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ダブルバインド3点セットによるパワハラコミュニケーション

2006/09/23(Sat) Category : パワハラ(パワーハラスメント)
【パワハラ事例:パワハラ上司の心理と追い詰め方】

(ハイ、思考タイム終わり~♪
パワハラにおけるダブルバインド(二重拘束)の構造」は参考になりましたか)



パワハラ課長は、どのようにAさんを追い込んでいったでしょう。M課長の言った言葉から次の部分を取り出してみましょう。

①「もっと早く出してくれないとダメよ。あ~忙しい。仕事が山積みだわ」
⑧「次の人事があるまでは異動できないと思うから、それまでは我慢してね」「お互いのためだから、あなたとは会話しないことに決めたから」



■①は次のように分解されます-----------------------
「もっと早く意見だしてくれないとダメよ」 
→「早くないからペナルティ(罰)」<第一次禁止令>

「あ~忙しい。仕事が山積みだわ」
→「忙しいから異議申し立てを禁ず」<第二次禁止令>

そう、2つの禁止令(ダブルバインド)のセットですね。
罰を与えたすぐ後で、巧妙に不服を申し立てるチャンスを奪っています。Aさんは、ただ言われっぱなしで黙って去るしかないのです。



■⑧は次のように分解されます-----------------------
「次の人事があるまでは異動できない」
→「あなたに逃げ場はない」<第三次禁止令>

「お互いのためだから」
→「異議申し立てを禁ず」<第二次禁止令>

「あなたとは会話しないことに決めたから」
→「会話することを禁ず」<第一次禁止令>


こちらは見事な3点セットですねぇ(--;)。
閉塞状況にあることを伝え、
予め異議申し立てを封じた上で、
会話をしたら罰を与えることを申し渡しています。

まぁ、見事に身動きさせないコミュニケーション術です。これでは、なすすべがありませんね。

特に、「次の人事があるまでは異動できない」という言葉は、現状が閉塞状況であることをわからせると同時に、「次の人事ではとばす」と脅しをかけているわけです。つまり、現在だけではなく先もないよ、と告げているようなもので、ここまでくると、もうやめるしかないかと思うようになるのも無理はありません。


------------------------------------------------
では、なぜM課長は、なんの恨みもないAさんを落とし込んだのでしょうか??


どう、思われますか?


<続く>

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