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中尾英司

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娘の結婚―父親の思い

2016/09/02(Fri) Category : 家族小景
娘が、お盆に結婚式を挙げました。
(ついに、このことを書く日が来ようとは)

夜討ち朝駆けで、土日とて休む暇が全くない「教師」というハードワークで、使う暇がない給料は貯まりっぱなし。そのお金で悔いのない式を挙げることを娘は考えていたようだ。

もちろん、親としても全面援助。
何しろ、「人生脚本書き換え」のきっかけとなる大切な儀式。
娘の心に悔いが残らないよう望むとおりに援助するつもりでいた。物のために物にお金をかけるのではなく、心のために物やサービスにお金をかける―そこに関わる人にお金(血液)が循環する―それがお金が活き活きと喜ぶ道と思っている。

結婚式には次のような意味があると思う。
・親の子別れの儀式
・兄弟の別れの儀式
・夫婦独立の祝福の儀式(子の親別れ、二人の旅立ち)
・新しい親族のつきあいが始まる儀式
・友人(新郎新婦それぞれの応援団)への御礼と絆
・新郎新婦の友人たちが交流する場

これらの背景にある本質は、親のために生きてきた人生脚本を捨て、自己のアイデンティティの再構築をすること。そして、今後はパートナーとの新なアイデンティティを確立していくこと。

つまり、結婚の時点でかつての自分は一度死に、新たに生まれ直すのだ。白は死に装束であり、まだ何ものにも染まっていない誕生の色でもある。そういう意味で結婚式はかつての自分の葬式であり、ハネムーンは親族や友人達がかつての自分を野辺送りする儀式であると同時に、新生自分の旅立ちでもある。

華やかな結婚式に彩られながらなされているのは、「死と再生」の儀式なのだろう。



準備--------------------------------------------------

その式に向けて、親子それぞれの準備と協力があった。

この時のためにと、私も過去に撮りためたネガを段ボールで業者に送ってすべてデジタル化し、それをパソコンに取り込んで、そこからピックアップして娘に渡す写真を選び・・・ということを仕事の合間にやっていたので、実は数年越しだった。
それをしたのも、披露宴で生育のストーリーを皆さんに見ていただき、知ることで2人を心から応援して貰いたかったからだ。


会場選びで、娘が2つに絞り込んだ後に意見を求められた時、各項目で比較すると甲乙つけがたいように見えるが、何よりの第一優先は「主役は花嫁」であるということだ。花嫁が最も輝けるという観点で選んでもらった。

また、娘は妥協せずにこだわるところがある一方で、何かしらこれでいいかという部分を置く癖があった。だから完全な満足に至らず、自分を走らせ続けるようなところがあった。なので、相談があった時にこちらから背を押した。
たとえば、これはと思うドレスを持ち込むくらい妥協しない一方で、王冠やネックレスについては妥協しそうだったので、そこをプッシュするなど。



スタッフ--------------------------------------------------

そういうこと以外は、この1年間、娘がハードな仕事の合間を縫って着実に歩を進めていった。妻と娘の婚礼衣装合わせ、両家顔合わせ、娘の引っ越し、庭園での前撮り、私の衣装合わせ・・と、歩みは進められていった。

両家顔合わせが、私たち親の役割の大きな所だろう。彼氏は始まる前に気を遣ったようだが、そんな心配もなく意気投合。団塊世代で飾らないお人柄。私も企業人だったので、彼のお父さんのやってこられたこともよくわかる。お母さんも性格の可愛らしい方だった。

前撮りは、メイクさんや衣装直しの方、カメラマンなどのスタッフの方々も娘たちと渾然一体となって動いている姿が見事だった。皆さん集中しながらも、気さくでかつ気配りができており、経験を積んだプロだねぇと感じた。

