「腸内フローラ」と「土壌フローラ」(土壌菌)
2022/05/17(Tue) Category : 自然が教えてくれた
偶々ニュースを見ていたら、コロナについて次のような研究結果が話されていた(京大・上野教授 5/17)。
<対象>2回以上ワクチン接種している人
<想定>オミクロンに罹ると免疫細胞がバーンと増える
↓ところが、
<想定外>免疫細胞(ウイルス排除の細胞)が非常に少ない
<結果>オミクロン株の後遺症は長引く
教授は従来のワクチンの考え方で、皆さん2回以上予防ワクチンを打っているのだから人体の防衛体制は万全なので、オミクロンに罹ったら一挙に免疫細胞が増えてオミクロンをやっつけるだろう―と予想されていたわけです。
ところが、蓋を開けてみると免疫細胞が異常に少ない。画像を見ると、圧倒的に弱々しいのが見て取れます。
結果、ウイルスを退治できないので、後遺症(オミクロンが体内で悪さをする)が長引いたり、場合によっては再活性化して重症化することもあるかもしれません。これは従来のワクチンの専門家からすると不可解な現象でしょう。
そこで、上野教授は、「オミクロンの後遺症は今までの後遺症と別の疾患という捉え方をした方が安全かもしれない」という、よくわからない言い回しをされていました。オミクロンが残って暴れるから、「別の疾患」と表現したのでしょうか…。
------------------
さて、「問題」が起きたら「対策」を取りますが、その問題の原因をどうとらえるかによって対策が異なってきます。
ここでの問題は、「2回以上ワクチン接種している人」の「免疫細胞が非常に少ない」ということです。
この事実を、もっと素直に見るといいのでしょうね。
オミクロンは風邪並みで、恐れる必要はないと言われているウイルスです。罹って自然治癒されている方も多いでしょう。自然治癒している人は、当然免疫細胞が活発に動いています。
ということは、オミクロン自体が問題なのではなく(←なので、教授も「オミクロンの後遺症は」と訳の分からない言い回しをしていた?)、「2回以上ワクチン接種している人」の「免疫細胞が非常に少ない」ということが、問題の本質?
けれど、教授はワクチンというものをデフォルトで肯定しているので、原因を「オミクロンの後遺症」=つまりはオミクロンと言っているのと同じですが、これは、自然治癒する風邪並みのウイルスという事実と矛盾するので釈然としません。
一方、事実を素直にたどると、「免疫細胞が非常に少ない」ことの因果関係は、ウイルスよりもワクチンの方にあるという推測も十分できるわけです。科学者ならば、そこを追究すべきだと思いますが・・・。
------------------------
風邪並みなのに、「オミクロンの後遺症」は「別の疾患」と見なされるほどの症状があると言われると、2021年秋にイギリスで流行ったスーパーコールドを思い出します。
『一般的な風邪の症状と変わらないが、とにかく“重い”』
『しかし、風邪ウイルスが強毒化したというわけではないようです』
『つらい症状は2週間以上続いた。それでもくだされた診断は「風邪」だった』
『しかも、コロナ対策を徹底してきた人ほど重症化リスクが高いというのだ』
という記事がネットにありました。【コロナでもインフルでもない重症化する風邪「スーパーコールド」とは?】
結論は、コロナ対策でウイルスと接する機会が激減した結果、免疫が弱まったということになっています。なんとなくわかるようで、本質的には不可思議な結論に導かれています。
------------------------
さて、議論はともあれ、私たちに備わっている自然免疫力を回復させることは、個々人が取り組まなければならない急務ですので、免疫力アップについてまとめてみました。ご参考になれば幸いです。
●免疫細胞の7割が腸に集結----------------------------------
私は薬剤が菌やウイルスを殺すと思っていましたが、それは一助であって、菌を退治し細胞を修復していくのは人の免疫能力だということを父の肺炎で学びました。
その、人の免疫能力の司令塔が腸です。
栄養を吸収するのが腸の役割ですから、そこが外敵侵入の関所になるのも当然で、言わば人を城とすれば、腸は堀や石垣です。
人の免疫細胞の7割が腸に集結しているそうですが、それらは最前線でウイルスをやっつける防衛隊というところでしょう。
以前、テレビで見ましたが、小腸の一部にわざと異物を入れる穴があり、それを免疫細胞に触れさせて害敵の特徴を学習させ、訓練を受けた免疫細胞は血によって全身に運ばれて、体内に入り込んだウイルスと闘うことになります。インフルエンザや肺炎などに対する免疫力も腸で培われていたのです。
●免疫の暴走を止めるクロ菌ちゃん------------------------------
では、外敵をやっつける免疫細胞が自分の細胞を攻撃してしまう「自己免疫疾患」はなぜ出てきたのでしょうか?
