「さぁ、この世界をどうしたい?」→ハートの世界
2023/03/03(Fri) Category : 自然が教えてくれた
人間は地球の支配者ではなく、地球生態系の一部だ。
その役割は「地球の庭師」。自然に適切に手を加えることで、より豊かな自然になる。それを証明しているのが里山だ。
植物を知るにつれて、人と植物はそっくりだとわかってくる。人も植物も、その健康を保っているのは細菌(土壌細菌&腸内細菌)だ。しかも、腸内細菌の7割は、その地の土壌細菌だという。そこが健全であれば免疫力がアップし、人を含めた動植物は病が怖くなくなることをコロナとごま色斑点病で実感した。
また、樹木の剪定を始めてわかることは、美しい樹形を維持することが木の健康につながっているということ。ここでも、あちこちに枝を伸ばす木への適切な剪定が必要になる。
(反例:「虐待剪定」とは)
こうして自然と人が共存し、その中で遊ぶことで創発が生まれていく。
私は、人間は「地球の庭師」であり、「ホモ・ルーデンス(地球の懐で遊ぶ人)」だと思っている。
それを体現したかのような映像世界が「アバター」だった。
・「アバター」-生命の自然に還る“人生脚本書きかえ”の物語
折しも、13年前の2010.3.3に記事を書いている。当時私は、魂が震えるほどの感動を覚え、思わずDVDを買ったほど引き込まれた。何がそんなにも響いたのか。
それが、11年後にわかった。
・ジャイアンツ・コーズウェイと伐株山(2021.11.22)
あれは、ほんとにあったことだからこそ、得も言われぬ衝動が沸き起こったんだろうなぁ…。
その痛ましい過ちを繰り返してしまうのか、今問われています。
自然のあらゆることを人工物に置き換えていくことがGDPに表され、そのGDPを押し上げていくことが善とされ、天然植物は遺伝子組み換えに置き換えられ、やがて人までもがゴムとなり、最終的には人をサイバー空間に閉じ込めようとするところまで行こうとしています。サイバネティック・アバター? 同じアバターでも全然違うよね。
まぁ、国がビジョンを掲げて邁進するなら、こちらもビジョンを持たないとね。
そのテーマを提示されたのが、2017年でした。
今、雨が上がった。
大きな虹が出ている。
湿った土の匂い。
あなたは今ここにいる。
さぁ、この世界をどうしたい?
それをゼロから考え直せ。
そして、2018年から庭づくりにかかります。と言っても、すぐに形を作るのではなく、まずは雑草を知ることから。それぞれの植物がどのような起承転結をたどるのか、生えてきたものの観察から始まりました。
どのように群生していくのだろうとハーブだらけになったこともありましたし、面白い葉だなぁと放置していたらスイカができたこともありました(←スイカを食べた後、種飛ばしするからね~)。
日照や温度や水分との関係もわかり始め、植物の適性をみていくと、4坪ほどの庭ながら8ゾーン、その他の場所を合わせると計12ゾーンくらいに分けられました。
ごま色斑点病治療の体験から、木酢液(竹酢液)と納豆菌があれば細菌対策はOK。害虫対策はニーム(ニームエース、ニーム漬けバークチップ)でOK。目減りしていく土の補給は、腐葉土などをまくことでOK。樹木等の栄養は、グリーンパイル(寒肥)を年1回2月に打ち込むだけでOK・・・
植物の勢力は毎年変わり、勝手に生えてくる木もあり、今はタイムやヒメツルソバ、ヒメイワダレソウに覆われた下から、他の植物の芽が出てくる感じです。雑草と観賞用の植物がいい感じで混在する環境になりました。
また、タイムがこんもりと地上を覆っているので、鉢を置いても目立ちません。加えて、スリット鉢という優れモノを発見したため、これまで何でも地植え派だったのに、冬でも日照を確保できる鉢派に変わりつつあります。
鉢用に赤玉土、腐葉土、樹木土、ゼオライト、もみ殻燻炭等々を混ぜている最中や、鉢植えした後に箸で用土を突き入れている作業などは、無心になれる時間です。
柚子にはアゲハ、カマキリは毎年違う場所に卵を産み付けており、トカゲは冬以外のスリーシーズンチョロチョロして、秋は虫の大合唱。
やがて、シジュウカラ(2022.7.7)やヒヨドリやメジロ(2022.9.1)も食べに来るようになり、小さな生態系が循環しているなぁと感じるようになりました。
あとは水場があれば、ここはプチ里山になるのでしょう。2017年の問いから、6年―まだ途中経過ですが、一つの生態系循環の流れができつつあるように思います。
天が祝福してくれているんだろうなぁ、と感じたことがあります。
植物がね、期せずしてハートを作っていたのです。
いずれも全く意図しておらず、偶々その角度から見たらハートが出来上がっていた次第。
発見したときの喜びはこの上なかった。
2018 河原撫子

