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17-3)なぜ殺しているときに笑ったのか?

2015/04/25(Sat) Category : 渋谷夫バラバラ殺人事件
【「渋谷夫バラバラ殺人事件」の考察】
【17.バラバラ殺人をした歌織の心理】


3)なぜ殺しているときに笑ったのか?

次のような鑑定人の証言があります。

検察官「金先生は、『被告は(犯行時に)自分の右肩が揺れているのを見て、自分が笑っているのに気づいた。これは、自分の気持ちとは関係ない、強迫症の症状』と指摘しているが?」
木村鑑定人「そう判断していいかは悩むが、自分が感じている感情とは違う感情が出てきたといえる」

笑ったのは、なぜでしょうか。


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これもカウンセリングで経験することですが、相談者の方が苦しみや悲しみ、虚無や絶望、寂しさや孤独の感情を言っているときに、ふと「うれしい」気持ちが出てくることがあります。この深刻な気持ちを味わっているのに、なぜ?と本人も戸惑います。

湧いてくる気持ちを丁寧に拾い上げてもらうようにしていますので、「苦しい苦しい」と言っている最中に、突然「あれ、うれしいという気持ちが出てきた」とか「体がワクワクしている」と言ってこられます。

その時は、やっと、やっと、本人が自分(小さいちゃん)の気持ちを言ってくれたので、喜んでいるインナーチャイルドがいるんですね。だから、深刻なのに体がワクワクしたり、嬉しい気持ちが出てきたりするわけです。おなかが温かくなったり、視界が鮮明になったり、音がはっきりと聞こえるようになったりもします。

おそらく歌織が笑ったのも、前の記事で見ましたように、自分を支配し苦しめてきた脳内母親をやっつけてくれたので(代償行為ですが)、「かおりちゃん」が喜んだのかもしれません。



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もう一つ思い出すのは、『人生の始まりの記憶―殺意の原点』です。この記事で、次のように書きました。

『便座の上で『ごめんなさい』と叫び続け、ぶたれ続けている記憶―この人生最初の記憶はとても象徴的です。というのも、父親が登場し母親が登場しないからです。』

ぶたれ続けている中で、どれほどの感情が生み出されたか。この出来事が、その後の人生をどれほど苦しいものにしたか。本当はこの出来事ではなく、その背後にいる母親ですが、歌織にとって諸悪の根源はこの出来事だったでしょう。そしてこの時、様々な感情が生み出された最後に出てきたのが、おそらく殺意だったでしょう。

歌織は、自分の人生をここまでにした父親に復讐したのかもしれません。
なすすべなく顔をぶたれ続けた幼い歌織。今、目の前にはなすすべなく顔を殴られ続けている代理父親(祐輔)がいます。

「人生おしまい」というこの時、この「人生の始まりの記憶」に決着を付けなければ終えることはできなかったでしょう。



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それに、邪魔な「父親」を消し去ることができれば、母親を登場させることができます。父親の陰に隠れていた母親をやっと引っ張り出すことができるのです。

これから、やっと母親と2人の人生を始めることができる―そういう喜びもあったかもしれません。というのも、そのような驚きべき発言を発行直後にしているからです。それは、後の記事で述べます。



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また、祐輔は母親が自分を束縛するために利用してきたアイドル(偶像)でもありました(本当は歌織が利用したのですが)。その偶像を破壊することで、「これで母親の束縛から解放される」という解放感も味わっていたのかもしれません。

祐輔はインナーチャイルドの敵のIP(脳内親)のシンボルであり、代理父親であり、母親が利用した偶像(アイドル)でした。
そして、代理母親でもありました。ですから、前記事で見たとおり、「なんで・・・」と代理母親から問いかけられたとき(=認知されたとき)、生まれて初めて自分を認知してもらったという喜びがわいてきたのかもしれません。

これらの複合的なものが笑いとなってわき起こってきたのでしょう。





けれど、歌織は本当の気持ちに気づいていません。
この殺意が、本当は母親に向けられたものであり、さらにその奥には自分自身に対する「かおりちゃんの怒り」が在ることに気づかなければ、再び怒りがわいてくることになります。代償行為でいかに怒りを吐き出しても、怒りの本体は出て行かないからです。

また、行動だけでは気持ちは出て行きません。言葉にし声に出して自分の耳で聴くことで「実感」がわいてきます。そして実感することで、気持ちは満足し、行動に移さなくてすむのです。

殺意も同じ。「死ね」「殺す」とまずは口に出す。
すると、その奥に、そこまで思うようになった根っこにある感情が出てくるでしょう。その多くは、親に対する「情けない」「悲しい」「がっかり」といった感情。その感情を実感することは、親に対して本当に絶望し、親を切り離すときです。それが嫌だからこそ口にしなかった感情です。けれど、その気持ちにたどり着き、その気持ちを実感したときに、あなたは解放され、親への執着からも解き放たれ、自由になるのです。



自分を無視してきたのは、母親ではありません。
その母親を向き続けている自分が自分を無視してきたのです。

母親が自分を「認知」しなかったのではありません。
自分が自分(小さいちゃんも脚本ちゃんも)を「認知」さえしていないのです。

どうかそのことにお気づきください。



小さいちゃんは、親に自分の気持ちをわかってほしいとは思っていません。自分以外の他人に、この心のひだがわかるとは思っていません。小さいちゃんは、自分自身に「実感」してもらえば、それで満足なのです。そして、「実感」すれば、人は自分を守り、また行動することができますから、小さいちゃんは「安心」なのです。

自分の中にこそ、安息があります。

小さいちゃんとつながりましょう。





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