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15.鞍馬寺:鞍馬寺の縁起が2つある理由と伊勢人縁起が示す毘沙門天の正体

2016/11/08(Tue) Category : 神社・寺・城・歴史
【京の奥座敷巡り旅】15

貴船神社をお参りして奥の院橋に戻ってきました。
この橋を渡ると鞍馬寺西門があり、そこから鞍馬山登山―鞍馬路に入ります。2億6千万年前の海底を歩くわけですね。

鞍馬寺01 西門入口
鞍馬寺01 西門入口 posted by (C)Hide



鞍馬寺の伊勢人縁起----------------------------------------

さて、鞍馬寺の縁起は、伊勢人縁起と鑑禎縁起の2つがあります。
藤原伊勢人(いせんど:759-827)は、称徳-光仁-桓武-平城-嵯峨と反藤原と親藤原を行ったり来たりする変動の時代を生きた人ですね。

伊勢人は造東寺長官を務めましたから、その過程で当然ながら空海(774-835)の思想を深く知ったことでしょう。千手観音をお祀りしたいと考えていたということは、藤原一族が封印した瀬織津姫への供養の思いがあったのだろうと思います。

縁起によれば、伊勢人が霊山の夢を見ます。その山は二つに分かれていて、中間より水が流れていた―ということですから、二柱と瀬織津姫を彷彿とさせます。乗っていた白馬を放すと北に向かい、萱の中に白檀の毘沙門天が立っていた―という夢。

東大寺の多聞天(毘沙門天)
【東大寺の多聞天(毘沙門天)】


続いて夢を見、多聞天の従者の禅貳師童子(ぜんにしどうじ)が現れ、「観音は毘沙門天なのだ。これは般若心経と法華経と同じような関係だ。」と告げます。こうして、千手を祀りたかった伊勢人が毘沙門天を安置したお堂を建立し、それが鞍馬寺になったとのこと。

木造十一面観音立像(法華寺)
【木造十一面観音立像 法華寺(平安時代、国宝)】

立山の開山縁起―「白鷹伝説」を思い出しました。こちらは白鷹と熊を追っていくと山の中の岩屋にたどり着き、そこに阿弥陀如来と不動明王がいたという話。この二柱も国常立神と瀬織津姫でした(←詳しくはいずれ触れます)。




伊勢人縁起のキーワードが示していること---------------------------------

さて、縁起に出てくるキーワードが暗示するものを見てみましょう。

「白馬」
白馬は瀬織津姫でしたね。

「北」
須弥山の北方、水精埵(すいせいた)の天敬城(蓮の花の香りのする宮殿)に住むのが毘沙門天です。水精は、水晶であり、水の精であり、月をいうそうです。

「萱」(かや)
食べれば憂いを忘れさせてくれるというところから「忘れ草」とも。


「白檀」(びゃくだん)
・甘い芳香を放つ高貴な香木。中国名は栴檀(せんだん)で「千の珠」という意味(千珠が千手千眼観音に通じます)。実の核は数珠に使われる。
・日本では材質が赤色のものを赤栴檀(しゃくせんだん/牛頭栴檀とも)、黒紫色のものを紫檀(したん)、白色のものを白檀と言う。
・香木は六国五味(りっこくごみ)に分類されていて、牛頭栴檀は最上級で佐曽羅(さそら)に分類されているとのこと。
・日本での古名はオウチ、アフチ(楝/樗)。アフチはアハフジ(淡藤)の変化と言われ、淡紫色の5弁の花を付ける花色に由来するそう。
・「栴」の構成字は「丹」→赤色を表しています。

月神カラーの「白」檀と言いつつ、
裏名の栴檀に「丹」(赤&銀龍)を潜ませ、「千手」を暗示させ、
秘された古名から「フジ」カラーを喚起し、
「牛頭」に「佐そら」―「牛」に「佐」がでましたね。
・・・オール瀬織津姫ではないですか!(笑)

その白檀で作られた毘沙門天―たとえそれが何の像(形)であろうが、本質は白檀―つまり、千変万化の水神・瀬織津姫だということを見事に示していると思います。

まぁ、千手観音が毘沙門天だと縁起の中でわざわざ言っているわけですから、毘沙門天=瀬織津姫だと暴露されているわけですが、改めて縁起の中に書かれているサインを見てみますと、鞍馬寺は瀬織津姫を祀る神仏習合の寺だったと言うことがよくわかりますね。



●(余談)<栴檀----------------------------------------

*高山樗牛(ちょぎゅう)の「樗牛」のペンネームは、いわば「淡藤色の牛」→まんま「瀬織津姫」ですね~。その樗牛が、同じく瀬織津姫応援する土井晩翠の「天地有情」を世に出すわけです。晩翠というペンネームも「晩の碧」ですからね~。面白いよね~。

