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瀬織津姫と瓢箪

2017/06/12(Mon) Category : 神社・寺・城・歴史
【春の庭模様】【番外】2

イヌフグリの続きです。イヌフグリの別名に「瓢箪草」(ヒョウタングサ)というのがあります。なぜ、瓢箪なんでしょう。

瓢箪


瓢箪と縄文人----------------------------------------------------------

ヒョウタンの和名は「ひさご(ふくべ)」。

ひさごは、ひょうたん・ゆうがお・とうがんなどの総称。
ふくべは、伊吹山の風神に仕える人たちが伊福氏で、福部と略称したのが由来だそうです。雲に乗る風神・雷神ともに瀬織津姫の眷属ですね。

ひさごには「瓢」の字を当て、「箪」は竹製の容器のことですから、それが植物名になったということはヒサゴが容器としての役割を突出して担っていたことがわかります。

「ヒョウタン文化と人類」によれば、『人類と動物の違いは火を使うことと、水をコントロールできること』。火と水(火水=神)を携行できることが、人類を圧倒的な優位に立たせました。

『ポリネシアの各地では、東南端のイースター島から北端のハワイ、西南端のニュージーランドまで、ヒョウタンが広く利用されています。海を渡るには、水が何よりも重要です。その入れ物として、軽くて密閉性にすぐれるヒョウタンは最適だった』とのこと。

ヒョウタンは湿気を防ぐので、エチオピアではコーヒー豆の容器にされているそうです。
また、昔から薬入れなどに用いられていて医療の象徴ということですから、大切なもの―種などもヒョウタンに入れていたのでしょう。その証拠が下記。

『ヒョウタンが1万年も前にアメリカ大陸に存在し、そのDNAがアフリカ産よりもアジア系であるという研究から、氷河期以外に海を渡り、アジアからアメリカ大陸に移住していった人達がいた』ということですから、グローバル縄文人がヒョウタンを携行して渡航したのでしょう。

『乾燥した種子は耐久性が強く、海水にさらされた場合なども高い発芽率を示す』そうですから、生活に便利なヒサゴの種をヒョウタンに入れて縄文人が米大陸に持ち込んだのでしょう。縄文人にとって、水・種・薬など命を支える守護神のようなものがヒサゴでありヒョウタンだったことがわかります。

世界各地で初期の土器は底の丸い壺形なのもヒョウタンがモデルであったからと考えられているそうです。なるほどね~。なぜ底が丸いのかと思っていましたが、あの形が、守り、生み出す形だったからなんですね。


古代のヒョウタンは現在のような括れた形態ではなく通常の植物の実のように筒のような形をしていたのを、携行に便利なように品種改良を重ねて、あの瓢箪型を生み出したようです。これほど大切な生活具ですから、改良の努力もよくわかります。

そして、横に割ればお椀に、縦に割れば皿やひしゃく(←ひさごから転訛)になり、「瓢箪に入れたお酒は風味が増す」とか「瓢箪に入れた種は必ず芽が出る」とか、瓢箪の霊力への信仰は瀬織津姫への信仰だったんですね。




イヌフグリ=瓢箪草の理由----------------------------------------------------------

なるほど・・・こういう歴史がわかると謎が一挙に解けていきますね。

国常立神は太陽神で、瀬織津姫が月神、水神、龍神、雷神です。
山が雲を呼び、雲が雨を降らせますから、瀬織津姫は山の神であり、雨神(雲)であり、田の神です。水を配るというところから、川神、そして水分(みくまり)の神であり、そこから転じて子守りの神でもあります。
また、石清水というように石から清水が湧き出てくるところから石神でもあり、滝神でもあります。
さらに山が海を豊かにするところから海神でもあり―つまり、山川草木・森羅万象が瀬織津姫の姿。まさに生命エネルギーの象徴が瀬織津姫なのです。

自然と共に生きた縄文人は、大自然そのものを瀬織津姫として見ていたわけです。
(この辺、人に対して過酷な環境が生んだ砂漠の神とは異なります)

中でも、水と食(種)と薬を携行できる瓢箪、川や海に落ちたときは浮きになって命を救う瓢箪(済州島の海女は浮き用に瓢箪を抱えるそうです)は、まさに守護神瀬織津姫の化身のごとき存在でした。縄文人は山の民であり、海の民でしたが(元々縄文海進の頃は平野が少ない)、特に海を翔るグローバル縄文人にとっては命の綱だったことでしょう。


