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「滝川市小6女児いじめ自殺」~大人が子どもに教えていること

2006/10/02(Mon) Category : 学校・教育・いじめ
川市の小学校で昨年9月、6年生の女児が教室で首をつり自殺。4ヶ月後の今年1月に亡くなった。今朝のスーパーモーニングをたまたま見ていて初めて知ったこの事件。

私は、教卓に残された7通11枚という遺書の数に圧倒された。
これまでに、どれほどの思いをため込んできたのか。
誰にも言えず、一人で耐えてきたのか…。

そして、市教委へのインタビューを見ていて、一挙に悲しみがこみ上げてきた。遺書の中に、「いじめ」という言葉が出てこないから「いじめではない」-なんという欺瞞!

あなた方には、この子の叫びが届かないのか。
7通もの重みがわからないのか。
ご遺族の悲しみ、苦しみ、後悔…あなたの娘だったらどうするのか。
真実を知りたいだろう!

なぜ、そんな感情のない顔で話しをする。





あなた方の対応を子供たちは見ている。
何よりも真実を知っているのは当事者である子供たちだ。
自分たちに罪があることを知っている。

しかし、あなた方が子供に見せたのは、「隠蔽工作」だ。
真実は隠蔽できることを「学校」が、子供たちに教えたのだ!

しかも、教育委が加担することによって、学校という単体ではなく、「社会」でさえ真実を隠蔽することを教えた。
こうして、無力感とあきらめが静かに広がっていく。
長いものには巻かれろという風潮が広がっていく。

一方、子供たちは、罪の償い方を教わることができなかった。
人の「気持ち」は、その人そのものであり、とてもタイセツナモノだと言うことを教わることができなかった。
こうして気持ちを大事にせず、自分も人も大事にできない風潮が広がっていく。


この事件で、あなたたちが子供たちに学ばせたこと、失わせたものを静かに振り返ってみてほしい。

あなた方は、子供を歪ませたのだ。
誰も責任をとらなくていい無責任社会。その構成員をまたも再生産してしまった。





無気力。無力感。

あなた方は次のように掲げる。「滝川市の教育」↓
『平成17年度 人の輝く教育を求めて~新たな挑戦と再生~』
(滝川市教育委員会)
『平成18年度 人の輝く教育を求めて~夢と知恵を紡ぐ教育の推進~』
(滝川市教育委員会)

ごく一部の大人は、せっせとこしらえたこういう「文書」を見るのだろう。
しかし子供たちは、あなた方、そして私たち大人の「行動」を見ている。


大人達は、子供や若者の無気力を嘆く。
しかし、無力感を植え付け、無気力にさせているのは、他ならぬ我々大人だ!

大人一人一人の責任ない行動が、子供たちから夢や社会に対する希望を失わせているのだ。


あなた方の職務は、子供たちと向き合うことだ。
上を見ずに、真摯に子供たちと向き合ってほしい。


そのためには、文科省、上ばかり見させるような統制は止めよ。現場を信じて統制を手放せ。
教師を信じよ。

フィンランドを見習ってほしい。





【滝川市小6女児いじめ自殺】
1.大人が子どもに教えていること (本稿)
2.見えるのはケンカ、見えないのがいじめ
3.いじめに大人はどう対応すればいいか
4.祈り



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滝川市教育委員会 =まあ「体質」ってヤツなんでしょうね=

きのうもこうやって頭下げてたけどさ、本心では申し訳なかったとは思ってないでしょ?だってぼく、いまだに肚の虫が治まらないもの。辰巳 信男とかいう滝川市教育委員会の教育部長さんもさ、きのうも書いたけどさ、まともなコメントしてないでしょ。「会見で言ってた通りで ...

