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2つの井戸と青と緑。「青丹よし」の意味すること。

2017/06/28(Wed) Category : 神社・寺・城・歴史
【春の庭模様】  【7.大根の花 追記】2

前記事で、「丹」から「生」まれた初々しい新緑の「草」という意味の「菁」という漢字が出てきましたので、ついでにちょっと気になることを調べてみました。


「青丹よし」の意味--------------------------------------------

「櫻」について考察したときに、「貝貝」はピンク色の貝を表し、一方で嬰児を「みどりこ」と呼ぶのは大宝令で三歳以下の男児・女児を「緑」(←新緑の意)と称するといった規定があったことを見ましたね。

つまり、古代「新緑のように初々しく勢いのある状態」を「あお」と表現していたのが、700年頃には「緑」と言うようになったということですね。けれど法律で規定したということは、それほど「新緑」と「みどり」を結びつけたかったわけで、逆に一般的には「新緑」と「あお」が結びついていた証拠でもあるのでしょう。

その名残が青葉 、青山、青苗、青虫、青信号という形で現代まで残っているわけです(全て緑色ですね)。青果(初々しく新鮮な果物)、青二才→青新背(あおにいせ:うぶな経験の浅い若い男)、青瓢箪(若緑色の瓢箪→ やせて顔色の青白い人)ということばにも、その名残が見られます。

そう考えると、奈良の都にかかる「青丹よし」という枕詞の意味も見えてきます。ここでいう「青」が「新緑のように初々しく勢いのある状態」を表しているとすれば、「青」は「丹」を修飾していますから、「青丹よし奈良の都」は「初々しい赤が美しい奈良の都」となります。

浮かんでくるのは、白に丹塗りの清楚で美しい神社のたたずまい。
たとえば、こんな感じ↓
石山寺―以前の月見亭

瀬織津姫を祀っていた石山寺は、かつては仁王門も本堂も丹塗りでした。
持統以前の日本=奈良時代の日本は瀬織津姫を祀っていましたから、旧石山寺のように、神社全体が清楚で美しい紅白の「巫女さんカラー」だったわけです。

透明な青空に純白の雲、
緑なす山に咲く花々、
そこに建つ美しく清楚な紅白の神社
―素晴らしい光景です。

「青丹よし 奈良の都は 咲く花の にほふがごとく 今盛りなり」

この歌は、上記の光景を彷彿とさせる歌であり、上記の光景でこそ映える歌です。今すぐにも、奈良の都に飛んでいきたい。今度生まれ変わるときは、奈良時代にしようかな(^^;)。


(「青丹」を「青赤」と考えると原色のどぎつい派手な都のイメージが出てきますが、とんでもない。自然(瀬織津姫)とともにあった持統以前の日本の伝統に全くそぐいません)




「日」(○+・)と「丹」(□+・)-----------------------------------

では、「新緑のように初々しく勢いのある“状態”」を表す「菁/靑」が、どのようにして色を表す「青」と「緑」になっていったのでしょうか。そこに辿り着くには、少し回り道をしなければなりません。

まず、「丹」という漢字は「丹砂を採掘する井戸」の象形です。「井桁」の中に「・」―この「・」が大地が生んだ丹砂(鉱物)であり水銀をさしているわけです。

ふと思うのは、
「○+・」が太陽神(及び宇宙の根源神)を表しますが、
「□+・」は、まさに太陽神と対をなす瀬織津姫を表すなぁと。

(丸は国常立神、四角は瀬織津姫です。
 前方後円墳も二柱合体の象徴。
 白地の四角い旗に日の丸も二柱合体の象徴)

つまり、「丹」という漢字そのものが瀬織津姫を表しているわけです。水銀が信仰の域にまで達してしまったのも、無理はないなぁと思えます。




「井氷鹿」(いひか)---------------------------------------------

さて、神武東征のおり、吉野で「井氷鹿」(いひか)という国津神と出会います。「氷」「鹿」という瀬織津姫をイメージする字を使っていますね。

光る井戸から出て来た有尾人とされていますが、それは例によって記紀によるネガティブキャンペーンでしょう。井戸が光っていたのは水銀が出ていたからでしょうし、尾に見えたのは水銀採掘の道具をぶら下げていたからでしょう。

「魏志倭人伝」にも『倭の山には丹(に)があり』『男子はみな顔や体に入れ墨し、墨や朱や丹を塗っている』とある通り、瀬織津姫から守ってもらうために水銀を体に塗っていたのでしょう。

ここでいいたいのは、
丹土からとれた水銀は朱のイメージ。
井戸からとれた水銀は銀ピカのイメージ。
ということです。




2つの井戸と「あお」と「みどり」-------------------------------------

「靑」は「新緑のように初々しく勢いのある状態」を表す言葉であり、色のイメージとしては「新緑の緑」でした。
一方、大宝令に「みどりこ」の記述があったように「あお」の他に「みどり」という呼び方もあったわけです。

この「あお」と「みどり」の使い分けに関して、日本人は次のようにとても繊細です。

1.「緑」 初々しい草木の葉のような色 【中国では「青」】
2.「翠」 かわせみの羽の色。濃い深緑
3.「碧」 光り輝く青緑色の玉のような色
4.「蒼」 草のような青色。血の気のない顔色。
5.「藍」 暗い青色。タデ科の草から取れる染料の色。
6.「青」 晴れた空や海の色      【中国では「藍」】