それは、1000種類、100兆個といわれる腸内細菌の中で、クロストリジウム菌が減っている人に起こっているそうです。
クロ菌ちゃんは、食物繊維を食べて酪酸を排出しますが、その酪酸を免疫細胞が受け取ると、免疫の暴走にブレーキをかける「Tレグ」に変身。免疫細胞を止めるのは、Tレグに変身した免疫細胞だったわけです。
つまり、クロ菌が減ってTレグが減った結果、免疫の暴走が止められないという事態に至っているようです。
木の実やキノコ、海藻や根菜など食物繊維をよくとる日本人の腸内細菌は、酪酸などの“免疫力をコントロールする物質”を出す能力が、外国人の腸内細菌よりずば抜けて高かったそうです。これが、西洋に比べて日本でコロナが爆発的に拡大しなかった理由の一つでしょう。
(海藻の糖類を分解できるのは世界でも日本人の腸だけ、という発見がありましたが、海藻の分解酵素を持つ海のバクテリアが長年の食生活の歴史の中で日本人の腸に定着したのでしょう。海を味方にしていると強いですね)
・アレルギーを治める腸内細菌
●「腸内フローラ」と「土内フローラ」--------------------------
腸内の悪玉菌を殺そうとして腸内除菌が盛んになった頃、アレルギーが増えたということがありました。免疫細胞は悪い菌から学習しているわけですから、それらが居なくなっても困るわけです。
色んな菌が百花繚乱のごとく腸内で咲き乱れていればいいのです。この様子を「腸内フローラ(お花畑)」と言います。免疫細胞は色んな菌と情報交換しながら肉体を保全していますから、清濁併せのむ状態がいいのでしょう。
余談ですが、人の健康の要が腸内フローラであるように、植物の健康の要も土壌フローラ(土壌菌)です。連作障害は、同じ植物を連作することで特定のバクテリアが増えて土壌菌のバランスが崩れることで起こるようです。(アレルギーと似ていますね)
私が庭の雑草を除かない理由もバランスのためです。土の中の栄養分を雑草が横取りするから雑草を抜く、と思っている方もいるようですが、私は、各植物の根に固有のバクテリア(土壌菌)が着くと思っています。そのバクテリアが互いに情報交換しながら、その土地全体の健全性を保っていると考えていますので、園芸品種と雑草のバランスを見ているわけです。
土が胎盤、胎盤を豊かにするのは植物の根につくバクテリア、なので土の中を百花繚乱状態にしたい。では、どの「根」をどの位置に持ってくるのかは地表の花が教えてくれる―そういう感じで、私は花を通して見えない土中を見ています。
●植物の健康も土壌菌----------------------------------------
人の健康の要が腸内細菌にあると同様、植物の健康の要も土壌細菌にあるとわかったのは、垣根が重病になった後でした。
2020年は垣根のレッドロビンが「ごま色斑点病」に壊滅的にやられました。感染が広がらないように病葉を取ってみたら、7割ほどの木がスカスカになったくらい。
そのようになって分かったのが、2018年の塩台風で葉が枯れるダメージを受けた木々と、2019年の風台風で倒された木々から斑点病が重症化し、そこから全体に広がったんだなぁということ。
対策を調べているうちに、薬剤散布は対症療法で、根本治療は木を強くすること=根=土壌の改良がベストだとわかりました。
そこでレッドロビンの好む土壌を調べると、弱アルカリ性が好きなようで、2018年の潮台風(弱り目)に加えて2020年は多雨(祟り目)だったので酸性土壌の中で弱っていったと推測できました。
実際、スギナ、オオバコ、メヒシバ、カヤツリグサ、タンポポなどは酸性土壌に生えやすい雑草とのことで、なるほどメヒシバはわんさか、タンポポもあちこちに生えていました。
また、レッドロビンは比較的肥沃な土壌を好むそう。私は、ここ5年程、肥料を施していませんでした(--;肥料をあまり使っていないので)。
結局、栄養不足と酸性体質で木が弱って感染爆発したわけです。人間と全く同じですね。近隣のレッドロビンもひどい有様ですが、皆さん2018年の塩台風以降に病気や落ち葉が激増したと仰っていました。
というわけで、2021年は寒肥(栄養)、石灰(アルカリ化)、納豆菌(土壌フローラ改善他)、弱い枝のカット、その他いろいろやりました。