 
 
 

Comment

 

無責任社会の構成員の再生産 

6年前の悲劇がまたしても起きてしまいました。事件の教訓は全く生かされていないことに怒りを覚えます。

ブログの記事を私のブログに転載させてもらいました。ありがとうございました。

 

祭壇の様子が異様、教室で事を決したことについての家族のわきまえがない、という意見もありますが・・・。異様な親が子供に不幸を負わせていたのでは、という意見でしょうか。そういうこともあったのかもしれません。

しかし、死ぬまでいじめた他の生徒たち、気づいていないはずのない担任教師。
これは獣性、そして獣性の放置と言えるものだと思います。
日本の社会はそんなに洗練された社会ではないです。

私は子供のいじめには原因も理由もなく、解決法もないのだと考えています。
苛められる子にも原因や理由がある、私はこうした考えを聞くたびにその人の知的レベルを疑うのですが、悲しいですがこれが多かれ少なかれ学校に流れる暗黙知である場合があります。

ですので、いじめがあまりにひどい場合は、その子供は他の学校、環境に移してあげるしかないように思います。所詮、原因や理由などないのです。
ましてや殺してしまうまで集団として自制がきかなくなっているのであれば、殺気立ったけだものの集団にわが子を預けるのと同じです。

鶏の放し飼いでも同じですが、別の群れに入れてやると苛められなくなることがあります。
群れの性質も群れのリーダーによって穏やかになたったり攻撃的になったり変わるからです。
同じ特性をもった個体でも、所属する群れを変えてやることで攻撃の対象ではなくなることがあります。

人間も悲しいですが、多くの場合このレベルです。意志と知性をもって状況を改善することができる人など滅多にいないからです。

子供が自らの死を前にして、7通もの遺書をしたためた。どれだけ悲しい時間だったことでしょう。

岩崎さんのコメントに共感しました。

 

皆様コメントありがとうございます

たくさんのご意見やご感想、まことにありがとうございました。
読ませていただきながら、改めて2つのことを感じました。
1つは、市教委は一体何を恐れていたのか、ということ。
一つは、教室で自殺したことの意味です。

いじめの主犯格の子の問題。それが事実であれば驚くべきことですが、ありそうな話しです。
もう一つ恐れていたのは、文科省ではないでしょうか。上が統制管理しようとすれば、下はそれにそぐわない事実を隠そうとしますからね。

教室で自殺した意味…。
気持ちはその時々の自分そのものです。ですから、気持ちを傷つけるとは、相手の人としての存在を蔑み傷つけることに他なりません。自殺した女児は、その存在をズタズタに傷つけられ無視され続けてきました。ですから、女児はその存在を示すかのように「教室」で自殺したのではないでしょうか。

思いや気持ちを大事にすることが、自分や人を大事にすることそのものなのです。

今の日本は、やるべきことに追われていて(冷静に見るとやらなくてよいことが圧倒的に多いですが)、そのためには気持ちを抑圧することが当たり前になっています。自分を大事にしていません。自分を大事にできなければ、人も大事にできません。

いじめの蔓延は、自分を大事にできない状況が浸透していることを示すサインではないかとも思います。

 

担任、いじめた生徒の意見が聞きたいです。

※名前は2チャンネルで公表されてますよ。

 

隠蔽

この事件は隠蔽しなければなららかった。なぜなら教育委員会の子供が主犯格だったから

 

被害者は誰?

被害者はあの親戚のおじさんなの?
黒地に白の十字架の骨箱に、お線香
異様な祭壇
奇妙に感じているのは私だけ?

 

子どもがここまで追い詰められて、死に場所を選んだのは、いじめられ続けた教室。
この現実を重くしっかりいじめた人間と見過ごした人間が受け止めてほしい。

「いじめ」は「魂」への「殺人行為」であることを思い知ってほしい。そうでなくては浮かばれない。
痛ましい。

 

あの教育長って

昨日謝罪に行ったようですが、1年間も”調査”をしてきて2日の段階で『原因が特定できない』としてきたものをたった1日で『いじめがあった』と発表するのは、今まで何もしてきてこなかったとしか思えません。人一人の命が失われてるのに、何の為に教育委員会というのは存在しているのでしょうか?
後、室長という人の『いじめと書かれてないから特定できない』という発言も信じられませんが、その時のテレビのインタビューで隣にいた人(教育長?)が遺書を『見たくない』といって見なかったという報道が今朝されていました。これも信じられない。
自分のすべき業務の中で一人の女の子が苦しくて自ら死を選んだ事態が起きているのに。
悲しくて仕方ありませんでした。

 

謝罪はされたみたいですが・・・

私も先日のテレビを見て教育委員会の方のコメントに、とても憤りを感じていました。小さな子供が、どんな思いであの手紙を書き、命を絶ったのか。
そこに行き着くまでの苦しみを考えると、あのような受け答えはとても許せない気持ちになりました。
と同時に、いじめた側は自分たちのしてきたことの重大さに気付く事もなく、この先生きていくと言うことにも怖さを感じます。謝罪して終わりではなくて、いじめた側に自分たちのしたことの重大さを自覚し、反省を促すように指導していって貰いたいなと思います。

