気持ちを大事にする仕方
湧いてくる気持ちを外に出さずに我慢し続けたら、
心のコップの水位はどんどんどんどん上がってきます。
そして、心のコップに余裕がなくなると
落ち着かなかったり、ちょっとしたことで大きく動揺したり、
イライラしたり、わずかなことでカッとなったり、
平静ではいられなくなります
自分で、その気持ちを見ないようにしようと思っても、
理性で押さえ込もうと思っても、
無意識が抑圧しようとしても、
ちゃんと気持ちは溜まっているのです。
そして、自分を認めてくれ! と、それぞれの気持ちが声を上げ続けます。
なぜなら、一つ一つの気持ちが、それぞれ“自分”ですから。
誰しも、この世に存在している自分を認めてほしいのです。
だから、先ず気持ちに名前をつけてあげてください
「不安」「恐れ」「焦り」「不信」「後悔」「哀しみ」「恨み」「憎しみ」…
名前をつけることで、その気持ちは認められます。
赤ちゃんが名前をつけられて、この社会で認められるように
そして、認められることで、その気持ちは安心します。
あ、“私”は認められたんだ、と。
すると、その気持ちはおとなしくなります。
大泣きしている赤ちゃんが、名を呼ばれておとなしくなるように
まぁ、中にはじっくりとしばらくお付き合いしないと治まらない気持ちもあるでしょう。
その時は、じっくりと付き合ってあげてください(大変ですが…)。
次に、名前がついたその気持ちを、言葉に表現してください。
あぁ、自分にはこういう気持ちがあったんだ、と。
書くことも大事です。
できれば、その言葉を受け止めてくれる相手がいるといいですね。
その言葉(気持ち)を受け止めてくれる相手がいて、ようやく気持ちは心のコップから出て行きます。
気持ちは、自分そのもの。
だから、心のコップをひっくり返して気持ちを出すわけにはいかないのです。
自分を捨てられませんからね。
こうして気持ちを受け止めてもらって、心のコップが空になると、とってもスッキリ、落ち着きます。
心に余裕ができて、ちょっとしたことで動じなくなります。
だから、気持ちを受け止めてもらうだけで、
黙って、ただ聴いてもらうだけで、
とても、
ありがたいのです。