4月まで病葉剪定が続き、7月まで2次3次と続いた新葉の病葉剪定がありましたが、8月以降は健康を取り戻し、それでも出てくる病葉を摘むくらいになりました。そして、冬になっても光っている青葉が美しかった。
斑点病との格闘からいろんなことを学びましたが、一番の学びは土壌フローラが健全だと木も健康的かつ美しいということ。
人も同じ。腸内フローラが健全な人が健康的で美しいのだと思います。
●日和見菌は土壌菌----------------------------------------
人と植物の相似性を見るにつけ、宇宙はフラクタルだなぁと思います。腸内には善玉菌:日和見菌:悪玉菌=2:7:1の割合でいるとのことですが、宇宙もそうなのかもしれません。
この日和見菌は勢力のある方につくようで、そのため善玉菌を増やそうとしてヨーグルト(ビフィズス菌)などが注目されたり、悪玉菌の代表である大腸菌が目の敵にされたりしましたが、大腸菌はウイルスを撃退してくれてるそうです。
(善玉。悪玉の呼び名を変えるとすれば、発酵菌、腐敗菌ですかね~。「奇跡のリンゴ」は発酵したので腐りませんでしたね~)
なすべきことは、善玉菌の活性化と日和見菌を豊かにすること。
善玉菌の活性化については、腸内が酸性になるといいようです。肉食だとアルカリに傾き、草食だと酸性に傾くようですね。
・悪玉菌が増殖しにくい環境
で、日和見菌は、なんと土壌菌とのことです。土を食べることには意味があったんですね~。
・腸内環境には話題の土壌菌を!
地味豊かな大地の上にいるだけで健康になり、コンクリートに囲まれて不健康になるのは当然だったわけです。
●和食に戻れ--------------------------
免疫力を高めるために出来ることは腸を健全に保つことです。
1.和食(食物繊維→クロ菌を増やす)
2.腹八分目に医者いらず(腸に負担をかけない)
3.十分な睡眠(脳に邪魔されず腸を働かせる)
4.適切な衣類(体温の保温)
5.入浴(血流)
まずこの5つ。
昔から言われている日本の伝統をそのままやればいいだけ。
●「脳腸相関」--------------------------
そして、初めて知った「脳腸相関」という言葉。
脳は「第二の脳」と呼ばれている腸と常に情報を交換し合っているそうで、これを「脳腸相関」と言いうそうです。
これに腸内細菌も関わっているようで、無菌マウスは脳の神経系を成長させるための因子が少ないこと、ストレスに弱いことがわかりました。
なんと、腸内細菌は脳の発達にもかかわっていたんですね~。
ところで、「和食に戻れ」と書きましたが、母子関係に起因する心理的要因で偏食、拒食になってしまう方(2歳頃~)もいらっしゃいます。
また、腸内環境にストレスも関わってきますが、嫉妬、劣等感、後悔、自責、怒り、不安、恐怖…等々、ストレス感情は多々あります。けれど脚本から解放されることで、それらの感情から解放される方も多いです。
つまり、心身ともに健康に保つには、不安と恐怖を絡めて自分を支配する「脚本脳」と闘い、本来の自分を取り戻すことがゴールなのです。
不安と恐怖を絡めて人を閉じ込め、社会を破壊しようとするコロナとの闘いは、「脳内母親(脚本脳)」と「小さいちゃん(腸)」の闘いのメタファのように思えます。
コロナは、ハラスメント界(虚構界/思考界)を終わらせ、気持ちと共にある世界に移行せよと促しているようにも思えます。
人類社会の在り方に大きな変化が訪れているように思います。
そして、こういう考察の最初のきっかけになった父に感謝です。
脚本人生を貫いた父は、本当に色んなことを教えてくれています。
神より与えられし、この体を信じましょう。
【メンエキ〜】
<対象>2回以上ワクチン接種している人
<想定>オミクロンに罹ると免疫細胞がバーンと増える
↓ところが、
<想定外>免疫細胞(ウイルス排除の細胞)が非常に少ない
<結果>オミクロン株の後遺症は長引く
教授は従来のワクチンの考え方で、皆さん2回以上予防ワクチンを打っているのだから人体の防衛体制は万全なので、オミクロンに罹ったら一挙に免疫細胞が増えてオミクロンをやっつけるだろう―と予想されていたわけです。
ところが、蓋を開けてみると免疫細胞が異常に少ない。画像を見ると、圧倒的に弱々しいのが見て取れます。
