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20.鞍馬寺:「冬柏亭」が“そこ”にあるわけ

2016/11/15(Tue) Category : 神社・寺・城・歴史
【京の奥座敷巡り旅】20

奥の院から出ると、唐突に現れた民家・・・

鞍馬寺29 与謝野晶子の書斎「冬柏亭」
鞍馬寺29 与謝野晶子の書斎「冬柏亭」 posted by (C)Hide


与謝野晶子の書斎「冬柏亭」---------------------------------------

なぜ、与謝野晶子の書斎がこんな所に飾ってあるのかと思ったわけですよ。霊山の中に唐突に現れた生活の臭い。あまりにも違和感がありました。けれど、そこにあるということは意味があるということです。
一体どんな意味が・・・。

まずは、天台宗の新興宗教である鞍馬弘教を開宗した信楽香雲(しがらきこううん/鞍馬寺の住職)が、与謝野門下の歌人だったそうです。
とはいえ、なぜ・・・。

書斎に名がついていました。「冬柏亭」―この名前が気になって調べてみました。与謝野夫妻は、歌誌「冬柏」を創刊してるんですね。で、冬柏とは「椿」のことのようです。

どうやら朝鮮語で「ツーパク」「トゥンパク」「トンベック」が「ツバキ」になったという説を与謝野鉄幹が述べたようです。でも、椿は日本原産です。ツバキを欧州でカメリア・ジャポニカというのも、欧州にはない木で、この木を広めたイエズス会の司祭の名前をとったからです。

日本固有種ですから、当然和名があったでしょう。
実際、(つばき)という言い方があったことは「都婆伎」「都婆吉」という表記があったことからわかります。
【参考:神木ツバキとその語源について

その木に朝鮮語由来の物語をくっつけたということは、なにやら瀬織津姫を隠匿する匂いがぷんぷんしますね~。(まぁ、これまで見てきたように椿は瀬織津姫でしたから当然ですが)




フィボナッチの芸術「椿」----------------------------------------

その椿の美しさや有用性が海外でも驚かれているようですね。
海外「日本は花ですら完璧か!」 日本原産の花の美しさに衝撃を受ける外国人達
海外の長髪「日本で昔から使われていた椿油が髪に凄く良い!」椿油に対する海外の反応

千重咲きのツバキ
【千重咲きのツバキ】

まさにフィボナッチ数列の芸術品という感じですね。
美しいだけではなく、とても有用です。
・つばきの木炭は品質が高く、大名の手焙りに使われた。
・葉のエキスは止血薬。
・朝廷では毒消し(悪魔祓い)として祭事が行われた。

おや、お祓いに椿が使われていますね。
その悪魔祓いの祭祀司を「稲幡」(はたがしら)と言ったそうですが、普通はそう読めません。むしろ、「因幡」を(いなば)と読むくらいですから、「幡」を(ば)と読むなら、「稲幡」は素直に(いなば)と読むでしょう。

こういう場合は、何らかの物語が背景にあって、そのイメージと「はたがしら」という言葉が合致しているはずです。

「祓い」の長といえば瀬織津姫。
で、その長を「稲幡」と呼んだ。
瀬織津姫が「稲幡」・・・ここから連想ゲームが始まってしまいました。




「稲幡」を(はたがしら)と読むわけ-----------------------------

愛知(尾張氏)に「幡頭(はたがしら)」を努めた建稲種命(たていなだねのみこと)を祀る幡頭神社(はずじんじゃ)羽豆神社(はづじんじゃ)があります。ここから、「幡頭」が「羽豆」に転化したことがわかりますね。

建稲種命が幡頭を勤めた→「稲」が「幡頭」→「稲幡頭」→「稲幡」。
読みは、「稲」と名のつく人が「はたのかしら」だったわけですから、「稲」と「幡」をくっつけると「はたがしら」を連想できますので、「稲幡」をそのまま「はたがしら」と読ませたのでしょう。

似たような例に服部(はっとり)があります。
機織部(はたおりべ)の服部門→服織部(はとりべ)の
→漢字からは“織”が取れて「服部」
→読みからは“べ”が取れて「はっとり」
この2つが組み合わさって服部(はっとり)になったわけです。




(つばき)と「稲幡」と「因幡の白兎」------------------------------

ところで、羽豆神社のある羽豆岬の神は「泊頭(はず)の神」だそうです。「幡頭」→「羽豆」→「泊頭」・・・いやー、いろいろと飛びますね~。飛ぶということは「泊頭」にも何らかの意味を持たせているということです。

さて、朝鮮語読みで「泊」を(パク)、「頭」(トゥ)という読み方があります。速佐須良姫の名前が「佐須→須佐」+「良→艮」であると思われますが、名を隠すときは、逆さにしたり合成したりすることはよく見られます。

