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23歳の新任女性教師の自殺~マネジメントの不在

2006/10/27(Fri) Category : 学校・教育・いじめ
「無責任な私をお許しください。全て私の無能さが原因です。家族のみんなごめんなさい」

そう遺書を残して、23歳の新任女性教師が自殺した。
『弁護士によると、今年4月から女性教諭は小学2年(児童22人)のクラスを担任。担任業務のほか、学習指導部など複数の職務を担当。区の新任向けの研修をこなし、授業の準備やリポート提出に追われていた。土日出勤も常態化し、時間外労働が1カ月130時間を超えていたと推定されるという』

マスコミは例によって、何が教師を自殺に追い込んだのか、その原因を取り上げる。
1,親からのクレームの問題
2,本人の問題
3,学校のサポート体制の問題

マスコミ的には、親からのクレームの強烈な一文を取り上げれば受けがいい。唖然とするが、本人の未熟さを上げたコメンテーターもいた。サポート体制の問題は深入りしていない…。


みな、さぞかし優秀なんだろう。
凡人の私は、会社に入った頃、最初の3ヶ月は慣れるだけでクタクタだった。
転勤して最初の3ヶ月も、慣れるだけで日が過ぎた。
環境に変化があった場合、その環境になれるだけで3ヶ月はかかるものである。だって人間だもの。


だから、新人にはこう言った。
「皆さんの最大の価値は“フレッシュである”ということです。物怖じせず、イキイキしていることが組織に活力を与えるのです。新人であることそのものが価値なんです。仕事はおいおい覚えればいい。あなた方を戦力としなければならないほど、会社は追いつめられているわけではありません。だから失敗してもいい。失敗をカバーするために上司がいます。伸び伸びとやってください。」





この意欲に燃えた新任教師にはベテランでも困惑する環境にたたき込まれた。
1,10人中過半が入れ替えで引き継ぎ無し
2,いきなり担任でサポート無し
3,他に複数の職務を兼務
4,区の新人研修にも参加&レポート
5,授業の組み立て、クラスの運営
6,それで子どもの個性をつかみ家族背景をつかみ…

私にはムリ。


娘がこういう状況に追い込まれたら、私は校長に文句を言いに行く。
なぜなら、これは個人の責任(レスポンシビリティ)の問題ではなく、学校の経営責任(アカウンタビリティ)の問題だからだ。これだけの急変をさせないこと―それが子供たちに迷惑をかけないための学校としての責任だ。

だから、自分を責めて亡くなったこの娘さんが憐れ。
断言する。
あなたに一切の責任はない。

だから…、
自分はよくやったと、自分を褒めて、
どうか、
安らかに眠ってほしい…。


ご両親へ。
『最期まで逃げずに職を全うしようとしたから倒れたのだということを証明してあげたい』―証明するまでもない。学校が放棄した経営責任を娘さんが背負ってしまったから過労で倒れたのだ。倒れたこと自体が、取りも直さず、『最期まで逃げずに職を全うしようとした』ことを証明している。





この女性教師から相談を受けた校長は、自分の経験からアドバイスしたという。
つまり、「やれ!」ということだ。
自分の対応が相手にどのようなメッセージを与えているのか、それがわからない人間は上に立つべきではない。また、大幅な入れ替えなどがどのような影響を与えるかわからないと言うことは、そもそもマネジメント無能と言うことだ。
人は駒ではない。単なる「機能」ではない。そこがわからない人間は、経営すべきではない。

家族からのクレームは学校の態勢へのクレームだ。
教師からの相談も学校の態勢への異議申し立てだ。
いずれも、校長、あなたのマネジメントがダメだと言っているのだ。
自分の学校に対して言われていることなのだから、あなたの問題だ。それをあなたは無視した。
そして、一人に責任を押しつけた。


自殺させたのは、誰?

将来の日本の可能性を奪ったのは、誰?



そして、教育委員会!
『新宿区教育委員会では「新任教師が亡くなったことを重く受け止め、児童へのケアをしてきた。公務災害の申請は内容が確認できずコメントできないが、手続きには協力したい」としている』

『手続き』?
『手続きには協力したい』?

