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パワハラ退職者の極めて深刻なダメージ

2006/10/10(Tue) Category : パワハラ(パワーハラスメント)
【パワハラ事例:パワハラ上司の心理と追い詰め方】

はい、まだ続いていました紙上解説パワハラシリーズ。
再現ドラマでは、退職に追い込まれたAさんのその後は描かれていません。しかし、このような形でやめた場合に人はどのようになってしまうのか、それを知ることが、「パワハラは犯罪である」ことが本当に理解できることにつながると思いますので、是非、追体験してみてください。




だんだん様子がおかしくなっていきます。
お酒をいくら飲んでも酔えなくなり、全く眠れなくなります。
集中できず、当たり前のことが当たり前にできません。
家族が気づいたときには、顔の表情がなくなっています。


会社を辞めても、嫌な上司から離れられたから回復に向かう、というわけにはいきません。
辞めさせられたわけです。
それまでの生活基盤を奪われるわけです。
朝起きて仕事に行く-その日々のリズムの根底にあるものが不意に失われるのです。
これまで築き上げてきたもの、仲間、喜怒哀楽-それら全てのものが自分の手から消え去るのです。

いきなり生木を裂かれたようなショックに、茫然自失のまま、数ヶ月から場合によっては1年間も寝たきりになってしまいます。
這うようにトイレに行く以外は、身動きもできない状態-
いきなり竜巻に巻き込まれ、地面にたたきつけられ、身じろぎできない状態-そういう感じです。



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そして、ようやく心の体力が回復すると、今度は抑えていた感情があふれ始めます。

理不尽さへの怒り、
相手への恨み辛み復讐心、
会社を辞めた後悔、
生きる基盤を失った不安、
将来が見えない絶望、
何故自分がこんな目に遭うのかという嘆き、
どうしても納得できない憤り、
怨嗟、
怨念…

負の感情がそれこそ津波のように襲ってきます。

せっかく回復しつつあると思ったら、負の感情が自分を襲い始めて、本人がたたきのめされます。
なぜ、こうなってしまうのか。

上に上げた感情は強いエネルギーを持っていますから、本人の心身体力が回復しないと感情に対処できないのです。そのため、強いショックを受けた後は、人体の巧妙なメカニズムで感情は封印されるのです。
そして、何とか日常生活を送れるくらいに回復してくると、それまで封印していた感情があふれ出てくるわけです。



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目が覚めると憂鬱な気分でいる自分に出逢い、
「何故自分が…」という思いが頭をもたげ、
上記に書いたような様々な思いに襲われ、
最後に自分を落とし込んだ相手に漂着し、
怒りや恨み、憎しみの感情に振り回され、
振り回された挙げ句クタクタになって一日が終わります。


そして、翌日目が覚めると、また憂鬱な気分でいる自分に出逢い……。毎日毎日がこの繰り返しで、そのこと自体にも憂鬱がつのります。そして今度は、自分は本当に治るんだろうかという不安が湧いてきます。


憂鬱な気分
→何故自分がという嘆き
→相手への怒りや恨み
→その繰り返しの日々に嫌気
→本当に治るのかという不安

-このスパイラルが終わりなく続き、日々、ますます不安がつのっていくという状況に陥ります。
(病名をつけるとすれば「抑うつ神経症」でしょうか)

本人はつらいので、愚痴を言わずにはいられません。
しかし、ご家族に理解がない場合、毎日毎日繰り返し聞かされるマイナスの言葉にご家族の方もイライラが溜まってきます。

場合によっては家庭内別居、そして離婚など、家庭崩壊に向かっていくこともあります。
つまり、「人生めちゃくちゃ」にされるわけです。



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いかがでしょうか。





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有り得ない

虐められた挙句、無理矢理解雇に追い込まれ、転職先が見つかるまでの一定期間の在籍だけ許されたのですが、今度はその在籍期間を巡って本当は今すぐ切ってもいいぞ、とに執拗にいびられる日々。退職が決った人間を更に追い詰めるやり方に、上司への軽蔑心と会社に対する不信感が強まり、今まで耐えられた事が耐えられそうにありません。

 

耐えてます

数年前、コメントさせていただいた者です。
仕事は辛い。パワハラで過呼吸がおさまらなくなり、ついに今月不眠になってしまいました。しかし愚痴り合える仲間がいるし生活がかかっているのでなんとか耐えて働いてます。
でもここまでくると転職を考えたほうがいいのかなとも思っています。

 

パワハラか分かりません。

知人からの紹介で入職したのですが、配属1ヵ月で年下の同僚から「上司に『○○さんにいじめられているでしょ?一緒に働きたくないでしょ?』と言われました。私たちはそんな風には思っていないですが、気をつけてください。」と告げられました。
そして、紹介していただいた知人から「上司からメールで『○○さんをとっちめます。医師にこびを売っている態度が目に余ります。』と連絡がきたぞ。テープレコーダー持ち歩きなさい。私はもう上司とは連絡取らないから。」と連絡がきました。
また、年下の同僚いわく「あることないことを触れまわって○○さんの評判を下げている。」との報告も。
今まで普通に話していた人がよそよそしくなり、仕事上どうしても関わらなければいけない医師とのコミュニケーションもままなりません。
それどころか、他部署の上司が『あなたのこと、どんなに忙しくてもいらないって言ってたのよ。』や上司があまり気にいってない医師が『皆の前であなたのこと派手でくせがあって大変そうだと言ってたわよ。』などと私に伝え、、、
同僚に確認してみると、『あの人が来たらここにも少し華と色気がでるな。いじめるなよ。とは言ってましたけど。』とのことでした。
しかし、上司は私に対しては普通以上の『優しい』『思いやってます』という態度なのです。
これはほんの一部ですが、、、
パワハラにあたるのでしょうか?

 

私は、パワハラを受けていたと同時に、恋人からはモラハラも受けていました。
加害者は気付くことなく、今も幸せな人生を送っていると思うと、怒りが込み上げてきます。
あの人たちが不幸になるなら何だってしそうです。

 

辛いですね…

『奴を絶対に許せないし殺したい程憎いです』-そのお気持ちもわかります。が、今のはがきょんさんは人生の再スタートを切ることができますが、人を殺した後で再スタートを切ることはできません。

あなたが裁かなくても必ず裁きは来ます。天が裁くことをあなたが裁けば、あなたにも裁きが来ます。
人を裁く者は自分も裁かれるのです。

怒りや憎しみを認めることは大切ですが、その渦に巻き込まれてしまうと、自分が焼かれてしまいます。
自棄になって自分の人生を捨ててしまわないこと。

怒りや憎しみを認める冷静な自分を持つこと。今、それは難しいと思います。が、そちらに向けて何か一歩歩き出すことができればと思います。

何も考えずに歩くこと。
そして、ふと振り返ると、今の時点が遠くの景色になっているはずです。

憎しみに心がとらわれ、今の地点から一歩も動けないかも知れませんが、それでも、なんとか、一歩踏み出してほしいと思います。

 

辛い

私はまさに今その状態です。普通に生きてきて普通に仕事してきて何故人生めちゃくちゃにされるのか?何故加害者は裁きを受けないのか?私は全く納得できないです。許せないです。パワハラした人は本人には全く自覚がないです。恐ろしいです。そんな生きてる価値もない奴が管理職をやってる事自体おかしいです。私は奴を絶対に許せないし殺したい程憎いです。実際経験しないとこの辛さはわからないでしょう。大人が虐めるのだから子供の虐めがなくなる訳はないのだと思います。

 
    
 
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