「泊頭」を逆さにすると「頭泊」→(トゥパク)になります。
すると、次のようにつながっていきます。
「稲幡」→「幡頭」→「羽豆」→「泊頭」→「頭泊」→つばき

「稲幡」と(つばき)がつながりましたね~。
さらに、「稲幡」→「因幡」とすれば、「因幡の白兎」につながります。
すると、「因幡の白兎」=つばきとなるわけです。

いや~面白いね~。

椿神社は瀬織津姫でしたし、
【松山心の旅5.椿神社(伊豫豆比古命神社)の秘密は「愛媛」の秘密】
「白兎」も瀬織津姫の象徴でしたね。
【7.大将軍神社の謎―2)岡崎神社はなぜウサギ神社なのか】

なんとここで、「因幡の白兎」は瀬織津姫であったことが証明されてしまいました。

もしかすると、ここでわかりやすくつながらないように「頭泊」(トゥパク)と音の近い「冬柏」(トゥンパク)を持ってきたのかもしれませんね。




建築構造が示す祭神の本当の姿-----------------------------

幡頭神社には蟇股(かえるまた)という造りがあります。
カエルも瀬織津姫の象徴でしたよね。
蟇股の幡頭神社は、黙して語らずとも、その形から瀬織津姫を表しているわけですね。つまり、祭神の建稲種命は瀬織津姫ということです。

それは、神名の頭についている「建」の字でもわかります。「健速神社」や「建速須佐之男命」もそうですが、「健速」や「建」は瀬織津姫を表す暗示です。

(余談:つばき→つきば→つくば→筑波のガマガエル・・・はい、縄文古来の女神なのであちこちにおわします)




「大椿」~「椿」の字を選んだ理由--------------------------------

さて、(つばき)という呼び方があり、けれどそれは「縄文古来」の姫を表すので、「大陸由来」にするために与謝野鉄幹は朝鮮語の「冬柏」説を述べた―そう推測できます。では、漢字はどこから持ってきたのでしょうか。

相応しい漢字をあてるに当たって、つばきの木の性質や謂われを古代の人も考慮したでしょう。まず、つばきが神木と言われるのは、次のような効能や伝承があるからです。

・日本酒の醸造にはツバキの木灰が最高とされているそうです。
・正倉院に納められている「災いを払う卯杖」もつばきが使われています。
・「年を経たツバキは化ける」という言い伝えが日本各地に残っている。
・島根の伝説では、牛鬼の正体が椿の古根だったという。

これだけみても、「卯杖」→兎が出てきますし、化けるといえば庶民に愛された「葛の葉」を思い出しますし、「牛鬼」がつばきですからね。古来、つばきが瀬織津姫と見なされてきたのでしょうから各地に伝承があり、あまつさえ天皇さえも祓戸大神・瀬織津姫(つばき)の力には頼らざるを得なかったわけです。

そこに、中国の次の古典がありました。
「大椿」(だいちん)という『八千年を春とし、八千年を秋とし、人間の三万二千年がそれの一年にあたるという』中国の伝説上の古木があります。四季の中で春と秋を強調していることがわかりますね。「大椿之壽」(だいちんのじゅ)の解説を読みますと、夏のはかなさや名声のはかなさを織り込んでいる物語です。

この故事に、日本の人々は春を蹴散らし夏を謳歌した持統&藤原一族への思いを託したのかもしれません。それに瀬織津姫も「青春」「白秋」(青と白/花見、月見)と春秋に関わりが深いですからね。(「朱夏」→朱も瀬織津姫ですが、持統に奪われましたからね)

この故事から「椿」の字を「つばき」に当てるべく選んだのではないでしょうか。

漢字の構成としても「春の木」→「椿」ですからね・・・うまくつけたなーと思います。




貴船「天津磐境」の椿と鞍馬「冬柏亭」の呼応-------------------------

貴船の「黄舟」と鞍馬の「天車」が呼応するように
貴船「天津磐境」の椿と鞍馬「冬柏亭」が呼応しているなと思いました。

貴船は瀬織津姫を祀り、
鞍馬は国常立神(アマテル)を前面に出していますが、二柱合体です。

貴船・鞍馬を結ぶあの山道は、いわば太陽神と月神を結ぶ「御幸道」なんだなぁと。

それから、
貴船の「桂」も日本特産。
鞍馬の「椿」も日本原産。

日本の自然を見直したい、大事にしたいと思いました。


さて、私たちのよく知る椿は次のようなもの。
ヤブツバキ

庭の椿

赤やピンクの中に黄色―まさに二柱合体ですね。




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ところで「羽豆岬」―今や「SKE48ファンの聖地」だそうですね~。


【SKE48 「羽豆岬」】








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