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死後の姿をさらした橘嘉智子(檀林皇后)の強き思い

2017/03/14(Tue) Category : 神社・寺・城・歴史
【石山寺を歩く】 番外:菅原道真

檀林皇后九相図--------------------------------------------

さて、前記事に出てきた嵯峨天皇の皇后の橘嘉智子(たちばなのかちこ 786-850)。橘氏から出た最初で最後の皇后ですが、すごい人でした。

橘嘉智子
【橘嘉智子】

橘嘉智子は、嵯峨野に日本最初の禅院檀林寺を創建したことから檀林皇后と呼ばれるようになりました。壮大な寺院だったそうですが、藤原一族がそのようなものを残しておくはずもありません。皇后没後に急速に衰え、平安中期に廃絶しました。

この橘嘉智子に、すごい伝説があります。
「諸行無常」の真理を自らの身をもって示すため、自らの遺体を埋葬せず路傍に放置せよと遺言し、遺体が腐乱して白骨化していく様子を絵師に描かせ、人々に見せたという伝説です。

野に捨てられた死体が腐乱し、白骨となる様を主題とした絵画を「九相図」(くそうず)「人道(九)不浄相之図」と呼び、「檀林皇后九相図会」、「小野小町九相図」があるそうです。
西福寺の檀林皇后九相図
九相観図

すごいなぁ、と思います。
よほどの思いがなければ、できることではありません。
そのような伝説が残るほどの思いがあったということです。

朽ちゆくその姿を、一体誰に見せたかったのでしょうか?




橘嘉智子の無念と強き願い-------------------------------------

橘嘉智子は藤原仲麻呂によって虐殺された橘奈良麻呂の曾孫。橘氏と藤原一族の確執は藤原不比等に遡ります。そう、不比等がのし上がるために天武の功臣である県犬養氏から妃・三千代をとったことに始まります。県犬養三千代は後に橘姓を与えられ、ここに橘氏が始まりますが、そこから藤原氏との暗闘の歴史が始まりました。

詳しくは、「古代日本の転換点9-聖武&孝謙天皇(父娘)vs光明皇后&藤原仲麻呂(不比等の子と孫)」に書きましたが、橘氏は天下を支配せんとする藤原氏から目の敵のように暴虐にあってきました。
権力に汲々とする藤原氏。そのために、故なき罪を着せられた上、獄門死など酷い殺され方をしていったご先祖達。

その同じことが、またも自分の目の前で繰り返されたのです。
夫・嵯峨天皇崩御直後に藤原良房(北家)は謀略を仕掛けました。すでに決まっていた皇太子を廃太子させて良房の甥を次期天皇にし、皇太子に仕えていた伴健岑と橘逸勢を流罪にした事件です(承和の変)。

橘嘉智子が唐から救った逸勢は、またも流罪となり、拷問による痛手が原因か伊豆へ護送中に病没します。
その無念を思い、人を虫けらのごとく扱うその裏にある権力欲の空しさを思うとき、「目を覚ませ!」と言いたい怒りがあったのではないでしょうか。

どんなに美しく、栄華を誇ろうとも、このように朽ち果て、やがては土に帰るのだ。両目を見開いて、とくと見よ!
大自然の前に全ては平等、貴賤などない。支配と服従もない。
幸せとは何かよく考え、そして、目を覚ませ!

生まれた命は精一杯に咲きたいのです。
せっかく肉体を得たこのチャンスを存分に活かしたいのです。
何事かをなすには短すぎる100年しかない人生。
それを邪魔する権利は生みの親にさえない。

人を支配することに躍起になっている間は、自分の人生を一歩も歩いていない。そのことに気づけ、と。
また、力を合わせて成し遂げることの喜びと偉大さを知るとき、支配のちっぽけさと失われた命の尊さを思い知るだろう。

空しすぎる血を、もう流さないで、と―


橘嘉智子の思いが時空を超えて伝わってくるようです。


「三筆」のところで、空海と橘逸勢が嵯峨天皇を支えたと書きましたが、もちろん外ではその通り。けれど、何より橘嘉智子の存在は大きかっただろうなぁと思います。

信頼し会える人が2人そろえば、互いに背中を押し合って進んでいけるからです。(進む方向を間違えば、持統&不比等、光明&仲麻呂のようにとんでもないことになってしまいますが・・・)
かような女傑がついているなら、嵯峨天皇も怖いものがなかったでしょうね。