彼らが縦横に動けたのも、娘自身が屈託なく率直に意見交換してきたからだろうと思った。スタッフとの間に信頼関係ができていることを実感した。

結婚式&披露宴当日のスタッフの方々もまた素晴らしかった。信頼と安心があるからこそ、その場その時に集中でき、だからこそ気持ちも出てきたのだと思う。

後で娘が言っていたが、何よりの功労者はウエディングプランナーの方だという。
結婚式は一生に一度の人生の一大イベントであり、特に女性にとっては生涯第一の晴れ舞台。自分が主人公になれる最大の舞台と言っていいだろう。言わば一大プロジェクト。それをトータルでサポートしていくわけだから、信頼の置けるウエディングプランナーの支えは心強い。

そして、その采配の元にドレスコーディネーター、メイクや衣装直しの方、カメラマン、宴会サービスキャプテン、司会等々の方々が一体となって動く。皆さん一人一人のプロとしての気さくな集中力がかっこよく、まさにプロジェクトチーム。至る所で、凄いなぁと感じた。日本という国に生まれたことの幸せを感じずにはいられない。



前撮り写真---------------------------------------------

4ヶ月程前に写真の前撮りを行った。
ドイツ人の方から写真を撮らせてほしいと要望があり、娘がOKしていた。
(顔がはっきりとわかるものは、ぼかしを入れてありますのでご了承ください)

娘の結婚01 前撮り(色打掛)
娘の結婚01 前撮り(色打掛) posted by (C)Hide

娘の結婚04 前撮り(色打掛)
娘の結婚04 前撮り(色打掛) posted by (C)Hide



白無垢写真(場所は、東京ベイ幕張)

娘の結婚05 前撮り(白無垢)
娘の結婚05 前撮り(白無垢) posted by (C)Hide

娘の結婚06 前撮り(白無垢)
娘の結婚06 前撮り(白無垢) posted by (C)Hide

娘の結婚07 前撮り(白無垢)
娘の結婚07 前撮り(白無垢) posted by (C)Hide

娘の結婚08 前撮り(白無垢)
娘の結婚08 前撮り(白無垢) posted by (C)Hide

娘の結婚09 前撮り(白無垢)
娘の結婚09 前撮り(白無垢) posted by (C)Hide

娘の結婚10 前撮り(白無垢)
娘の結婚10 前撮り(白無垢) posted by (C)Hide



式当日の写真---------------------------------------------

そして、いよいよ式当日。
東京ベイ幕張(旧プリンスホテル)は、いろいろな会場があって楽しい。

厳かなステンドグラスの会場、
娘の結婚11 ガーデンチャペル
娘の結婚11 ガーデンチャペル posted by (C)Hide

娘の結婚12 ガーデンチャペル
娘の結婚12 ガーデンチャペル posted by (C)Hide


開放された屋外、
娘の結婚13 ガーデン
娘の結婚13 ガーデン posted by (C)Hide


そして海が見渡せるスカイチャペル。
好天に恵まれたスカイチャペルの展望は素晴らしかった!
(なお、スカイチャペルの写真は式直前リハーサルの模様です)

娘の結婚14 スカイチャペル(リハ)
娘の結婚14 スカイチャペル(リハ) posted by (C)Hide

娘の結婚15 スカイチャペル(リハ)
娘の結婚15 スカイチャペル(リハ) posted by (C)Hide

娘の結婚16 スカイチャペル(リハ)
娘の結婚16 スカイチャペル(リハ) posted by (C)Hide

娘の結婚17 スカイチャペル(リハ)
娘の結婚17 スカイチャペル(リハ) posted by (C)Hide




--------------------------------------------------------

リハーサルで、娘をエスコートして歩く。
腕を組む左手の拳の向きや手袋の持ち方もあるんだね。
ドレスが広がっているので気をつけなきゃ。

新郎の手前で立ち止まり、妻がベールをそっと下ろす。
その後、右手に持っていた手袋を左手に持ち替え、右手で娘の手を取ってその手を新郎に導く。左手は娘の背をそっと押す・・。

