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17-4)なぜ風景が綺麗に見えたのか?―現実感を取り戻した理由

2015/04/26(Sun) Category : 渋谷夫バラバラ殺人事件
【「渋谷夫バラバラ殺人事件」の考察】
【17.バラバラ殺人をした歌織の心理】


4)なぜ風景が綺麗に見えたのか?―現実感を取り戻した理由

金鑑定人はICレコーダーに録音もしていました。歌織は殺害直後のことを次のように言っています。

「(細かい状況は)わからない。ただ一つびっくりしたのは、朝、すごく天気が良かったこと」
「彼が生きているときは、天気が良くても暗く見えていた」
「母が『明けない夜はない』と言っていて、『そんなの絶対ウソ』って思っていたけど(その通りだった)」
「彼(祐輔さん)を殺してから、怖くて仕方なかった代々木公園がきれいに見えた」
「そのとき、(自分は)笑っていた」


まず、こちらをご覧ください。
「心のコップ」のメカニズム

気持ちがはき出せないままに溜まってくると、様々な心身症状が出てくることが分かると思います。そして、これ以上「心のコップ」に感情を詰め込むわけにはいかない、となってくると、外からの情報を遮断するようになります。すべての情報が気持ちを引き起こすからです。

記事に挙げた、臭いも感じない、味も分からない、距離感がつかめないため電柱にぶつかり、階段を踏み外す。皮膚感覚が鈍っていて火傷に気づかない。音が曇る、風景に奥行きがない、痛みを感じない等々のことは、実際相談者の方々が感じていた症状です。

そして、カウンセリングが進み、たまりに溜まっていた気持ちを吐き出していくと、「あ、臭いを感じるようになった」「くぐもっていた音が鮮明に聞こえるようになった」「風景が綺麗、立体的に見える」「色が鮮やかに見える」と、変化されます。

生まれてこの方痛みを感じたことがなかった青年が、いきなり全身に痛みが出たこともありました。彼は、生まれて初めて痛い思いをしながら、「痛みを感じることが嬉しい」と言っていました。

感情を封印して生き続けていた歌織も、おそらく上記のような感覚鈍麻や五感喪失があっただろうと思います。感情爆発して「心のコップ」に少し余裕ができて、感覚を取り戻したのではないでしょうか。



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もう一つ注目したのは、『怖くて仕方なかった代々木公園』という言葉です。訪問カウンセリングして各地、各家を見ていると、必要性があって「そこ」にいるのだなということがわかってきます。

必要性とは、存在不安から逃げるためと脚本に都合がいいための2つです。その2つから立地を選びますので、当然そこはその人の子宮空間であり、その家自体のみならず周囲に「母親」を暗示させるものがあり、窓から見えたりするのです。

歌織にとって、おそらく「代々木の森」は「母親」だったのでしょう。「代々木の森」は、不安から逃げる自分と脚本ちゃんにとっては「子宮」なのですが、小さいちゃんにとっては「監獄」であり、自分を監視する「看守(母親)」なのです。だから、感情が爆発的に出てこようとする自分にとっては、怖く思えたのではないでしょうか。

けれど、母親への思いが出てしまった後は、一時的に母親への執着がなくなります(感情本体は出て行ってないので、また執着が復活しますが)。執着がなくなると、投影する必要がなくなりますので、代々木の森はただの風景に戻り、怖さが消えたのでしょう。





上記理由の他に、脳を介さずに心で直接景色を見た故もあるでしょう。「心のコップ」がパンパン状態であることによる現実感喪失の他に、脳が現実を加工し認識をゆがませることによる現実感の喪失もあります。それまでの歌織は、現実感を感じていませんでした。

鑑定人A「祐輔さんから暴力があったのは、ある程度事実だと思うが、暴力を受けている過程であなたの周りの人間の『現実感』に変化はあったか」
歌織 「自分でも気づかない間に周りのものが、人であっても飼い犬のマーリーであっても…簡単に言うと、リアリティーがなく、自分の周りの日常すべてが、映画とか絵の中のワンシーンを見ているような…自分と外の世界の距離感がなかった」
鑑定人A「普段と違うものが見えることはあったか」
歌織 「それは…あった。先生方には前にも話したが…」
《うまく言葉にできない歌織被告。鑑定人は質問の仕方を変え、歌織被告の“言葉”を引き出そうとする》
歌織 「彼の寝顔を見ていると…」
鑑定人A「薄いものが見えることがあると以前は言っていたが」
歌織 「真っ白い膜のようなものが見えた。自分だけが大きい白いボールの中に包まれたような感じ。歩いているとフワフワしていて、現実感がなかった」
鑑定人A「膜を見ているとき、不安が和らぐこともあったのか」
歌織 「そう」
鑑定人A「そういうものが見えていたのは、いつからいつまで」
歌織 「シェルターに入るちょっと前。その後、毎日ではないが、ふと気づくとそういう感覚になっていた」
鑑定人A「事件の前にもそういう感覚はあったか」
歌織 「あったこともあった」