嵯峨天皇は死刑を廃止しました。
それは以降338年間続くことになります。
嵯峨天皇に死刑廃止を決断させたのは、橘嘉智子ではなかったかと私は思うのです。




「蓬がもとの塵とこそなれ」-----------------------------------

橘嘉智子は次のような歌を詠んだとされていますが、北宋の詩人・蘇東坡の九相詩絵巻に添えてある和歌の中に、下記の部分があるそうです(第五 青於の相)。

「儚しや朝夕なでし黒髪も 蓬がもとの塵とこそなれ」

ヨモギは「薬草の長」「ハーブの女王」。そして、
「蓬」という字には、繁茂する意味の他に、「雲が起こる様」「光の輝く様」「良い香りのする様」という意味が内包されていました。
だから、その蓬が繁茂する「蓬莱山」や「蓬が島」は「仙界」(ユートピア)だったわけです。その蓬は瀬織津姫を表していました。

そう思うと、西行の次の歌を思い出します。

「ねがはくは花のもとにて春死なむ その如月の望月のころ」

西行は瀬織津姫に抱かれて死にたいと歌い、その望み通り、望月の翌日二月十六日に亡くなりました。


「朝夕なでし黒髪」は、つややかな「緑なす黒髪」をイメージします。「緑なす」とは、大宝令で三歳以下の男児・女児を「緑」(←新緑の意)と称したことから、若々しく勢いのある黒髪のことですが、緑は瀬織津姫も連想しますね。
「蓬がもとの塵とこそなれ」も、強く願っているわけですから、瀬織津姫の元に帰りたいという強い思いを歌っているように思えます。




「九相図」と「草水」---------------------------------------------

ところで、なぜ「九相図」なのか。
段階を追うにもいろいろな分け方があるでしょうから、九段階でなくともよかったわけです。「九」にした理由は、弔いの花白菊=九の花=瀬織津姫だからでしょう。どのような死に方をしても、最後は三途の川の婆が送ってくれるのです。


また、石油の古称は、「草水」と書いて「くそうず」と言います。
他に草生津、草生水、草生水油、臭水があります。
人間にとってとても有益な石油―それを「草から生まれた水」と言い表していたわけです。

「草」自体が瀬織津姫を表していましたから、石油は「瀬織津姫が生んだ水」ということです。すごいですね。瀬織津姫植物は衣食住に役立つスーパー植物ばかりですが、現代の石油文明を作り上げた石油までも瀬織津姫に掛けていたとは。

実際、私たちの体(炭水化物)も、「九相図」を経て「蓬がもとの塵」となった後は、「草水」になっていくのでしょう。




「草水」の現実化-------------------------------------------

ところで、石油がどのように生まれたかについては3つの説があります。
1.太古の植物が高温加圧下で変質してできたという説(西欧)
2.惑星が形成される際にできる炭化水素が高温加圧下で変質してできたという説(東欧)
3.石油分解菌が原油を作り出すという説(日本/立命館大学生命科学部 今中忠行博士)

1は西欧で定説。
2は周期律表で知られるロシアのメンデレーエフが唱え、東欧で定説。

第三の説は、『無精製でも内燃機関を動かす事が出来る程の世界的にもまれな軽質油を産出する静岡県の相良油田』から採取した石油分解菌が、『通常状態では石油を分解する能力を持ちながら、 石油も酸素もない環境におかれると、細胞内に逆に原油を作り出す』ことを発見したそうです。日本すごいね。
【石油は植物の化石…は間違いだった?近年注目の石油無機起源説】

日本の研究が進めば菌から石油を作れるようになって、化石燃料で世界を支配することもできなくなるわけで、現在の世界秩序の維持者にとってはゆゆしきことでしょう。まぁ例によって律儀に邪魔してくるIP(脳内親に支配された思考)のごとく、ネガティブキャンペーンをはじめいろいろと邪魔が入るとは思いますが・・・「檀林皇后九相図」を見て、支配の空しさに気づいてほしいものです。




「海賊とよばれた男」出光佐三----------------------------------------

石油メジャーに真っ向勝負を挑んだ出光佐三を思い出しますね。


【海賊とよばれた男】

出光佐三・・・名前がすごいよね。「佐」「三」いずれも瀬織津姫。もしかして、「佐蔵」(さくら)を「さぞう」と読み、それに「佐三」を当てたのだとしたら、本当にすごい・・・。そして、光出ずるですから、宿命を持って生まれた人だったのでしょう。

出光佐三逝去に際して、昭和天皇は次の歌を詠まれたそうです。
「出光佐三逝く 三月七日 国のため ひとよつらぬき 尽くしたる きみまた去りぬ さびしと思ふ」




【「海賊とよばれた男」国岡商店社歌】

歌詞がいいですね~。




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