リハーサルから間もなく本番だ。
控え室で、男性スタッフの方が「私でよろしければ」と練習台になってくれてありがたかった(一度じゃわかんないよね)。



会場に人々が入り、賑わう声がドアの外に聞こえてくる。
定刻。ドアの外に娘と並び立ち、そして、ドアが開く。
中に入り、深く一礼して、ゆっくり歩を進めていく。

ゆっくりと歩を進め、新郎の手前で立ち止まる。
妻がベールを下げ、準備は整った。

私は、娘の右手を取って、左手でそっと腰のあたりを押して新郎の方へと導いた。
導いたその手を新郎がとり、娘は前へと歩を進めた。



その瞬間、それはほんのわずかな刻だったが、
私は、前の2人にも、両翼にいるご親族友人の方々にも、
その場のどこにも属さず取り残された気持ちになった。

一礼し、私は左席の最前列の妻の隣に立った。


妻の横に立った時から、もう涙があふれ
賛美歌が始まり・・・私は、泣き続けた。

開けられない目から、涙だけが落ちてきた。
後から後から止めどなく、肩が震え続けた。

賛美歌が終わる頃、ようやく・・ようやくのこと、
なんとか涙を堪えることができた。




体感--------------------------------------------------------

あれは・・・、何だったのだろう。

「所作」というものの不思議。
新郎に娘を引き渡した時に、心ではなく体が何かを実感していた。

あの瞬間に、気持ちの切り替えがあり、心が定まったのだろう。
娘を「手放す」、「送り出した」という“体感”。

それを体が実感したから、
体から涙が出てきたのだろう。

自分でも思いもかけず、ここまで気持ちがあふれたのは、
何より、私が新郎を信頼していたからだろう。

2人がともに対等にパートナーシップを築いていく姿を見ていた。
新たな形の“夫婦”ができあがっていくんだなぁ―そう思って見ていた。

安心できる相手だからこそ、
手放しで泣けたのかもしれない。




披露宴------------------------------------------------------

披露宴会場に向かう際、外のガーデンでブーケトス。
思いっきり放り投げるものだから、女性陣の頭上を越えて後方で見守る男性陣の所へ・・・大笑い(おいおいおい、砲丸じゃないよ、元陸上部^^;)

女性に手渡され、そこで何か芽生えるかもね。
何にしても娘らしい一幕。



披露宴も中身がとても充実していた。
シンプルなだけにささやかなサプライズ演出が光った。

総勢50人程のささやかなパーティ。
友人たちが新郎新婦と写真を撮る時間も、
私たちが各テーブルを回ってご友人たちと話をする機会も十分にあり、
変に気疲れせずリラックスして落ち着いた中で気持ちを味わうことができた。

いい友達ばかりだなぁ、と感じた。
リラックスしてあたたかい雰囲気だった。

お色直し後の再入場。
出入り口を見ていたら、ガーデン側のカーテンが突如サッと開き、陽に輝く2人が立っていた。緑に赤がよく映えた。

その後、入場。
娘の結婚18 披露宴お色直し(和ドレス)
娘の結婚18 披露宴お色直し(和ドレス) posted by (C)Hide

娘の結婚19 披露宴お色直し(和ドレス)
娘の結婚19 披露宴お色直し(和ドレス) posted by (C)Hide

娘の結婚20 披露宴お色直し(和ドレス)
娘の結婚20 披露宴お色直し(和ドレス) posted by (C)Hide




手紙-------------------------------------------------------

最後―娘が手紙を読み上げる。
私の部分―

『38度の熱があっても学校へ行けというくらいスパルタな父でした』
―そうだったよね、と、もう気持ちが止まらない。

『中学高校時代は闘いでした』
―会社でプロジェクト、プライベートでカウンセリングの勉強と土日もないハードな日々の後は、いきなり会社を辞めて引きこもって本を書き、その後どうなるのかわからない日々。貯蓄を取り崩す中で不安を抱えて生活する妻とのけんかも多く、大激動期だった。

そして、私の弱さに触れたこと、その後、気持ちを見せる人間に変わったこと。
『子供の前で、素直に泣けるお父さんは、すごく人間らしくてかっこいいと思います』

そして、『「人は変わるんだ」「生涯、人は成長し続けることができるんだ」ということを、その身をもって教えてくれました』
―娘も涙の堪え声。私の気持ちがあふれ続け、もうずっと涙が頬を伝っていた。