結果、ウイルスを退治できないので、後遺症(オミクロンが体内で悪さをする)が長引いたり、場合によっては再活性化して重症化することもあるかもしれません。これは従来のワクチンの専門家からすると不可解な現象でしょう。
そこで、上野教授は、「オミクロンの後遺症は今までの後遺症と別の疾患という捉え方をした方が安全かもしれない」という、よくわからない言い回しをされていました。オミクロンが残って暴れるから、「別の疾患」と表現したのでしょうか…。
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さて、「問題」が起きたら「対策」を取りますが、その問題の原因をどうとらえるかによって対策が異なってきます。
ここでの問題は、「2回以上ワクチン接種している人」の「免疫細胞が非常に少ない」ということです。
この事実を、もっと素直に見るといいのでしょうね。
オミクロンは風邪並みで、恐れる必要はないと言われているウイルスです。罹って自然治癒されている方も多いでしょう。自然治癒している人は、当然免疫細胞が活発に動いています。
ということは、オミクロン自体が問題なのではなく(←なので、教授も「オミクロンの後遺症は」と訳の分からない言い回しをしていた?)、「2回以上ワクチン接種している人」の「免疫細胞が非常に少ない」ということが、問題の本質?
けれど、教授はワクチンというものをデフォルトで肯定しているので、原因を「オミクロンの後遺症」=つまりはオミクロンと言っているのと同じですが、これは、自然治癒する風邪並みのウイルスという事実と矛盾するので釈然としません。
一方、事実を素直にたどると、「免疫細胞が非常に少ない」ことの因果関係は、ウイルスよりもワクチンの方にあるという推測も十分できるわけです。科学者ならば、そこを追究すべきだと思いますが・・・。
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風邪並みなのに、「オミクロンの後遺症」は「別の疾患」と見なされるほどの症状があると言われると、2021年秋にイギリスで流行ったスーパーコールドを思い出します。
『一般的な風邪の症状と変わらないが、とにかく“重い”』
『しかし、風邪ウイルスが強毒化したというわけではないようです』
『つらい症状は2週間以上続いた。それでもくだされた診断は「風邪」だった』
『しかも、コロナ対策を徹底してきた人ほど重症化リスクが高いというのだ』
という記事がネットにありました。【コロナでもインフルでもない重症化する風邪「スーパーコールド」とは?】
結論は、コロナ対策でウイルスと接する機会が激減した結果、免疫が弱まったということになっています。なんとなくわかるようで、本質的には不可思議な結論に導かれています。
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さて、議論はともあれ、私たちに備わっている自然免疫力を回復させることは、個々人が取り組まなければならない急務ですので、免疫力アップについてまとめてみました。ご参考になれば幸いです。
●免疫細胞の7割が腸に集結----------------------------------
私は薬剤が菌やウイルスを殺すと思っていましたが、それは一助であって、菌を退治し細胞を修復していくのは人の免疫能力だということを父の肺炎で学びました。
その、人の免疫能力の司令塔が腸です。
栄養を吸収するのが腸の役割ですから、そこが外敵侵入の関所になるのも当然で、言わば人を城とすれば、腸は堀や石垣です。
人の免疫細胞の7割が腸に集結しているそうですが、それらは最前線でウイルスをやっつける防衛隊というところでしょう。
以前、テレビで見ましたが、小腸の一部にわざと異物を入れる穴があり、それを免疫細胞に触れさせて害敵の特徴を学習させ、訓練を受けた免疫細胞は血によって全身に運ばれて、体内に入り込んだウイルスと闘うことになります。インフルエンザや肺炎などに対する免疫力も腸で培われていたのです。
●免疫の暴走を止めるクロ菌ちゃん------------------------------
では、外敵をやっつける免疫細胞が自分の細胞を攻撃してしまう「自己免疫疾患」はなぜ出てきたのでしょうか?
