OS(人生脚本)を書き換えることで、プログラム(IP)は実行できなくなる
2010/02/23(Tue) Category : 自律(自由と責任)への道
【IPとの闘い方】10
オペレーティングシステム(OS)とは、コンピュータを動かす基本ソフトウェアのこと。この基本ソフトの上に一般的なアプリソフト(セキュリティ、メール、ブラウザ、時計)やワード、エクセルなどのビジネスソフト、写真やビデオなどのエンタメソフトなどが乗っかっていて、それらのソフトを使うときは、OSを経由してパソコンが動くわけです。
そして、これら複数のソフトを同時に使っているときも、その水面下で各ソフトのプロセス管理をしたり、メモリ管理をしたり、ファイルシステムを管理したり、ネットワークに目を見張ったり、自分にくっついたり離れたりするデバイスを管理したりしています。水面下であちこちに気を配って監視しているのがOSなのです。
OSで大きく異なるのはMacとWindowsでした。
OSが異なるから、以前はマッキントッシュではWindows用のアプリソフトは動きませんでした。しかし、MacOSの上にWindowsOSの "ふり" をする「エミュレータ」と呼ばれるソフトウェアを乗せ、その上でWindows用のアプリを動作させることができるようになりました(←専門家じゃないので大雑把ですが)。
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さて…人間を動かしている基本OSは「人生脚本」です。
その上で思考や五感などのソフトを機能させているわけですが、どうもうまく機能しない。生きづらい…。これをパソコンにたとえてみましょう。

上図左側が生きづらい人生脚本とともにある自分です。
自分の意識で読んだり書いたり、エンタメやったり、人付き合いしたりしようとしますが、どうも躓きます。トラブってばかりでうまくいきません。それは、IP(エミュレータ)が悪さをしているからです。
図を見ると、パソコン(意識・首から上)とアプリソフトの間にエミュレータ(IP)があって、その色がアプリソフト側ににじみ出していますね。IPが自分の行うすべてのことに影響している(汚染している)ことがわかります。
パソコン(意識)は、なぜうまく行かないんだろうと戸惑うばかりで、自分(意識)の下にあるOS(無意識の人生脚本)に気づきません(本当は、パソコンの上にOSがあるのですが、人生脚本は無意識下にあって気づかないことから、視覚的にパソコンの下に置いて表してみました)。つまり、自分(首から上)は人生脚本(OS)とIP(エミュレータ)にサンドイッチにされて生きているのです。
IPがのさばることができるのは、人生脚本(OS)がそれを望んでいるからです。人生脚本(OS)は親に愛されたいために作られますから、親に向けられない感情は無意識下に押し込められてしまいます。押し込められた感情は心のコップに蓄積し、それが衝動(IC)となって直接デバイス(首から下、手足、五感)を動かしてしまいます。
こうして、生きづらい人生脚本を生きる人は、IPとICに翻弄される人生を歩くわけです。
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そこで、本当の自分自身を取り戻すために、ICを表現し、IPを排除していくわけですが、実はIPを無視したりしてもしつこくIPは残っています。というのも、OS(人生脚本)とエミュレータ(IP)は密着しているからです。
IPは、親から植え付けられた禁止令やドライバーでしたね。
人生脚本は、親の望みに応えて自分が創り上げたシナリオです。
つまり、片や外から植え付けられたものであり、片や自らが創り上げたものですが、いずれも「親」との関わりでできているものですから相性がいいのです。
たとえば、「自律してはいけない」という人生脚本(OS)を作った子供は、理解するのはダメ、判断するのもダメ、何かができてはダメ、人とつながるのもダメという禁止令が無意識下で働いているため、アプリソフトやデバイスがうまく機能しないのです。
つまり、人の言うことが理解できないのも、決断できないのも、いつも失敗するのも、なぜかいじめられたり遠ざけられたりするのも、人生脚本(OS)がそうさせているのです。
表層意識では、なぜそうなのかわけがわからないのですが、実は自分が作った人生脚本(OS)に沿っていたんですね。ここを認めるのはとても納得しがたいことですが、ここを認めなければ次に進むことができません。なぜなら、そこを認めないということは、そこまでして頑張ってきた自分を認めないということになるからです。
そこまでして親のために健気に頑張った自分を認めてこそ、はじめてそれまでの人生脚本は役目を終えることができます。どんな生物も与えられた環境に適応して生きていきますが、その脚本もまた、生まれてきた環境下で生きていくために必要であった脚本なのです。