言っていることがよくわからない。人間の言葉ではない。ロボット化した人間の言葉だ。それが当たり前のように出てくる。


心を無くした社会の闇は、はてしない…


その闇の中へ自分の将来を沈ませるな。



若者へ。
社会が正しいと思うな。
社会に出るときに身構えて出よ。
自分の身は自分で守らなければならない時代になってしまっている。

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まったく同じ

現在私はこの女性教諭と同じ立場に立たされています。あるはずのサポート体制(初任者担当教諭)が、単学級では機能しないのです。なぜなら、ベテラン・若手問わず、公務分挙という事務仕事の量が、ほかの複数の学級がある学年を持つ学校と状況が全く異なるからです。

本当は何か問題があれば学年で解決できるそうです。特に、親からのクレームなど。

この女性は私と同じように、周りの忙しい様子を見てきていたから、相談をしようにもできなかったのでしょう。

さらに追い打ちをかけたのは、管理職の「どうしてこんな些細なミスをするんだ。」という言葉だとおもいます。私も毎日のように言われ続けています。次は同じ失敗をしない!と思っていても、無能な私は同じようなことをしてしまいます。

本当は親から子供をあずかる大切な仕事。あってはならないミス。そのミスひとつで親からの不信感が募り、大きなことになりかねないから。

ただ、この女性にしかり、私も未熟である。この女性の気持ちが痛いくらいに分かる。周りは「お前の無能さのせいだ。」「教師としての資質がないからだろう。」という。

小学生のころから憧れていた夢の職業。憧れだけでは社会は生き延びれないのですね。

こんなにも多くの人に迷惑をかけてまでする仕事なのかな。子どもたち、保護者の方々、よく半年もがまんしてくださったなぁ。

教師の代わりはいくらでもいる。私のような無能な人間よりもベテランの教師に見てもらったほうが、子どもたちは大きく成長できるだろうな。

来週、わたしは臨時保護者会で謝罪をします。これが終わったら、今まで迷惑をかけた私の周りの人々にも謝罪します。

私の存在そのものが無だったんだね。

強くそう思います。

 

学級崩壊の原因
それは、しつけの出来ていない児童1人の入学にあります。

多くの学校では、低学年の担任にベテランの教師をあてて
学級崩壊にならないように努めています。

これ、学校の常識!!!!

 

傷を負われましたね…

高校教諭さんも、傷を負われましたね…。『自分のクラスの生徒が飛び降り自殺』-いろいろな思いに襲われると思います。
人を育てる余裕のない社会。人を育てる教師さえも消耗品にされる社会。人が人扱いされませんから、心が荒み、そこは戦場になります。
差し支えなければ、学校の闇を書いてお送りください。後遺症が癒えていく一助になるかも知れません。

 

今は養生ください

osamuさん、『多すぎる仕事量、サービス残業、休みもとらせず、責任は部下に丸投げし、プレッシャーをかける』…無茶苦茶ですね。『欝とパニック障害』になるのも無理はありません。このような状況に置かれれば誰でもなってしまいます。頑張り過ぎたのですね。私も休日寝っぱなしだったり、パニック発作を経験したことがあります。
私を今突き動かしているものは、この無茶苦茶な社会に対する静かな怒りだと思います。
ともあれ、今は完全に休めるといいんですが。SSRIはよくききます。カウンセリングで予期不安はなくなりません。薬で脳内物質をコントロールして不安を無くすことが気持ちの安定には有効です。きちんと薬を飲んでくださいね。

 

やはりこういうことも成果主義の弊害の一部ではないかと思ってしまいました。我々は、年功序列が日本社会に悪い影響を与えている、又は年功序列は悪以外の何者でもないという触れ込みのもとに、バブル崩壊を機に一気に成果主義を導入しようとしてきました。そして、その変革を社会のいたるところで行い、成果主義システムが、企業社会のみでなく、社会のいたるところで導入されてきたわけですが、我々はもう一回そういうシステムを見直す時期にきているということではないでしょうか。

以前は年功序列で、社会的な地位も給与も長年勤めることによって上昇していくので、年配の方々又は先輩は多かれ少なかれ、次世代又は若い世代の世話をやくのが仕事の一部であると認識していた人が多いと思います。もちろん、本当に素晴らしい効率的なアドバイスをくれる先輩(上司)もいるわけですが、あまり役にたたないアドバイスをいつもする先輩(上司)もいるわけです。しかし、大事なことは、実際に役に立つかどうか別にして、その両方がイヤミのない言葉そしてアドバイスを送っていたことだと思います。両方に共通していえることは、年をとっていく、そして経験(良くも悪くも)を積むことによって、先輩(上司)達の多くは何らかの型で次世代そして若い世代に貢献しなくてはいけないという意気込み又は責任感を持っていたといのが、我々の共通概念だったのではないかと思うのです。そして、若い世代は「あの人はとても良いアドバイスをくれる先輩(上司)だ」と思ったか、「あの人はいつも的外れなアドバイスしかしない先輩(上司)」だと言って居酒屋で友達と笑い話にしたかは別にして、若者達は次世代につないでいくという年上の人達の意気込み又は責任感みたいなものに対して感謝そして尊敬の念を持っていたと思います。そして、若者(後輩)にとっては、そのアドバイスそのものが役立ったかどうかということとは関係なく、そういう先輩(上司)の心意気を知って心地よかったのではないかと思います。