*沖縄県に自生するセンダンの抽出成分が、インフルエンザウィルスを死滅させることが実験結果により証明されたそうです。祓戸大神のパワーでしょうかw
鳥インフル対策の本命に急浮上「沖縄のある植物」とは
・インフルエンザウィルスを死滅させる沖縄の植物「センダン」

*栴檀は一般的には楝樹(れんじゅ)といい、台湾センダンを苦楝(くれん)、唐センダンを川楝子(せんれんし)というそうです。意味深な付け方ですね。

*「サボテン白檀」ってあるんですね~。




縁起が2つある理由-----------------------------------------

ここで、「あれ?」と思った方もいらっしゃるかもしれませんね。
確か、「鞍馬寺の毘沙門天は大金龍―国常立神」と書いてなかったっけ?!

その通り。もう一つの縁起である鑑禎上人縁起に従えば、上記に見たように毘沙門天は国常立神になってしまうのです。でも、その記事の上の方でも書きましたが、鑑禎上人が「寅の月 寅の日 寅の刻」に霊夢を見て開基したという縁起は、「あまりにもわかりやすいこじつけ由来」でしたね。

なぜ縁起が2つあったのか、謎が解けました。
「藤原伊勢人縁起」では、毘沙門天が瀬織津姫であることがわかってしまうからです。瀬織津姫の痕跡は徹底的に消さなければなりませんから、別の縁起を創作する必要があったのでしょう。そこで、鑑真の高弟である鑑禎上人という“格上”の人物を持ってきて、こちらの縁起に導こうとしたのではないでしょうか。

同時に、藤原伊勢人の人格を堕とすこともやっています。『極めて寛容さに欠け、同僚を困らせることがあった』などと「日本後紀」にあるそうで、それをわざわざwikiも載せていますね。(注目しなければならないのは、それを誰が書いたか、何の目的で書いたかです)

ネガティブキャンペーンをされている人物は、まぁ当然ながら体制にとって都合の悪い人物であり、ポジティブキャンペーンをされている人物は体制神話に貢献する人物―いずれの人物も、その真実の姿から遠いというのが感想です。
当ブログも含めて人の意見を鵜呑みにせず、自分の目で見て判断することが大切ですね。

もしかして、サボテンにも「白檀」があるのも、白檀と聞いて香木よりも身近なサボテンに意識が向くように仕向けたのかなと思ったり。まさかと思われるかもしれませんが、ある地域の土地名を別の地域にそっくり創り上げることもしますからね。

それに、親が子を自分の世界に閉じ込める場合、「環境」を活用するわけですが、無意識であれ意識的であれ、念の入った閉じ込め方をする事例を多々見ておりますので、このくらいするよな~と思ってしまうのです。

同じような惑わしは、毘沙門天の眷属にも言えます。




毘沙門天の神使は、なぜ百足なのか-------------------------------

中国では、毘沙門天が北(子)の守護神ですから鼠が神使とされています。すんなり納得しますが、日本の毘沙門天の神使は百足(ムカデ)。なぜ??

これは、「縄文古来は大陸由来へ擬装」というルールに照らせばわかります。「七夕」の項でも見ましたが、縄文古来のものはすべて瀬織津姫が絡んでいますので、それを消し去るために大陸の伝承を取り入れすげ替えました。日本が中国のものを熱心に学んだのは、瀬織津姫封じに必要な伝承を何が何でも探しまくる必要があったことも理由の一つではないでしょうか。

さて、「一」の国常立神に対して瀬織津姫は「百」「千」ですので、たとえば足のない蛇に「百足」のムカデが対抗するように、ムカデも瀬織津姫であり、瀬織津姫の眷属なのです。なので、「日本の毘沙門天」(=瀬織津姫)の神使は百足になるわけですね。ここが、「大陸由来」にカムフラージュしつつ、「縄文古来」の部分が透けて見えるところです。

下記に白山神社の百足の大注連縄の写真がありますが、興味深いですね(白山については、またいずれ)。
毘沙門天の百足

しかし、百足を眷属とすると、その由来から瀬織津姫のことがばれてしまう。そこで貴船と鞍馬は連携して「丑」「寅」に関わる縁起を作り、併せることで「艮の金神」を暗示したのではないでしょうか。かくして鞍馬寺では、「寅の月 寅の日 寅の刻」という縁起により虎を神使としています。

狛犬ならぬ狛虎が出迎えてくれますが、瀬織津姫を隠すための「張り子の虎」(意味は置いといて)でもあり、あるいは、白狐が瀬織津姫でしたから、「虎の威を借る狐」でもあるでしょう(これも諺の意味は置いといて^^;)。

瀬織津姫を隠すために、各寺社が苦労しているんだなぁと思えてきます。
さて、これから向かうは「奥の院」―サナートクマラを祀る魔王尊です。

果たしてサナートクマラの正体とは?




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