それは、1000種類、100兆個といわれる腸内細菌の中で、クロストリジウム菌が減っている人に起こっているそうです。
クロ菌ちゃんは、食物繊維を食べて酪酸を排出しますが、その酪酸を免疫細胞が受け取ると、免疫の暴走にブレーキをかける「Tレグ」に変身。免疫細胞を止めるのは、Tレグに変身した免疫細胞だったわけです。
つまり、クロ菌が減ってTレグが減った結果、免疫の暴走が止められないという事態に至っているようです。
木の実やキノコ、海藻や根菜など食物繊維をよくとる日本人の腸内細菌は、酪酸などの“免疫力をコントロールする物質”を出す能力が、外国人の腸内細菌よりずば抜けて高かったそうです。これが、西洋に比べて日本でコロナが爆発的に拡大しなかった理由の一つでしょう。
(海藻の糖類を分解できるのは世界でも日本人の腸だけ、という発見がありましたが、海藻の分解酵素を持つ海のバクテリアが長年の食生活の歴史の中で日本人の腸に定着したのでしょう。海を味方にしていると強いですね)
・アレルギーを治める腸内細菌
●「腸内フローラ」と「土内フローラ」--------------------------
腸内の悪玉菌を殺そうとして腸内除菌が盛んになった頃、アレルギーが増えたということがありました。免疫細胞は悪い菌から学習しているわけですから、それらが居なくなっても困るわけです。
色んな菌が百花繚乱のごとく腸内で咲き乱れていればいいのです。この様子を「腸内フローラ(お花畑)」と言います。免疫細胞は色んな菌と情報交換しながら肉体を保全していますから、清濁併せのむ状態がいいのでしょう。
余談ですが、人の健康の要が腸内フローラであるように、植物の健康の要も土壌フローラ(土壌菌)です。連作障害は、同じ植物を連作することで特定のバクテリアが増えて土壌菌のバランスが崩れることで起こるようです。(アレルギーと似ていますね)
私が庭の雑草を除かない理由もバランスのためです。土の中の栄養分を雑草が横取りするから雑草を抜く、と思っている方もいるようですが、私は、各植物の根に固有のバクテリア(土壌菌)が着くと思っています。そのバクテリアが互いに情報交換しながら、その土地全体の健全性を保っていると考えていますので、園芸品種と雑草のバランスを見ているわけです。
土が胎盤、胎盤を豊かにするのは植物の根につくバクテリア、なので土の中を百花繚乱状態にしたい。では、どの「根」をどの位置に持ってくるのかは地表の花が教えてくれる―そういう感じで、私は花を通して見えない土中を見ています。
●植物の健康も土壌菌----------------------------------------
人の健康の要が腸内細菌にあると同様、植物の健康の要も土壌細菌にあるとわかったのは、垣根が重病になった後でした。
2020年は垣根のレッドロビンが「ごま色斑点病」に壊滅的にやられました。感染が広がらないように病葉を取ってみたら、7割ほどの木がスカスカになったくらい。
そのようになって分かったのが、2018年の塩台風で葉が枯れるダメージを受けた木々と、2019年の風台風で倒された木々から斑点病が重症化し、そこから全体に広がったんだなぁということ。
対策を調べているうちに、薬剤散布は対症療法で、根本治療は木を強くすること=根=土壌の改良がベストだとわかりました。
そこでレッドロビンの好む土壌を調べると、弱アルカリ性が好きなようで、2018年の潮台風(弱り目)に加えて2020年は多雨(祟り目)だったので酸性土壌の中で弱っていったと推測できました。
実際、スギナ、オオバコ、メヒシバ、カヤツリグサ、タンポポなどは酸性土壌に生えやすい雑草とのことで、なるほどメヒシバはわんさか、タンポポもあちこちに生えていました。
また、レッドロビンは比較的肥沃な土壌を好むそう。私は、ここ5年程、肥料を施していませんでした(--;肥料をあまり使っていないので)。
結局、栄養不足と酸性体質で木が弱って感染爆発したわけです。人間と全く同じですね。近隣のレッドロビンもひどい有様ですが、皆さん2018年の塩台風以降に病気や落ち葉が激増したと仰っていました。