何事も役目を終えるときは、次の3つの段取りが必要です。
1,なぜその役目が必要だったかを正確に認識すること
2,それまでの苦労を振り返り、認め、讃えること
3,もうその役目が不要であると認識すること
こうして、これまでの半生を支配してきた基本OSである「人生脚本」を捨てたとき、そのエミュレータとしてあったIPも存在し得なくなるのです。
「IP(インナーペアレンツ)の淋しさ」で登場したAさんが、背中に貼りついていたIPを取っ払うことができたのも、その前に古い人生脚本を捨て去っていたからでした。
尚、昨日の日記で書いた、IPがはがれ落ちたというのはイメージです。イメージは実感がビジュアル化されたもので、その人の身体が感じていることを絵に見せてくれているわけですから真実です。IP(禁止令やドライバー)は思考や行動の癖ですから、その癖がなくなっていき、生きづらさが生きる楽しさへと変わり、出逢う人間が変わっていくことになります。
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さて、このように見ると、古い人生脚本を捨てると言うことは、本当の意味での「親からの卒業」と言えるのではないでしょうか。あるいは、本当の自分の誕生と言えるのかもしれませんね。
ICを救い出した後は、自分はFC(フリーチャイルド)に戻ることができます。カウンセリング用語で言えば、「自己一致」するわけで、まさにこの時が「第二の誕生」なのです。
【「第二の誕生」の意味】
上図右が第二の誕生後の自分です。
最下層に思いがあって、それを意識化する脳があり、脳が言語化してキーボードに打ち込むことにより各種デバイスが動きます。つまり、最も大切なものは思いであって、脳は思いを実行するための介添え役であることがよくわかりますね。
第二の誕生後は、新たなOS(人生脚本)は、FCとともに今の自分が思いのままに作っていくことが出来ます。しかも、そのOSと五感(アプリソフト)の間に邪魔なエミュレータ(IP)はありませんから、思いと五感、そしてデバイス(身体)が直結します。これまで、気持ちを閉じこめる檻としてあった身体が、気持ちを表現できるアートとして機能するようになるのです。
あなたは自分の身体のマスターとなり、全身を使って気持ちを表現して生きることができるようになるのです。すべての人がアートとして生きるようになるのです。素晴らしいですね♪
【Do As Infinity 「For the Future」】
・「アバター」-生命の自然に還る“人生脚本書きかえ”の物語
オペレーティングシステム(OS)とは、コンピュータを動かす基本ソフトウェアのこと。この基本ソフトの上に一般的なアプリソフト(セキュリティ、メール、ブラウザ、時計)やワード、エクセルなどのビジネスソフト、写真やビデオなどのエンタメソフトなどが乗っかっていて、それらのソフトを使うときは、OSを経由してパソコンが動くわけです。
そして、これら複数のソフトを同時に使っているときも、その水面下で各ソフトのプロセス管理をしたり、メモリ管理をしたり、ファイルシステムを管理したり、ネットワークに目を見張ったり、自分にくっついたり離れたりするデバイスを管理したりしています。水面下であちこちに気を配って監視しているのがOSなのです。
OSで大きく異なるのはMacとWindowsでした。
OSが異なるから、以前はマッキントッシュではWindows用のアプリソフトは動きませんでした。しかし、MacOSの上にWindowsOSの "ふり" をする「エミュレータ」と呼ばれるソフトウェアを乗せ、その上でWindows用のアプリを動作させることができるようになりました(←専門家じゃないので大雑把ですが)。
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さて…人間を動かしている基本OSは「人生脚本」です。
その上で思考や五感などのソフトを機能させているわけですが、どうもうまく機能しない。生きづらい…。これをパソコンにたとえてみましょう。

上図左側が生きづらい人生脚本とともにある自分です。
自分の意識で読んだり書いたり、エンタメやったり、人付き合いしたりしようとしますが、どうも躓きます。トラブってばかりでうまくいきません。それは、IP(エミュレータ)が悪さをしているからです。
図を見ると、パソコン(意識・首から上)とアプリソフトの間にエミュレータ(IP)があって、その色がアプリソフト側ににじみ出していますね。IPが自分の行うすべてのことに影響している(汚染している)ことがわかります。
パソコン(意識)は、なぜうまく行かないんだろうと戸惑うばかりで、自分(意識)の下にあるOS(無意識の人生脚本)に気づきません(本当は、パソコンの上にOSがあるのですが、人生脚本は無意識下にあって気づかないことから、視覚的にパソコンの下に置いて表してみました)。つまり、自分(首から上)は人生脚本(OS)とIP(エミュレータ)にサンドイッチにされて生きているのです。