瓢箪に種を入れた形は「陰嚢+金玉」と同じですから、ふぐり(陰嚢)や金玉が瀬織津姫を表すわけです。
イヌノフグリに瓢箪草という別名を付けたのは、ふぐり(陰嚢)と瓢箪の役割がイコールだからでしょう。一面に咲き誇るイヌノフグリと千になる瓢箪は、いずれも生命エネルギーのシンボルと見なされたのでしょう。





瓢箪信仰----------------------------------------------------------

ふぐりが金(玉)を包むなら、瓢箪も金運・財運を運ぶわけです。

精子(エネルギー)を気と見なせば、気を貯める道具として見なされ、西(金運)や東北(財運)の方位に瓢箪を置いたりするそうです。西は瀬織津姫、東北は国常立神ですね~。坤の金神と艮の金神で、「金神」だから金運なんでしょうね。

瓢箪は、陰陽五行で言えば「金」になり、八卦では兌宮(西)と乾宮(北西)に属するそうですが、乾・兌は国常立神と瀬織津姫ですね。

また、その形から「入るのは容易だが出るのは困難」とされ、いったん吸い込んだ邪気を外に出さない「化殺」の効果があると見なされましたから、子供が病気がちな場合は瓢箪を枕元に置くという風水術があるそうです。

これだけ万能な魔法のような道具ですから、戦国武将の中にも瓢箪信者がいました。その代表格が豊臣秀吉。千成瓢箪が有名ですね。

そして、興味深いのはあの飛騨一宮神社「水無神社」の紋も瓢紋(ひさごもん)であること。現王朝以前に栄えた飛騨王朝(←こちらも、瀬織津姫同様に消された文明ですが)が、瀬織津姫に関わることを示しているようです。

それから思い出すのが、石山寺の多宝塔
あのボンキュッボンの麗しい形。
あれはヘソ出しルックのアメノウズメ(瀬織津姫)のように見えますが、瓢箪の形がまさにそれ。いずれも中に宝を抱え、同じ形で共通していますね。




清兵衛と瓢箪----------------------------------------------------------

学校で習った志賀直哉の「清兵衛と瓢箪」も面白いね。
瓢箪に熱中する小学生(清兵衛)の磨いた瓢箪を、父親は玄翁で割ってしまうわけですが、一つだけ学校で先生に取り上げられた瓢箪があり、それが小遣い→骨董屋→豪家と渡るにつれて値を上げ、最終的には清兵衛が購入した額の6000倍で売れたという話。

(瓢箪を玄翁で割るというのが、殺生石を玄翁で割ることに通じていますね)

年齢問わず人が熱中していることには意味があります。そういう見方ができないことの悲劇ですが、もう一つ面白いのは、かつて魔法の道具として大事にされた瓢箪が現代では見向きもされなくなっていること。

まさに、水神を祀る神社が水無神社という名になったごとく、瀬織津姫の名が津々浦々から消え去ったがごとく、大事なものを見失った時代の変化を揶揄しているような小説ですね。


特攻隊の訓練官をしていた父の兄が、瓢箪をせっせと作っていたことを思い出します。小さい頃で、なんでまぁこんなにも、と思っていましたが、何を思って作っていたんでしょうね。鎮魂の思いもあったのでしょうか。



瓢箪では、若かりし頃に一つ面白いエピソードがあります。
新課長が赴任したときに、夜自宅に呼ばれました。社宅ですので3分もあれば行けますが、他にも接客が来ているようで、このまま手ぶらで行ってもなぁ・・・と思い、瓢箪に酒を入れて行きました。

瓢箪を洗い、熱燗にしたお酒を入れ、腰にぶら下げていきました。少し時間がかかったので、先客は「何してたんだ。呼ばれたらすぐに来るのが当たり前だろう」と言いたげでしたが、瓢箪をぶら下げた格好にまずビックリ。続いて瓢箪からお酒をついで二度ビックリ! 一瞬にして「やるなぁ」と座が盛り上がりました。

瓢箪は、魔法の道具ですね(^^)。










【柳ジョージ 「酔って候」】







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