっきりと分かれました。
>【16.地獄の中で夢を形にしようとした歌織(2006.12)】
3)希望の中にいる祐輔、絶望の闇にいる歌織―別れた明暗(2006.12.11)
翌朝11日に出社した祐輔は、家に帰る前に付き合っていた女性にメールをしています。
検察側「(平成18年)12月11日の夜に祐輔さんからメールがあった?」
証人 「午後7時くらいにあった」
検察側「内容は?」
証人 「歌織被告から連絡があったかどうか聞いてきた」
検察側「それに返信はした?」
証人 「『連絡はないけれども、なんでそういうことに?』と返信した」
検察側「これに対して祐輔さんから返信は?」証人 「交際がばれたかもしれないという内容だった」
検察側「そのメールを見てどう思った?」
証人 「そういう事態になってしまったのかと」
検察側「その後は祐輔さんと連絡は取った?」
その後、電話して2人は外で会うことになり、その後、女性の家で深夜まで会っています。日付は変わって12日になっていました。
証人 「電話で」
検察側「どんな内容か」
証人 「『どうもばれてしまったような気がする。(歌織被告が)電話するかもしれないけれど気にしなくていいから』と言われた」
検察側「12月12日の未明には会ったのか」
証人 「午前1時を回っていたと思う」
《起訴状によると、祐輔さんが自宅で殺害されたのは12月12日午前6時ごろ。その数時間前に、2人は会っていたことになる》
検察側「外で会ったのか」
証人 「はい」
検察側「その後どこに行った」
証人 「私の家に行った」
検察側「家ではどんな話をしたのか」
証人 「『君のことは妻に特定されていると思う。妻は気が強くて君に危害が加えられるのが怖い。もう会わないほうがいい』と言われた」
検察側「祐輔さんはどんな様子だったのか」
証人 「酔っぱらっていたが、落ち着いている様子だったと思う」
検察側「どうして特定されたのかは話したか」
証人 「理由は分からない」
検察側「もう会わない方がいいと言われてどうしたのか」
証人 「もう会えないのはつらいから、祐輔さんを説得した」
検察側「祐輔さんは考えを改めた?」
証人 「はい」
祐輔が落ち着いていたこと、また祐輔が歌織を怖れていたことが分かります。この女性に危害を加えるかもしれないことを本気で心配し、『もう会わない方がいい』とまで言っていますから、歌織の中に潜む異常な激しさを祐輔は本気で怖がっていたのでしょう。
検察側「祐輔さんが帰るときにどんなことを話していたのか」
証人 「『絶対一緒になろうね』と言われた」
検察側「そのとき、祐輔さんに対してどう思った?」
証人 「うれしいと思った」
検察側「祐輔さんが帰った後は連絡はあった?」
証人 「電話がかかってきた」
検察側「電話ではどんなことを話したのか」
証人 「また『一緒になろう』と言われた」
検察側「祐輔さんと連絡を取ったのはそのときが最後か」
証人 「はい」
『一緒になろう』―2度も祐輔は言っています。
母親と一緒になろうとしてバトルを繰り広げ、ついに一緒になれない絶望の中に歌織がいた頃、祐輔はもうすぐ一緒になれるという希望の中にいました。
片や希望の中にいる祐輔。
片や絶望の闇にいる歌織。
事件前日、12月11日のこの日、
二人の明暗はくっきりと分かれました。
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