というわけで、2021年は寒肥(栄養)、石灰(アルカリ化)、納豆菌(土壌フローラ改善他)、弱い枝のカット、その他いろいろやりました。
4月まで病葉剪定が続き、7月まで2次3次と続いた新葉の病葉剪定がありましたが、8月以降は健康を取り戻し、それでも出てくる病葉を摘むくらいになりました。そして、冬になっても光っている青葉が美しかった。
斑点病との格闘からいろんなことを学びましたが、一番の学びは土壌フローラが健全だと木も健康的かつ美しいということ。
人も同じ。腸内フローラが健全な人が健康的で美しいのだと思います。
●日和見菌は土壌菌----------------------------------------
人と植物の相似性を見るにつけ、宇宙はフラクタルだなぁと思います。腸内には善玉菌:日和見菌:悪玉菌=2:7:1の割合でいるとのことですが、宇宙もそうなのかもしれません。
この日和見菌は勢力のある方につくようで、そのため善玉菌を増やそうとしてヨーグルト(ビフィズス菌)などが注目されたり、悪玉菌の代表である大腸菌が目の敵にされたりしましたが、大腸菌はウイルスを撃退してくれてるそうです。
(善玉。悪玉の呼び名を変えるとすれば、発酵菌、腐敗菌ですかね~。「奇跡のリンゴ」は発酵したので腐りませんでしたね~)
なすべきことは、善玉菌の活性化と日和見菌を豊かにすること。
善玉菌の活性化については、腸内が酸性になるといいようです。肉食だとアルカリに傾き、草食だと酸性に傾くようですね。
・悪玉菌が増殖しにくい環境
で、日和見菌は、なんと土壌菌とのことです。土を食べることには意味があったんですね~。
・腸内環境には話題の土壌菌を!
地味豊かな大地の上にいるだけで健康になり、コンクリートに囲まれて不健康になるのは当然だったわけです。
●和食に戻れ--------------------------
免疫力を高めるために出来ることは腸を健全に保つことです。
1.和食(食物繊維→クロ菌を増やす)
2.腹八分目に医者いらず(腸に負担をかけない)
3.十分な睡眠(脳に邪魔されず腸を働かせる)
4.適切な衣類(体温の保温)
5.入浴(血流)
まずこの5つ。
昔から言われている日本の伝統をそのままやればいいだけ。
●「脳腸相関」--------------------------
そして、初めて知った「脳腸相関」という言葉。
脳は「第二の脳」と呼ばれている腸と常に情報を交換し合っているそうで、これを「脳腸相関」と言いうそうです。
これに腸内細菌も関わっているようで、無菌マウスは脳の神経系を成長させるための因子が少ないこと、ストレスに弱いことがわかりました。
なんと、腸内細菌は脳の発達にもかかわっていたんですね~。
ところで、「和食に戻れ」と書きましたが、母子関係に起因する心理的要因で偏食、拒食になってしまう方(2歳頃~)もいらっしゃいます。
また、腸内環境にストレスも関わってきますが、嫉妬、劣等感、後悔、自責、怒り、不安、恐怖…等々、ストレス感情は多々あります。けれど脚本から解放されることで、それらの感情から解放される方も多いです。
つまり、心身ともに健康に保つには、不安と恐怖を絡めて自分を支配する「脚本脳」と闘い、本来の自分を取り戻すことがゴールなのです。
不安と恐怖を絡めて人を閉じ込め、社会を破壊しようとするコロナとの闘いは、「脳内母親(脚本脳)」と「小さいちゃん(腸)」の闘いのメタファのように思えます。
コロナは、ハラスメント界(虚構界/思考界)を終わらせ、気持ちと共にある世界に移行せよと促しているようにも思えます。
人類社会の在り方に大きな変化が訪れているように思います。
そして、こういう考察の最初のきっかけになった父に感謝です。
脚本人生を貫いた父は、本当に色んなことを教えてくれています。
神より与えられし、この体を信じましょう。
【メンエキ〜】
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