2019 スペアミント

2020 ユリオプスデージー&ボンザマーガレット

そして…
2022はタイムがピンクの蝶に見えました

(アルバムはこちら)
折しもコロナ騒動が終焉し、新たな時代へと向かい始めるこの時に、このような記事が書けたことが嬉しい。
2017年から6年かかったわけですが、あの時のテーマの提示は絶妙のタイミングだったんだなぁと、振り返って思います。
一期一会の、その年の庭。
植物は飽きません。
学び多き植物。
これからもよろしく。
その役割は「地球の庭師」。自然に適切に手を加えることで、より豊かな自然になる。それを証明しているのが里山だ。
植物を知るにつれて、人と植物はそっくりだとわかってくる。人も植物も、その健康を保っているのは細菌(土壌細菌&腸内細菌)だ。しかも、腸内細菌の7割は、その地の土壌細菌だという。そこが健全であれば免疫力がアップし、人を含めた動植物は病が怖くなくなることをコロナとごま色斑点病で実感した。
また、樹木の剪定を始めてわかることは、美しい樹形を維持することが木の健康につながっているということ。ここでも、あちこちに枝を伸ばす木への適切な剪定が必要になる。
(反例:「虐待剪定」とは)
こうして自然と人が共存し、その中で遊ぶことで創発が生まれていく。
私は、人間は「地球の庭師」であり、「ホモ・ルーデンス(地球の懐で遊ぶ人)」だと思っている。
それを体現したかのような映像世界が「アバター」だった。
・「アバター」-生命の自然に還る“人生脚本書きかえ”の物語
折しも、13年前の2010.3.3に記事を書いている。当時私は、魂が震えるほどの感動を覚え、思わずDVDを買ったほど引き込まれた。何がそんなにも響いたのか。
それが、11年後にわかった。
・ジャイアンツ・コーズウェイと伐株山(2021.11.22)
あれは、ほんとにあったことだからこそ、得も言われぬ衝動が沸き起こったんだろうなぁ…。
その痛ましい過ちを繰り返してしまうのか、今問われています。
自然のあらゆることを人工物に置き換えていくことがGDPに表され、そのGDPを押し上げていくことが善とされ、天然植物は遺伝子組み換えに置き換えられ、やがて人までもがゴムとなり、最終的には人をサイバー空間に閉じ込めようとするところまで行こうとしています。サイバネティック・アバター? 同じアバターでも全然違うよね。
まぁ、国がビジョンを掲げて邁進するなら、こちらもビジョンを持たないとね。
そのテーマを提示されたのが、2017年でした。
今、雨が上がった。
大きな虹が出ている。
湿った土の匂い。
あなたは今ここにいる。
さぁ、この世界をどうしたい?
それをゼロから考え直せ。
そして、2018年から庭づくりにかかります。と言っても、すぐに形を作るのではなく、まずは雑草を知ることから。それぞれの植物がどのような起承転結をたどるのか、生えてきたものの観察から始まりました。
どのように群生していくのだろうとハーブだらけになったこともありましたし、面白い葉だなぁと放置していたらスイカができたこともありました(←スイカを食べた後、種飛ばしするからね~)。
日照や温度や水分との関係もわかり始め、植物の適性をみていくと、4坪ほどの庭ながら8ゾーン、その他の場所を合わせると計12ゾーンくらいに分けられました。
ごま色斑点病治療の体験から、木酢液(竹酢液)と納豆菌があれば細菌対策はOK。害虫対策はニーム(ニームエース、ニーム漬けバークチップ)でOK。目減りしていく土の補給は、腐葉土などをまくことでOK。樹木等の栄養は、グリーンパイル(寒肥)を年1回2月に打ち込むだけでOK・・・
植物の勢力は毎年変わり、勝手に生えてくる木もあり、今はタイムやヒメツルソバ、ヒメイワダレソウに覆われた下から、他の植物の芽が出てくる感じです。雑草と観賞用の植物がいい感じで混在する環境になりました。
また、タイムがこんもりと地上を覆っているので、鉢を置いても目立ちません。加えて、スリット鉢という優れモノを発見したため、これまで何でも地植え派だったのに、冬でも日照を確保できる鉢派に変わりつつあります。
鉢用に赤玉土、腐葉土、樹木土、ゼオライト、もみ殻燻炭等々を混ぜている最中や、鉢植えした後に箸で用土を突き入れている作業などは、無心になれる時間です。
柚子にはアゲハ、カマキリは毎年違う場所に卵を産み付けており、トカゲは冬以外のスリーシーズンチョロチョロして、秋は虫の大合唱。
やがて、シジュウカラ(2022.7.7)やヒヨドリやメジロ(2022.9.1)も食べに来るようになり、小さな生態系が循環しているなぁと感じるようになりました。
あとは水場があれば、ここはプチ里山になるのでしょう。2017年の問いから、6年―まだ途中経過ですが、一つの生態系循環の流れができつつあるように思います。
天が祝福してくれているんだろうなぁ、と感じたことがあります。
植物がね、期せずしてハートを作っていたのです。
いずれも全く意図しておらず、偶々その角度から見たらハートが出来上がっていた次第。
発見したときの喜びはこの上なかった。
2018 河原撫子

2019 スペアミント

2020 ユリオプスデージー&ボンザマーガレット

そして…
2022はタイムがピンクの蝶に見えました

(アルバムはこちら)
折しもコロナ騒動が終焉し、新たな時代へと向かい始めるこの時に、このような記事が書けたことが嬉しい。
2017年から6年かかったわけですが、あの時のテーマの提示は絶妙のタイミングだったんだなぁと、振り返って思います。
一期一会の、その年の庭。
植物は飽きません。
学び多き植物。
これからもよろしく。