1が緑、6が青で、3の「碧」は両グループに使える字です。
「蒼」も青グループですが、緑と青が混じっていますね。

日本は、中国で用いられている漢字をそのまま流用するのではなく、日本人の感性を表す表現に変えなければなりませんでした。それは、やはり生活と密着した中から考え出されます。

「緑」という字は、「糸+彔」。「より糸」+「つるべで組み上げた水」の象形だそうです。井戸の中の水は緑色→ここから、「みどり色の糸」を意味する漢字ができたそうです。

ここで井戸が2つ揃いましたね。
「緑」 普通の井戸水の緑色のイメージ
「靑」 水銀採掘井戸の光る水の銀ピカのイメージ

銀ピカの井戸は反射して白く光ったかもしれません。白馬のことを「青馬」というのは「靑」に「白銀」のイメージを投影しているからでしょう。
また、鏡となって青空や白い雲を映したかもしれません。

このようにして、「緑」と「靑」の字が揃ったときに、「緑」は「みどり色」を「靑」は「あお色」を表すことになったのでしょう。




光の三原色-----------------------------------------------------

さぁ、赤青緑―「光の三原色」が揃いましたね。
この三原色で森羅万象の色が揃うことになります。
赤青緑は瀬織津姫ですから、瀬織津姫が森羅万象の元ということになりますね。

それぞれ隣接する色を重ねると黄色、水色、ピンクができますので、それらも瀬織津姫の代表カラーということになります。国常立神カラーの黄色もありますので、「黄」と「七」は両柱を表すわけです。

そして、この三原色が合わさる中心の色は「白」―まさに瀬織津姫の基本カラーです。そして、瀬織津姫が純白の光そのものだと言うことがわかります。

なんとも見事です。
昔の人は、光の三原色も知り、それが万物を表すことも知っていたのでしょう。




脳は補色で見ている-----------------------------------------------

ところで、脳は重層的にものを見ています。
たとえば、水田地帯で育った人は春の緑と秋の黄金を見るわけです。あるいは畳で育った人は緑の畳と年を経て茶色くなった畳を見るわけです。

こういう場合、人は緑を見て、それに重なるように茶色(黄金色)を見ています。逆も同じく、茶色のものを見て、その向こうに緑を見ているわけです。

へぇ~、そういう見方をするんだなーと発見できたのはカウンセリングで多くの事例に接したからです。全国を歩き回る中で、立地、建物、部屋―それぞれのたたずまい、あり方、地域の色や家屋内外の色やその質感、そして家族メンバーが身につけていた色等―それら全てが人に影響していることがわかってきました。

そして家族を離れた後も、それらのものに支配され縛られて生きています。本人は無意識ですが、脳は全てを記憶しているんだなぁと驚きます。

この体験からもう一つわかったことは、脳は補色でものを見ているということです。
例えば青を見たら、その向こうにオレンジを見ているわけです。仮に、母親カラーが青だとして、それを避けようとしてオレンジを選んだ場合、脳はオレンジの向こうに青を見ていますので、まんまと脳内親にオレンジを選ばされているわけですね―こういうことをしているわけです。

(なお、母親カラーは複数色ありますので、一つにこだわっても意味がありません。ただ気づくことは大切ですし、気づくことによって「遠ざけたい!」とチャイルドが思えば、その思い通りに捨てたりすることも大事です。
一方で、じゃあ何色を選べばいいの?!と動揺する必要もありません。気づくことで“暗示”効果は薄れるでしょう。また、脳内母親から解放されていけば、全ての色が自分の色となります)


さて、補色のことに触れたのは、赤の補色が青緑なんですね。
水神であり、草花の象徴が瀬織津姫であれば、青や緑を代表色にしてもよさそうですが、赤にした理由は、赤の向こうに青と緑を同時に見ることができるからかもしれません。

そして、白の補色は黒なので、白を見れば黒(国常立神)を重ねることができます。

つまり、赤で赤青緑を代表し、その三位一体が白。
さらに、白で白黒二柱を表す。

このように考えると、紅白で全てを表すことができますね。


日本人は、簡素でシンプルなものを好みますが、それは一で全を表すことができることを知っているからでしょう。日本人の象徴能力は、体験から来る科学的裏打ちがあるんだなぁと思います。何しろ「無」に「舞」を見る国ですから、科学的真理を会得していると思います。それは、このようなところにも現れているなぁと思いました。↓
天皇陛下とサウジアラビアのムハンマド副皇太子殿下とのご会見




「赤丹」と「青丹」-----------------------------------------------

余談ですが、花札の「赤丹」と「青丹」は次の通り。

赤丹 松・梅・桜
青丹 牡丹・菊・紅葉

赤丹には、「松」(国常立神)、梅(瀬織津姫の男性性)、桜(瀬織津姫の女性性)の3つ。
青丹は、すべて瀬織津姫ですね。








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白馬節会(アオウマノセチエ)

元は青馬節会で、天皇が青馬を御覧になる行事だったのを、白馬で代用するようになって、白馬節会と書いてアオウマノセチエと訓むようになったとされていて、
青馬は、青っぽい灰色の馬とか葦毛に近いとか幾つか説がありますが、
高校の古文の授業では
黒毛の輝きが青く見える黒毛馬で、
みどりの黒髪、みどりの青葉、白馬が登場するアオウマノセチエで、白と黒は同じ色!
なんて話を聞かされたように思います。

 
    
 
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