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17-5)なぜバラバラにしたのか?―脚本人生劇場の舞台からの消去

2015/04/27(Mon) Category : 渋谷夫バラバラ殺人事件
【「渋谷夫バラバラ殺人事件」の考察】
【17.バラバラ殺人をした歌織の心理】


5)なぜバラバラにしたのか?―脚本人生劇場の舞台からの消去

なぜバラバラにしたのでしょうか。

裁判長「遺体を切断し、捨てた理由は『目の前から消したかった』と言ったが、あなたから家を出ることは考えなかったのか?」
歌織 「どこに、というのが思い浮かばなかったし…」
裁判長「数日ホテルに行くとか、友人とか」
歌織 「犬がいるので考えなかった」
裁判長「遺体をバラバラにするぐらいなら、去ったほうがいいと思うのが普通では?」
歌織 「申し訳ないと…」
《明確な返答ができない歌織被告に、裁判長は穏やかな口調ながらも矢継ぎ早にたたみかける》
裁判長「どうして出ようとしなかった?」
歌織 「…」
裁判長「思いつかない?」
歌織 「…」


裁判長は、あくまで常識的観点からの質問ですので、歌織には答えようがなかったでしょう。殺すくらいなら家を出るだろう―そうであれば殺人は起きていません。順序が逆で、家を出られなかったから祐輔を『目の前から消した』のです。

つまり、殺害後に『目の前から消したかった』から遺体を切断して捨てたのではなく、殺害そのものが目の前から消す目的でなされたことなのでしょう。前記事までに見たとおり、後はそれを淡々と実行していっただけなのでしょう。

自分が脚本人生劇場のキャストとして舞台に採用しながら、不用になったら舞台から“消す”―これが虚構を生きる人の生、命を道具にしている人の生です。実際歌織は、祐輔を自分につなぎ止めるために二度も赤ちゃんを作り(脚本人生劇場の舞台に登場させ)、目的を達成すると二度とも堕胎しました(不用になったら舞台から消しました)。





検察側「遺体の切断の順番は」
歌織 「最初は頭部。その後、左手を切って、その後、右手を切って、その後は体の部分を切った」
検察側「その後どうしたか」
歌織 「上半身と下半身の部分を袋に入れた」
検察側「ゴミ袋か」
歌織 「そうです」
検察側「遺体をバラバラにしたのは『ばれないようにしたい』という気持ちだった?」
歌織 「そのときはそういうことを考える余裕はなかった」
《検察側は証拠採用されているノートを歌織被告に見せる。犯行後に歌織被告が書いたとみられる『フット、ハンド、ボディー、バラバラ完了』などと書かれていた》
検察側「どういう意味か?」
歌織 「分からない」
検察側「あなたが書いた?」
歌織 「そうだと思う」

検察側「実際に切断したとき、手を切ったのは何のため?」
歌織 「…」
《それまでよどみなく答えていた歌織被告が一瞬沈黙する。女性検察官は『攻勢』をかける》
検察側「なぜ?」
歌織 「運ぶときに、その…キャリーケースに入れるために…」
検察側「そんなに大きくないから入るでしょう?」
歌織 「もともとは、最初は、その…腕のところから切るつもりだったが、ワイシャツを着ていたのでめくれるところから切るしかなかった」
検察側「寝るときにワイシャツを着ているのか?」
歌織 「そうです」
検察側「手を切らなくても入るんでは、という質問なんだけど」
歌織 「ギリギリで上半身が入るかという大きさ。実際測ったわけではないが…手を切らないと入らないと思った」 
検察側「最初に左腕のひじあたりを切り、そのあと右手首。どうして変えた?」 
歌織 「最初に切ったとき大変だったので、少しでも簡単なところにしようと思った」 
検察側「手首を切らないと入らなかったの?」 
歌織 「『切らなくちゃ』ということしかなかったので。今冷静に考えると、そんな必要はないかも知れないけど」
検察側「(ノートは)手を切らないと、指紋でばれるという計画を書いたものでは?」
歌織 「違います」
《裁判長の方に向かう歌織被告の表情は傍聴席からは読み取れないが、やや強い口調になっている》

検察側「頭部は?」
歌織 「当初は袋に入れるつもりだったが、袋に入れると思った以上に重くて大きかった。どこかにやってしまうわけにはいかず、埋めるしかないと」
検察側「どこかにやれなかった理由は?」
歌織 「私がやったと分かることもあるし…見つかったとき、周りへの衝撃ということもあるし、さすがにそれはというのがあり…」
《常識的なコメントを返す歌織被告。自分の犯行だとばれることを防ごうとする目的を、控えめに認めたことになるが、さらに言質を取ろうとする検察側に対しては、無難な言葉を返した》
検察側「(犯行が)ばれるのがいやだったということか?」
歌織 「そのときはそういうことよりも、家から遺体を出したいということで一杯だった」
検察側「(犯行4日後の)16日に遺体の一部が発見された。自首は考えなかった?」
歌織 「考えたが、怖くてできなかった」


