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「海獣の子供」感想<第4部>カナコ線上のルカ

2019/07/02(Tue) Category : 映画
【「海獣の子供」感想】

「命を断つ音がした」-------------------------------------

エンディングの後の挿話。加奈子が第二子を出産する場面。
なぜ、そこに父親が居ない?
なぜ、琉花がへその緒を切る?
そして、切ったときに「命をたつ音がした」―この違和感。

仮に、この言葉を、琉花が自分の脚本人生を終わらせた象徴と見てみよう。水生生物の時代を終わらせること、「脳内母親」と「脚本ちゃん」がいなくなることを“命をたつ”と表現した。そして、子の変化が母親の変化を導き、死したイザナミから神々が生まれたように、「脚本加奈子」も死んで、命が育まれた…という解釈は美しいが無理があるなぁ。

そもそも、父親の唯一と言ってもよい超重要な役割は、母子分離―母と子のへその緒を断つことである。
(その父親が脳内母親に支配されてそれをなしえない連鎖が続いていることが人類の問題だ。と言って、ハラッサーである父親が世間的に見ると酷い形であっても、結果的に母子分離させていたりするから味わい深い。)

この場面で父親がへその緒を切り、それを琉花が見ている状況であれば大団円だろうが、そうは問屋が卸さないことも解る。自律の手応えに至るまで10年はかかる作業だから、自分と出会えたからと言って即自律というわけにはいかない。


加奈子はまだカニだ。脳内母親に忠誠を尽くす脚本世界に居る。
だから、琉花も代理母(自分を見る“目”)のままだ。
つまり、自分の出産を代理母に見せると同時に、代理母に自分と赤ちゃんの絆を切らせた=脳内母親に自分は赤ちゃんと繋がらないことを見せた、という解釈の方が自然だ。(それが本当かどうかは、赤ちゃんがどう育つのかで示されるだろう)

一方の琉花も、実体無き母親が形(カニ)を現したことで希望を繋ぎ、よりを戻す。そして、無意識の母親の要望に応えていく中で、また脚本人生に引き戻されていく。自分の中に「諦めないちゃん」が居ることをまだ知らないので致し方ない。本当の自律に至るのは、この「諦めないちゃん」のとことんさを、ここまでかと思い知ったときだ。


「命を断つ音がした」―これは、琉花が母親の手足になって動いてしまった瞬間、生まれてきた赤ちゃんのインナーチャイルドをまた封じてしまうのではないかという予感が走ったのかもしれない。

この子が育っていく間のどこかで、将来再び自分と向き合うときが来るだろう。





カナコ線上のルカ-------------------------------------

示唆的なのは、遠浅の海辺を一人歩いている光景だ。

完全なる加奈子カラーの世界。
白い靴は脱いでいるので、足は自由になれる。
けれど、体は赤と黄の加奈子カラーに覆われている。

歩いているのは、白い波頭が描く線の上。
その上をまっすぐに―


「カナコ線上のルカ」だ・・・


これから、経験し葛藤するといい。
波が来たら、沈むのか、泳ぐのか、陸に上がるのか

闇に沈むこともあろう。
けれど、あなたに種は蒔かれた。

その種は我知らず芽を出して成長し、いつしか幹となる。
その時に、あれ私、このままの人生でいいの?と思うときが来る。

その時、再び自分と向き合うことになるだろう。
これが、脚本人生を突っ走って終わるか、途中で立ち止まって自分を見つめ直せるのかの違いだ。

それは人の素質ではない。
種が蒔かれていたかどうか=人でなくともいい、何らかの「受け止められ体験」があったかどうか―ただ、それだけの違いなのだ。

再び自分と向き合ったとき、それまでの体験から深い学びがなされ、全ての体験が必要だったのだと解るだろう。

そして、リバース(reverse)し、リ・バース(re birth)することになる。

その時こそが、エラ呼吸から肺呼吸に変わるときだ。





あなたに、この曲を捧げよう―



【バッハ 「G線上のアリア」】




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