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菅原道真と天神様の「鷽替え神事」

2017/03/16(Thu) Category : 神社・寺・城・歴史
【石山寺を歩く】 番外:菅原道真

先の記事で出てきた「鷽替え神事」って何?


鷽替え(うそかえ)神事-------------------------------------

天神信仰のみに伝わる神事で、木鷽(きうそ/木彫りの鷽)を毎年取り替えることによって、「今までの悪しきをウソとなし、全ての吉に鳥かえる」とするもの。当たり木鷽というのがあって、それに当たると純金の鷽が授けられるそう。

延喜2年(902年)正月7日に道真自ら悪魔祓いの神事をしたところ、無数の蜂が参拝者を次々と襲う事件がおきた。そのとき鷽鳥が飛来して蜂を食いつくし、人々の危難を救ったのが鷽替え神事の由来とされ、太宰府天満宮では1月7日の酉の刻に執り行われています。

木鷽の形は円柱(金精様の形)であり、頭が黒で太陽神。
1月7日の「1」は「乾」で「7」は「艮の金神」。
十干7番目の庚も陽の金(金の兄)です。
「酉」は鶏で「金鶏伝説」。

となると、国常立神を祀る神事なのだろうと思います。
すると、アマテルがアマテラスとなった嘘を全てひっくり返したいという思いも見え隠れします。


ただ、正月に来る神は年神様。年神様は最初は国常立神を表していましたが、後年瀬織津姫を表すように変化していきました(歳徳神)。

「7」も「七赤金星」があって、それは「陰の金」を表します。
「酉」は酒壺を示す象形文字ですから、「佐気」=瀬織津姫。
しかも、「酉」の方位は西で、季節は初秋を意味しますから、ますます瀬織津姫。

「酉」は十二支の十番目ですから、「|」も「―」も両方表すんですね。


さて、困りました。
一見、国常立神を祀る神事と見える鷽替え神事。
でも、道真と瀬織津姫の深いつながりを見るにつけ、また上記後半の解釈を考えると瀬織津姫に関わる神事か?
(まぁ、二柱一体であり、同じ運命ですから二柱一体神事といってもいいのですが)

ともあれ、鷽ってどんな鳥?




鷽(うそ)------------------------------------------------

「うそ」とは口笛を意味する古語だそうです。
なるほど、鳴き声を聞くとそうですね↓


【ウソの鳴き声】

細く悲しげな調子を帯びた鳴き声から「うそひめ」と呼ばれることもあったそう。囀る時に、左右の脚を交互に持ち上げることからついた名が「弾琴鳥」。

色は黒+灰青色で嘴も黒。雄の頬、喉は淡桃色。
雄は照鷽(てりうそ)、雌は雨鷽(あめうそ)と呼ばれるそうですから、もろアマテル(国常立神)と瀬織津姫ではないですか。

いやはや、鷽自体が両柱を表していました。(^^;)
でも、木鷽のモデルは照鷽=アマテル(国常立神)ですね。




朴の木-----------------------------------------------------

さて、困ったときの決定打は木鷽が何の木から作られているのかです。
朴の木(ホオノキ)でした。

朴の木といえば、大きな葉っぱに包まれた朴葉味噌がパッと浮かびますね。芳香があり殺菌作用があるため、朴葉寿司、朴葉餅などに使われる他、火に強いため朴葉焼きなどに利用されます。葉の裏面は白い粉を吹きます。

材は堅く水にも強いので、朴歯下駄、和包丁の柄やまな板、日本刀の鞘にも用いられたそうです。

樹皮は和厚朴といい、生薬になったそうですから、衣食住に渡って大活躍。

花は、八葉蓮華のごとき輪生状の葉の真ん中から白い花が開くという華麗な咲き方。
果実は袋果で、たくさんの袋がついており、各袋に0 -2個の種子が入っているとのこと。


いくつかポイントが出てきましたね。
芳香、殺菌作用、生薬、葉の裏は白い、白い花、たくさんの種子、そして四角い下駄やまな板に使われ、鞘に使われ、そして火にも水にも強いこと・・・朴の木は瀬織津姫ですね。

なので、この木に「朴」の字を当てたのでしょう。
「卜」は「ボクッという音」を表し、「ボクッという音のする厚い木の皮」を持つ木ということのようですが、「卜」は元々「占いの為に亀の甲羅や牛の骨を焼いて得られた割れ目」の象形で「占う」を意味します。その焼くときに「ボクッという音」がしたのでしょう。そして、占いに鹿、亀、牛の骨を用いていますから「卜」や「占」が瀬織津姫を表すのでしょう。

さて、瀬織津姫は性別問わず様々な形で表されますから、最後に決め手となるのはその造形ではなく、材質―何で作られているのかです。朴の木で作られている木鷽は瀬織津姫と言っていいでしょう。


天神(あめかみ)は雨神=瀬織津姫ですから、その天神信仰のみに伝わる神事とはやはり瀬織津姫が主体。

「今までの悪しきをウソとなし」―身に降りかかってきた悪しきことはすべて虚構―確かにその通り。気づいてしまえば、脚本が招いてきたもの。脳内親が脅しで使う恐ろしげな「ダミー不安」を乗り越えて「寂しいちゃん」とつながらない限り、虚構人生が続くことになります。

不安から逃れるためだけに人生を送る人も多く、人を道具にするためにあらゆる理屈をつけて自己正当化します。そして、微塵も不安を感じないですむよう徹底するため時に壮大なことになるわけです。さらに天皇自身が不安の塊であった場合どのようなことになってしまうのか、それを示したのが持統天皇でした。

「(自分の心の)裏を見よ」―瀬織津姫の声が聞こえてきそうです。






【木うそ(太宰府市)】




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