 

1年も放置して、あげくの果てに「慎重になりすぎた」との言い訳。
裏を返すと致命的な情報分析の力がないということ。
遺書を「手紙」と話す教育委員会千葉の挑発的な記者会見には呆れた。
職務の遂行能力が疑われる千葉は早期退職すべし。市長は責任をとり辞職すべし。
滝川には絶対に住みたくない。
友達にもそう言います。

 

教育委員会って何?何してる?仕事してる?

 

第一回滝川市小・中学校のあり方に関する検討懇談会の延期とあるが、教育委員会のあり方を検討する懇談会を開催すべきだ。

 

本日テレビを見て知りました。取材での受答えを見ていると非常にムカついてきました。教育委員会の責任、関係者の処分を明確にするべきだと思う。子供にも大人に醜いいじめがある。自分がされて嫌なことをなぜする。いじめをされた子供の苦しみ、自殺まで追い込んだ社会。
とても悲しい。子供を亡くした親御さんのお気持ちを察しお悔やみするしかありません。とにかく今回はムカついた。

 

情け無い教育委員会、市長、関係諸君

同じ同郷人として、一言申し上げます。今回の事件は遺族の気持ちを考えると市側の対応の幼稚さが浮き彫りになり、滝川市の汚点でもあり、恥ずかしい思いをしております。
 既に、社会から批判され、反省もしている事と思いますが、市の姿勢としてどう~今後向き合って対応されるのかが、問われるときです。
そして、いじめの事実が有ったクラス全員が被害者の仏前で、一人ひとり自分の言葉で、遺族の前で謝罪させるべきだと思います。これが本当の生きた教育だと思う。




 

俺の子供が虐めであんな自殺したのなら、虐めて自殺に追いやった同級生を同じ目にあわせてやるかも。
人事ながら、涙が出ます。
虐めも犯罪。目には目を・・・
子供には、やったらやられることを
教えるべきかも。この国は人殺しが
数年の刑期を終え、のうのうと暮らしている。この事件は、この国だからこそ起きた事件だと思います。

 

教育委員会の対応がまずかったのは、明らかです。しかし、ご家族が
顔も出さず主張だけを報道機関に明かすのは理解できません。また、亡くなった子供=善、学校と教育委員会=悪と言い切れるのでしょうか。
亡くなった小学生のご家族には、
「学校、しかも皆が通われる教室で
このような事象を起こし、申し訳ない」というわきまえが欲しいです。

 

ごもっともですが

事実、滝川市の教育委員会の対応は無気力公務員、無能役人の典型として教科書に載せたいほどですわ。
 ですが、現場教師も信頼できないのが現実です。教え子に手を出し処分された教員はどれだけいます?父兄や教員間の不倫も、大人だからと不問にしていますが、ものすごい割合です。まともな人格の教員が少ないのも現実です。

 

私も、、、

悲しくて仕方ありません。
その女の子が「自分の子供だったら、、、」
切なくて胸が張り裂けそうです。

私の家族もいじめにあったことがあります。
彼女もまた自殺未遂にまでおいこまれるまでに悩み、苦しんでいました。
家族は事件が起きるまで
彼女の悩みにまったく気がつかなかったことで、それぞれ自分を責めました。

苛めていた側は沈黙を守り、
学校側は彼女を「環境に対応できない彼女の問題」と言っていました。

こういう問題は
表面化しないだけで
たくさんある気がしてなりません。


 

まことに仰るとおりです

さっきたまたまニュースステーションを見て知りました。悲しくて仕方ありません。こちらのブログもネットサーフィンして辿り着き、共感してコメントを書いている次第です。

私も一人の大人、社会の一端として、彼女やコドモ達に「こんな世界にして(あるいは“したままでいて”)、ごめんなさい」という気持ちでいっぱいです。
正直今の日本にはビックリしてばかりですが、ニュースのコメンテーターが「分かりませんねー」と他人事になっているとイライラしてばかりいます。
少なくともこの日本で我々に関係ないことなど一つもないのだと思います。

私も私の場所でがんばります。
中尾さんも頑張ってください。

 
    
 
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