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宇和島心の旅8.多賀神社~性の博物館―凸凹神堂(宇和島)

2015/11/11(Wed) Category : 神社・寺・城・歴史
【松山・宇和島心の旅】

やってきました多賀神社。
多賀神社01
多賀神社01 posted by (C)Hide

多賀神社は、イザナギとイザナミを祀っています。先にも書きましたが、イザナギとイザナミは森羅万象の全てを生み出した夫婦神。「性」の原点ともいうべき神ですから、イザナギとイザナミが男根と女陰によって表されている像もあるわけです。

けれど、なぜこの二柱を祀る神社に「多賀」とつけたのか、よくわかりません。以前お伊勢参りをした時に、伊勢外宮に多賀宮(たかのみや)がありましたね。あれは、元々高宮(たかのみや)であったのを「多賀」の字に変えたわけですが、わざわざ「たが」で流通している文字をなぜ持ってきたのか。
お伊勢参り1―伊勢神宮外宮(豊受大神宮)

また、大和朝廷が蝦夷から都を守り、蝦夷を征伐する拠点としたのが多賀城です。なぜ、「多賀」なのか。
瑞巌寺随想~1.大和朝廷とまつろわぬ民

謎はつきませんが、ともあれ行ってみましょう。


鳥居の向こうは鬱蒼として見えます。
多賀神社02
多賀神社02 posted by (C)Hide

廃墟っぽくもある。
多賀神社03
多賀神社03 posted by (C)Hide

よくわからないモニュメント。
多賀神社04
多賀神社04 posted by (C)Hide

性を表すものがそこここに転がっていますね。奥にいるのは何?
多賀神社05
多賀神社05 posted by (C)Hide

なんだか石造りの雪だるまのごとしですが、元は夫婦岩のように2つの石が並んでいたんでしょうね。で、夫岩の方をよりわかりやすく(?)したのかな?
多賀神社06
多賀神社06 posted by (C)Hide

振り返ると緑。
多賀神社07
多賀神社07 posted by (C)Hide

やはり気になるこのモニュメント
多賀神社08
多賀神社08 posted by (C)Hide

さらに奥へ
多賀神社09
多賀神社09 posted by (C)Hide

たんたんたぬき・・・が出ました。
多賀神社10
多賀神社10 posted by (C)Hide

これも、何なのでしょう?
多賀神社11
多賀神社11 posted by (C)Hide

そこから奥を見ると、石像がモアイのように並んでいます。
多賀神社12
多賀神社12 posted by (C)Hide

この手水舎も、少し変。
多賀神社13
多賀神社13 posted by (C)Hide

大きなお釜から生命が
多賀神社14
多賀神社14 posted by (C)Hide

やっと、まともそうな社が
多賀神社15
多賀神社15 posted by (C)Hide

と、思ったら、その横にご神体が
多賀神社16
多賀神社16 posted by (C)Hide


奥にお稲荷さん。子だくさんですね~。
多賀神社17
多賀神社17 posted by (C)Hide


粟島神社というのがありました。
多賀神社18
多賀神社18 posted by (C)Hide

粟嶋神社(あわしまじんじゃ)は、淡島神を祀っている神社とのことですが、なぜ「粟嶋」と名を変えたのか。まるで、淡島神を隠してでもいるかのようです。
淡島(アワシマ)とは、イザナギとイザナミが水蛭子(ヒルコ)の次に産んだ神。望み通りではなかったようで、再度出逢い直してその後、淡路島→四国・・・と、大八島国(オオヤシマノクニ)を産んでいくわけです(記紀では)。

淡島様は女性を守る神とされ、針供養で有名ですが、豆腐などの柔らかいものに針を刺すという行為も何か意味がありそうですね。

もともと、アワとは、ア=天、ワ=地で天地=世界、という意味。
アワシマとは、この世界に現れた島?
そして、ウワジマはアワシマが訛ったもの?


ともあれ、そこを抜けると、資料館―凸凹神堂です。
前には、リンガと牛の像が。
多賀神社19
多賀神社19 posted by (C)Hide

中は、まさに性の博物館でした。





博物館の様々な展示物を見ていて、次のようなものが男女の象徴になっていることがわかりました。
・天狗とおたふく
・ひょっとことおたふく
・急須の注ぎ口と入り口
・マムシとイノシシ
・箸としゃもじ
・餅と石臼
・鼻と舌

天狗とおたふくやひょっとことおたふくは、まぁわかりやすいですね。
急須の注ぎ口と入り口―はぁ、そういう見方もあったんだねぇ、と驚き。
それと似た縄文土器があります。それが、マムシとイノシシが鉢の両側から向かい合う器です。


<マムシとイノシシ>--------------------

縄文期、多産のイノシシは猟の対象であっただけではなく、豊穣祈願の対象でもありました。その後、「山の神」として崇められるようになり、ヤマトタケル伝説でもヤマトタケルが白いイノシシ(山の神の化身)に出逢いますね。最近では「もののけ姫」の乙事主(オッコトヌシ)を思い出します。