IPがのさばることができるのは、人生脚本(OS)がそれを望んでいるからです。人生脚本(OS)は親に愛されたいために作られますから、親に向けられない感情は無意識下に押し込められてしまいます。押し込められた感情は心のコップに蓄積し、それが衝動(IC)となって直接デバイス(首から下、手足、五感)を動かしてしまいます。
こうして、生きづらい人生脚本を生きる人は、IPとICに翻弄される人生を歩くわけです。
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そこで、本当の自分自身を取り戻すために、ICを表現し、IPを排除していくわけですが、実はIPを無視したりしてもしつこくIPは残っています。というのも、OS(人生脚本)とエミュレータ(IP)は密着しているからです。
IPは、親から植え付けられた禁止令やドライバーでしたね。
人生脚本は、親の望みに応えて自分が創り上げたシナリオです。
つまり、片や外から植え付けられたものであり、片や自らが創り上げたものですが、いずれも「親」との関わりでできているものですから相性がいいのです。
たとえば、「自律してはいけない」という人生脚本(OS)を作った子供は、理解するのはダメ、判断するのもダメ、何かができてはダメ、人とつながるのもダメという禁止令が無意識下で働いているため、アプリソフトやデバイスがうまく機能しないのです。
つまり、人の言うことが理解できないのも、決断できないのも、いつも失敗するのも、なぜかいじめられたり遠ざけられたりするのも、人生脚本(OS)がそうさせているのです。
表層意識では、なぜそうなのかわけがわからないのですが、実は自分が作った人生脚本(OS)に沿っていたんですね。ここを認めるのはとても納得しがたいことですが、ここを認めなければ次に進むことができません。なぜなら、そこを認めないということは、そこまでして頑張ってきた自分を認めないということになるからです。
そこまでして親のために健気に頑張った自分を認めてこそ、はじめてそれまでの人生脚本は役目を終えることができます。どんな生物も与えられた環境に適応して生きていきますが、その脚本もまた、生まれてきた環境下で生きていくために必要であった脚本なのです。
何事も役目を終えるときは、次の3つの段取りが必要です。
1,なぜその役目が必要だったかを正確に認識すること
2,それまでの苦労を振り返り、認め、讃えること
3,もうその役目が不要であると認識すること
こうして、これまでの半生を支配してきた基本OSである「人生脚本」を捨てたとき、そのエミュレータとしてあったIPも存在し得なくなるのです。
「IP(インナーペアレンツ)の淋しさ」で登場したAさんが、背中に貼りついていたIPを取っ払うことができたのも、その前に古い人生脚本を捨て去っていたからでした。
尚、昨日の日記で書いた、IPがはがれ落ちたというのはイメージです。イメージは実感がビジュアル化されたもので、その人の身体が感じていることを絵に見せてくれているわけですから真実です。IP(禁止令やドライバー)は思考や行動の癖ですから、その癖がなくなっていき、生きづらさが生きる楽しさへと変わり、出逢う人間が変わっていくことになります。
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さて、このように見ると、古い人生脚本を捨てると言うことは、本当の意味での「親からの卒業」と言えるのではないでしょうか。あるいは、本当の自分の誕生と言えるのかもしれませんね。
ICを救い出した後は、自分はFC(フリーチャイルド)に戻ることができます。カウンセリング用語で言えば、「自己一致」するわけで、まさにこの時が「第二の誕生」なのです。
【「第二の誕生」の意味】
上図右が第二の誕生後の自分です。
最下層に思いがあって、それを意識化する脳があり、脳が言語化してキーボードに打ち込むことにより各種デバイスが動きます。つまり、最も大切なものは思いであって、脳は思いを実行するための介添え役であることがよくわかりますね。
第二の誕生後は、新たなOS(人生脚本)は、FCとともに今の自分が思いのままに作っていくことが出来ます。しかも、そのOSと五感(アプリソフト)の間に邪魔なエミュレータ(IP)はありませんから、思いと五感、そしてデバイス(身体)が直結します。これまで、気持ちを閉じこめる檻としてあった身体が、気持ちを表現できるアートとして機能するようになるのです。
あなたは自分の身体のマスターとなり、全身を使って気持ちを表現して生きることができるようになるのです。すべての人がアートとして生きるようになるのです。素晴らしいですね♪
【Do As Infinity 「For the Future」】
・「アバター」-生命の自然に還る“人生脚本書きかえ”の物語