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自縄自縛の教育行政

2006/10/31(Tue) Category : 学校・教育・いじめ
DV(ドメスティックバイオレンス)シリーズの続きその他をアップしたいのだが、教師によるいじめ自殺というやりきれない事件以降、怒りと哀しみの事件の連打が続いている。いろいろな現象が全て、日本のシステムがおかしくなっていることを示すサインだ。だから、書かずにはいられない。

歪みは弱い部分に現れる。目が弱い人は、疲れたときなど目に充血が現れることによって疲れを知るようなものだ。家庭においては子どもに問題が現れて、家族の歪みを親が知る。社会においては、子ども>老人>女性>男性の順に問題が現れる。
労働年齢の男性では、最も査定のプレッシャーのかかる30代>生きづらさを抱える20代>サンドイッチ症候群の40代>経営責任の50代>リタイア後の人生に迷う60代 の順であろうか。

両方合わせると、「子ども>老人>女性>男性:30代>20代>40代>50代>60代」というわけで、最もプレッシャーのない50代、60代の男性があれこれ考えて社会を動かそうとするから、うまくいかないのかも知れない(極めて単純化しているが)。



さて、最も歪みが現れる子どもの現場=教育業界に事件が噴出した。小学校から高校まで、総討ち死にしている。
・小学校の校内暴力過去最多
・先生や子どもによるいじめ、そして自殺
・学校、教育委によるいじめ隠し、事実の否定
・校長による教員のパワハラ自殺
・受験のための必修逃れ
・必修逃れをした高校の校長が自殺

子どもも大人も死んでいる。
どうか、連鎖はやめてほしい。
あなた方は犠牲者だ。
教育基本法の理念から遠く離れ、今や制度疲労をきたした学校システムの犠牲者だ(教育基本法はOKだ)。

たかが人間が作ったシステムの犠牲になるな。
犠牲になる前に逃げ出してほしい。競争からおりてほしい。
自分を守るために堂々と不登校になれ。これまでに会ってきた不登校の子供たちは、みなまともだった。私が応援する。




『教育行政に見るダブルバインドの構造』に書いたが、教育行政は今や自縄自縛に陥っている。

支配したがる人間は、
1,上から条件を押しつけるため、下は上を向いて条件に合わせようとあくせくする
2,上から圧力をかけるため、そのストレスを発散しようとさらに弱い者に圧力が向かう

たったこれだけの実に単純な話しなのだ。複雑な議論は不要!

「上が支配しようとするから、中にいる人たちは上を向くことに時間を使い、下にはストレスを吐き出している」-ただ、これだけの話しだ。その諸相が人間模様に現れているのである。


自殺した岐阜・中2の女子生徒の父親が「人間の心を持っているのか」と学校側の対応を批判したが、まことに言い得ている。学校側はダブルバインド(二重拘束)に陥っているので、もはや言われたとおりに動く操り人形。つまり、感情(心)で動いていない。

そのことが、二転三転言うことを変える校長の姿に隠しようもなく現れている。
今朝の「スッキリ!」だったかで解説していたが、記者会見に臨む校長の隣に控える教育委員会の2人。その2人が、時折アドバイス(?)を入れるなどしてコントロールしているのをみて驚いた。

以前、耐震偽装問題でヒューザー社長が証人喚問されたとき、横について口を挟んでいたあの不気味な付き人を思い起こさせた。あるいは、脱北者家族についてきた保衛員のように監視の目を光らせているのである。
あの校長が、会見で言ったことをカットしてくれとマスコミに依頼して泣き出したとき、遺族と教育委の板挟みの中で精神的に追いつめられていることがわかった。
藤原和博校長が、「自分の言葉でものを言える校長が必要」と言っていたが、 監視の目が光っていれば誰も口を開きはしない。

ここまで書けば何をどうしなければいけないのかは、わかってくるはずだ。
しかし、支配者はなかなか権力を手放そうとしない。




家族カウンセリングの場合、どうするか。
先ず、一人一人全員を受け止める。その支配者にも、心の空洞がある。だから支配する。その支配者も、私に受け止めてもらえたことで、私との間に信頼関係ができる。

そして、子供たちがおかしくなっているのは、その支配者が原因であることに気づいてもらう。自分が正義だと思っていた支配者は、自分こそが原因だったことに気づくと大変な衝撃を受ける。自分の生き方を否定し、変えていかなければならないからつらい。

しかし、我が子に犠牲が出ている。さらに煮詰まれば、精神的に崩壊するか、犯罪が起きるだろう。それは極めて容易に予想がつく。その危機を実感したとき、初めて支配者は自分が無意識にやってきたことのそら恐ろしさに気づくのである。

そして、子供たちへの支配を手放す。


教育行政は、子どもへの支配を手放してほしい。
これだけサインが集中して出ると言うことは、もはや断末魔の悲鳴に近い。

サインは、気づかなければ、次々に大きなサインが来ることになる…


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