古代から、人は祟りを怖れて首と胴を切り離して埋めるということをしていました。復活を恐れ、祟り神としてのパワーをそぐためです。祐輔は神(母親)が執着した偶像ですから、再び神が執着しないように頭部を切断したのかもしれません。

魂魄(こんぱく)という言葉がありますね。「鬼+云」に「鬼+白」です。
鬼(おに)とは、頭に少し毛が残っている白骨死体の象形文字だそうです。

「云」は「雲」→つまり、白くて形なきもの。
「白」は骨の色、色=形ですから、白くて形あるものですね。

そこから、「魂」は精神を支える気(エネルギー)、「魄」は肉体を支える気(エネルギー)を指し、人が死ぬと「魂は天へ昇り、魄は地へ帰る」と見なされていました。この時、魂は「神」に、魄は「鬼」に名を変えますので、「鬼神」とは「魂魄」の別名でもあります。

江戸時代には、魂が肉体から抜け出す生霊は「離魂病」「影の病」「カゲワズライ」と呼ばれていたそうですから、病気として認知されるくらいに体験されていたものなのでしょう。私の母も、幼い頃に一度だけ幽体離脱して木の上の中空を歩いたことがあるそうです(85歳になって初めてその体験を語りましたが、本人は幽体離脱という言葉さえ知りませんでした)。

ろくろ首や抜け首などは、生霊(幽体離脱)を妖怪化したものなのだと思いますが、首が抜けている間に体を隠すと困り果てるようですから、ここでも頭と体の分離が有効ですね。体を求めてさまよった平将門の首のことも思い出されます。

日本では、「魂」エネルギーが動き回るろくろ首や抜け首が有名ですが、中国では「魄」エネルギーだけで動いているキョンシーが有名です。西洋のゾンビなども、いわば「魄」エネルギーだけで動いている妖怪と言えるかもしれません。

「魂」側にパワー(怖れ、畏れ)を感じる日本と、「魄」側に恐れを感じる中国や西洋。俗に「東洋」とひとくくりにされますが、精神性を最も重視しているのは日本なのかもしれません。

話はそれましたが、洋の東西を問わず「魄」側の復活を恐れる心性が頭と胴を切り離して埋めるという行為につながっているのだろうと思います。

カウンセリングを通じて思うことは、人は「見えないもの」の扱い方を本来知っているのだろうなということです。たとえば、相談者の方もその親たちも見事な「結界」を家に張り巡らしており、暗示をかけて自分も家族も支配しています。歌織もまた、無意識ながら、「魄」が機能できないように頭と胴を切り離したのではないかと思ったりします。



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手を切った理由はいろいろと述べていますが、『手を切らないと入らないと思った』割には、『腕のところから切るつもりだった』わけで、肩の付け根から切ろうとはしていませんから、整合性がありません。ここに法律事務所の元同僚女性の証言があります。

検察側「祐輔さんが行方不明になったのはいつ知った?」
証人 「18年12月16日に知った」
検察側「どのような経緯で知ったのか?」
証人 「法律事務所の元同僚から聞いた」
検察側「その日は新宿で上半身が見つかったが、知っていたか?」
証人 「元同僚に言われて知った」
検察側「元同僚の間で『祐輔さんじゃないか』という話は出ていたのか?」
証人 「はい。歌織さんとも連絡つかなかったので、2人に何かあったのかと思った。身長も近かったし、左腕がなかったから。左腕に根性焼きの痕があり、それを隠すためかもしれないと」
検察側「根性焼きのことは知っていたのか」
証人 「見たことないが、同僚でよく飲んだときに話題になっていた。その場に祐輔さんもいた」

先の証言で、歌織が『もともとは、最初は、その…腕のところから切るつもりだった』、そして『左腕のひじあたり』を切ったと言っていたことと、この『左腕に根性焼きの痕があり、それを隠すためかもしれないと』という証言が符合します。祐輔だと分かることを怖れて腕を切ったのが本当のところだったのではないでしょうか。さらに、左腕だけだとそこに何かがあったと思われますから、カムフラージュのために右手も切ったのかもしれません。

『切るつもりだった』と言っていることからわかるように、殺人も、その後バラバラにすることも決めていたのでしょう。けれど、『目の前から消したかった』割には、遺棄の仕方がずさんです。つまり、遺棄しやすいようにバラバラにしたわけではないと言うことです。

これは次の項で述べますが、頭と体を切断した理由と、体をバラバラにした理由は異なると思われます。頭と体の分離は、上記の復活を妨げる無意識が働いているように思います。腕を切ったのは、発覚を怖れてのことでしょう。では、胴を二つに切ったのは?

そこにこそ、バラバラにした本当の理由が隠されています。
それは次項で。




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