一方、三角頭の形状から男性器のシンボルともなるマムシは、その生命力と精力から、やはり信仰の対象となりました。つまり、マムシは男性、イノシシは女性の象徴とされたわけです(そう言えば、妻のことを「山の神」→“かみさん”と言いますね)。

実際縄文土器では、男女の土偶が鉢の両端にくっついていたものが、時代が進むにつれて女の土偶は顔だけになり→豚鼻になり→イノシシになっていくそうです。一方、男の土偶はマムシの頭に変化していくそうです。

なぜ豚鼻になったのか。イノシシは特にマムシを好んで食べるそうで、マムシにとっては天敵。そういえば十二支で巳(蛇)と亥(猪)は対角にありますね~。マムシに鼻面をかまれても平気で食べたことから、飛騨地方の一部では「イノシシの鼻は毒に効く」と言われていたそうですから、イノシシの鼻に神の威力を感じたんでしょうね。つまり、豚鼻ではなく猪鼻だったのでしょう。

生命力の強さから信仰の対象となった蛇。その中でも毒で人を殺すこともある蛇の王者マムシ。その王者マムシをものともしないで食べるイノシシ。いやはや、神(蛇)のさらに上に立つ“かみさん”(イノシシ)が怖いはずですね~。

また、猪は牙で大地を耕す、ということもどこかで聞いたことがあります。ヒンドゥー教では海に沈められた大地を巨大な猪に姿を変えたヴィシュヌ神が、その牙で持ち上げるという神話がありますが、大地を維持しているのは猪だということを示しているように思います。

縄文人もマムシよけに猪を飼っていたようです。瓜坊(猪の子)を埋葬するなど特別に扱っていたようです。そういえば、「家」の字も、「宀」の下に「豕(いのこ)」=豚もしくは猪ですから、家族の一員であり守り神だったのかもしれません。



<箸としゃもじ>--------------------

隧穴(すいけつ)信仰というものがあり、大地にできた穴を大地母神のホトに見立てて、そこを丸い木の棒で突く神事が行われていたそうです。そして、この“丸い木の棒”を「箸」と呼んでいたそうなのです。なので、「箸」=男性のシンボルですね。

(箸墓古墳で有名な倭迹迹日百襲姫(やまとととひももそひめ)は、夫の大物主の正体が蛇だと知って驚き叫んだため、大物主は御諸山に帰ってしまい、それを後悔した姫が腰を下ろしたところ、箸がホトを突いて亡くなってしまったという話が「日本書紀」に載っています。これは、モモソヒメと隧穴の神事の関係を言っているのかもしれませんね)

一方のしゃもじ=掬い上げるものであることから、「願いをすくい上げる」「子宝をすくい上げる」となり、安産祈願でしゃもじを収める信仰が成ったそうです。(参考→「おしゃもっ様」



<餅と石臼>--------------------

なるほどなぁ、“餅まき”って、あれを撒いているのかぁ、と思いました。
ちなみに、次のようなお祭りがあります。
【日本が誇る珍祭!】田縣神社の豊年祭 通称チンコ祭り!!(愛知県小牧市)
男性のシンボルである大男茎形(おおおわせがた)を担ぎ、五穀豊穣・万物育成・子孫繁栄を祈願する神事です。その最後にあるのが餅まき。

次のようなお祭りもあります。
厄男たちが腰を振って練り歩く。愛知県西尾市のち○こ祭り、天下の奇祭「てんてこ祭」
こちらは大根で作った男性器を腰の背中側につけ、前後に腰を振って歩くというお祭り。最後に「わら灰」がまき散らされ、その後餅まきがあります。

そう、精(エネルギー)をまいているんだね~。
というわけで、餅は男性のシンボル。

石臼は、隧穴信仰からも推測されますが、石の穴。それを杵(木の棒)で突くわけですから、石臼=ホトのシンボルですね。
出土する石臼は割られたものが多いそうですが、女性の死が新たな豊穣を生む―死と再生のモチーフ。それは、出産が時に母の死と引き替えになされることであったのを示しているのかもしれません。
(参考)埋甕と陽石の神―2

神話にもそのモチーフは引き継がれ、イザナミが多くの子を産んで最後に亡くなっていますし、スサノオに殺されたオオゲツヒメから様々な穀物が生まれました。

また、マリ共和国では石臼は女性の象徴だそうです。



<鼻と舌>--------------------

鼻は凸。
口は凹。
鼻は男性器を表し、口(唇、舌)は女性器を表します。
実際、子供の時は低かった鼻も成長と共に高くなりますし、唇は女性の魅力の象徴でもありますね。

形象医学では、
鼻は体内を巡る「気」の象徴。(男性は、生命エネルギー=「気」→鼻)
口は「血」の象徴だそうです。(「気」が生み出すものをを受け取るのが口)
(参考)
人を見た目で判断する・・・ 形象医学の話(1)
男は鼻、女は口な訳  形象医学の話 (2)


ちょっと見ただけで、このようなヒントが一杯詰まっている凸凹神堂でした。
後で、こうして調べてみると面白いよね~。

本気で研究するなら、ここに通い詰めることになるんでしょう。
研究者必見です。




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