『リアリティーがなく、自分の周りの日常すべてが、映画とか絵の中のワンシーンを見ているような』感じや、『自分だけが大きい白いボールの中に包まれたような感じ。歩いているとフワフワしていて、現実感がなかった』感じなどは、体験されている方もいらっしゃるでしょう。

実際、歩いているのに自分の足ではない感じがしていたり、かかとが着地するときに空気の層があって手応えを感じず、空中を歩いているようなフワフワ感だったりする人がいます。そういう方も、気持ちとつながった後は、「地に足を付けて、自分の足で歩いている実感」を感じられるようになります。

「脳内親vs小さいちゃん」のシリーズでも、自分が浸食されたり、乗っ取られたり、奪われていく事例をいくつか紹介していますが、感覚が奪われるのはこういうことかという事例には多々接します。


たとえば、肉体反射。
小さいちゃんと体が直結していると瞬時に体は反応しますが、IPに強く支配されている人は全情報について「脳(内親)」にお伺いを立てなければなりません。脳を経由させる分コンマ何秒か反射が遅れるわけで、どうしても少し遅れてしまう。そういう方が「脳(内親)」から解放されると見違えるように動きがよくなることがあります。その方は運動神経が悪いと思っていらっしゃいましたがそうではなく、「脳(内親)」にお伺いを立てる癖がついていただけです。



たとえば、物体認識。
カラオケボックスでカウンセリングをする際、両側にシートがある部屋での事例です。入り口から向かって右に座ったときは、脳から言葉が出ているのがわかりました。トイレをきっかけに席を変えてみました。すると、途端に顔つきが和らぎ、堰を切ったように話し始めました。一段落して、こちらから見たその変化を伝え、席を移ることで何が違ったのか訊いてみました。

本人は、指摘されるまで自分の変化に気づかず、何が違うのかについてもきょとんとしています。自分の右に何があるのか、とヒントを出しました。すると、「壁」と言います。再度ヒントを出しても、今度はまじまじと壁を触りながら「壁」と言います。

これをウケ狙いではなく本気でやっているところが可笑しいのですが、その壁からでかでかと黒いモニターが突き出しているのです。存在を主張しているモニターを全く無視しているところが、いかにも脳内母親でした。なぜ、右なのか、なぜモニターなのか―それはその人の過去にいわれがありましたが、紛れもなくモニターが母親の象徴でした。

このように脳内母親に支配されている脳は、母親のシンボルを隠すために、目で見ていることを認識させなかったりするのです。



たとえば、色彩認識。
皆さん、どなたも例外なく(ほんとに例外ありません)、必ず「母親カラー」を身につけたり、持ったりしています。母親カラーと言っても1色ではなく、複数色あります。そして、これが面白い所ですが、その方の脳は、母親カラーを認識することにとても強く抵抗します。ばれてしまえばその人を支配できなくなってしまうからです。本人にばれてないからこそ、暗示として効き、感情を出させず理屈で縛ることができるわけです。

「白を黒と言う」という言葉がありますが、「赤をオレンジ」と言ったり、「紫を青」と言ったり、「自分の目で見た事実」と「脳の認識」が全く異なることがよくあります。それを本気で思っているところに洗脳の深さが表れていますが、その誤認識のまま日常を送っているわけです。そして、誤認識している色こそが「隠れ母親カラー」なので、その色に囲まれて感情を出そうにも出せずIPに支配されて日々を送っているわけです。

さらには、母親カラーを大好きと思っていたり(小さいちゃんはいやがっていても)、それこそが自分のカラーだと思っていたり、自分のカラーは排除していたり・・・これほどに人は自分を自己洗脳して生きているんだなぁと思います。





以上見ただけでも、人がいかに「現実」を見ても認識せず、「感情」があっても感知せず、それどころか、脳が書き換えて認識したり、洗脳感情で生きていたりすることがわかると思います。

「現実」を「実感」するから「現実感」が出てくるわけで、現実認識も知覚も感情認識もともに歪んでいれば、「現実感」が失われていくのは無理もありません。脳が加工した虚構の中にくるまれていきますので、『白いボールの中に包まれたような感じ』や周りが水槽の中のような感じ、この世が作り物のような偽物の感じ、フワフワした感じ、などが出てくるのだろうと思います。


脳の虚構をブレイクできるのは、唯一「実感」であり、「感情を声に出して自分で聴くこと」です。

また、「色」や「柄」は、無意識だからこそ自分を縛る暗示として効果があるわけで、自覚してしまえば暗示効果は解けるでしょう。




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