こういう昔ながらのシステムでは「いずれ自分を越して欲しい」という気持ちの元に、先輩(上司)は若者の世話をしていたと思います。それは、年功序列というシステムによって、経済的又は社会的に人生がある程度保証されているからこそ持てる心の余裕があって、それゆえに若い世代に「いずれ自分を越して欲しい」と期待できたのだと思います。

しかし、昨今の成果主義では、仕事も社会的な地位も一時的な成果によって脅かされますから、家のローンを背負って子供の教育費を貯金をしてしている先輩(上司)達にとっては、若者は「敵」のように思えるのではないでしょうか。このような状況では若者(後輩)を同等の競争相手と見ることになるので、何かを教えたり世話を焼いたりするよりは、放っておいて、自分のローンや子供の教育費のために自分や家族を守るというのが当然の結果として出てくるのだと思います。それだけはなく、仕事を失うと明日の生活に困る人達が多いのも事実です。それで、若い世代を無視するような感じが社会にはびこってしまったのだと、私は考えています。

このようなシステムでは、先輩(上司)は、自分の成功例を元に指導したりアドバイスを与えることはできますが、自分の失敗例を元に話をするということはなくなります。現在の歪んだ型での成果主義のなかでは、失敗例があるということは、そのシステムで上に上がってくことができないわけで、幸せな家庭、家のローン、子供の教育などすべてが脅かされることになると思います。ですから、先輩(上司)は若者の世話をしなくなるわけだと思います。

私は、優秀な上司(先輩)と同じだけ能力の低い上司(先輩)を評価し、登用したり、高額の給与を与えたほうが良いとは、もちろん思っていません。やはり能力には差がありますから、やはり優秀な人達をどんどん起用していくのは良いと思います。しかし、失敗例が多い上司(先輩)が失敗例を素直に話すことができて、そしてそれから若者も学ぶことができる空気というのも大切だと思います。そういう、ちょっとオッチョコチョイで効率の悪い先輩(上司)は、優等生上司とは違った経験があるわけで、そういうところから若者が学ぶことも多いと思います。そういうオッチョコチョイで効率の悪い先輩(上司)を完全に組織から排除したりクズのように扱うのではなく(解雇したり、以前の窓際族のように)、何らかの型で組織に取り込んでいくような社会そして組織(又は企業)の「大きな懐」みたいなものも考えていかなくてはいけないと思います。そういうことが、上司や先輩達の心の余裕を生み、「そのうち若者の世話を焼いてみようかな」とか「助けてみようかな」と思えるきっかけになるわけで、広い意味で若者を守ることになると思います。それは将来的に児童、生徒、学生、若い社会人を守っていき、伸ばすことになると思います。

 

個人的な経験で恐縮です

 私も、高校で教諭をしている者です。この先生は不憫としかいいようがないと思います。個人的な経験で恐縮ですが、実は私も採用一年目で担任になり、運動部の顧問、そして教務課、初任者研修をしていました。物理的にすべてを恙なくやっていくのは当然無理もありました。その学校は指導困難校だったので生徒指導も頻繁にあり、赴任1年目に自分のクラスの生徒が飛び降り自殺もしました。それから、少し自分もおかしくなり薬に頼るようになってしまいました。お陰様で、3年間持ち上がった生徒をようやく卒業させ、今年は副担任を希望して少し楽にはなりましたが、まだ少し後遺症が残っています。学校という現場は、確かに闇があると思います。あまり触れられませんが、生徒から教師へのセクハラ、いじめなどということも・・・・

 

なんだか…

 マネジメントがまったく
出来ない上司のもとで
働いて欝とパニック障害を
患っています。
 多すぎる仕事量、サービス残業、休みもとらせず、責任は部下に丸投げし、プレッシャーを
かける。こういう人上司の下で何人もつぶれていく
若者がいます。
 自分の身は自分で守らなければ…同感です。

 
    
 
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