『今ではそんな父が大好きです』
―ご来席の方々の頭を越えて、ひな壇からこちらまで届いたこの言葉。
ただただ涙だった。




時計-------------------------------------------------------

その後、新郎新婦からそれぞれの両親へのプレゼント。
そのときに、そっと抱きしめた。

生まれてきてくれて、ありがとう。
言葉にすれば、そういう思いだった。

プレゼントもサプライズ!
両家及び新夫婦の3つの時計を合わせると、1枚板になるのだ。

なんとまぁ、1枚板を3分割して同じ時計を作っていたんだね~。
これから、それぞれの夫婦が、また新たな「人生の刻」を刻み始める。
素的なプレゼントだった。




成長儀礼----------------------------------------------------

挙式の時、私は娘を手放し、
手紙の時、娘は親を手放したんだなぁ・・・

なんだか、そう感じた。
私は、思い切り泣けたことで、
娘は、思い切り言いたいことが言えたことで、

これまでの過去は水に流れ、祓い清められ、
フラットに戻った―そういう感じだ。


挙式と披露宴―この2つが必要だった。
場の力、スタッフの力、ご親族友人の方々の力
それらの力が皆必要だった。

そのすべての力を借りて、私たちは改めて親子分離ができたのだと、そう思う。
見守っていただいたすべての人に、深く感謝したい。


このような通過儀礼(成長儀礼)があるからこそ、人は気持ちの切り替えができ、心が定まるところがあるんだなぁ、と改めて思う。

「終わらせること」と「始めること」がなかなかできないままに、人はモヤモヤと生きている。「変化を嫌う」という人の本質がわかってくると、このような通過儀礼のありがたさがわかってくる。儀式にきちんと取り組むということは、何より自分を成長させることななんだなぁと思う。




句読点-----------------------------------------------------

「区切りがつく」とは、こういうことなんだろう。

区切りはついても、終生娘は娘だ。
変な話だが、娘を送り出す段になってやっと、父と娘という形がしっくりきた感じだ。おまけに息子もでき、親族もできた―なんか、そういう感じ。

でも取り込むのではなく、互いのあり方を尊重し、距離を持って見守る感じ。

これからも、それぞれの道は紡がれていく。


私の歩く道には妻が連れ添ってくれている。
娘の結婚式でも、花嫁のサポーターとして気を配っていた。
私が自分の気持ちに集中できたのも、妻の下支えがあったからだ。

互いに、自分の親との課題においてはそれぞれ最終コーナーを回りつつあるし、子供達も変化を続けていくだろう。


「。」と「、」で、人生は紡がれていくのかもしれないね。
(ところで、マルちょんのマークと言えば、神を表すマークでもありますね)




エンドロール-------------------------------------------------

ご親族友人の方々の笑顔がとても素的だった。
歯を見せて笑うって、ステキだね。

娘達は、そして私たちは、この笑顔に見守られたことが
とても嬉しい。そして、心強い。

笑顔の国にしていきたいね。




【Bank Band  「糸」】



このブログを読まれた方へも
皆様へ

心から、ありがとうございました。




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祝!

仕事で一区切りついて、久々ネット閲覧してふと恩師である先生のブログを閲覧しに来ました。

めでたいですね。
本当におめでとうございます!!

あれから、私は介護士として充実した毎日を送っています。
今は、かつての向き合いを経たからこそです!
先生に出会った頃は、面接に行くこと自体が難しくて困ってた記憶が(泣)
当時からしたら、今って奇跡です。夢をあきらめずに歩いてきて良かった(泣)

本当にありがとうございました。

今日は実は、仕事で岐路に立っていて、別の施設への転職を決め職場に伝えたところです。自分の選択に責任を持って、自分の気持ちに正直に大切に、自信をもって歩いていきます。

先生も、お体に気をつけてくださいね☆

 

おめでとうございます。

 

祝!

おめでとうございます!
私も娘のその時を想像し、貰い泣きしてしまいました
(/ _ ; )

 

おめでとうございます!

 

Happyをありがとうございました。

おめでとうございます。

私も幸せを分けて頂きました。
親冥利に尽きる?!ですね。

ありがとうございました。

 
    
 
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