DV事例解説(8):自分の中の親と向き合え!
2006/11/07(Tue) Category : DV(ドメスティックバイオレンス)
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『そっかあ……DVで治療すべきは暴力を振るう方なんですね。
というか、一家でカウンセリング受けた方がいいのでしょうね』
昨日いただいたある方からのコメント。
その通り。
「俺は、毎日会社のストレスでいろんな気持ちをため込み、つらい思いをしながら家族のために働いているんだ。だから、俺の気持ちを受け止めてくれよ。」
と、素直に話せるように「夫が自分を変える」ことをしなければなりません。
でも、『なぜ、翻訳したとおりの言葉で言えないのでしょうか?』と問うmanhoodさんは、自らの体験から次のように書かれていましたね。
『自分の親と向き合って、親の好きだったところ、親の嫌いだったところをしっかり認識して、30代半ばで親とぶつかり合って話し合って以来、女性に自分自信の弱さ、不安さをしっかり話すことができるようになりました。一見関係ないようですが、親子関係と男女関係は関係しているように思えてしょうがないのです。』
とてもよい自分の棚卸しをされています。
私も同じようなことをしました。
自分と自分の親との間のやりとりを、小さい頃から思い出して書き留めるのです。あぁ、親のこういう姿勢が自分にとって無言のプレッシャーだったな、とか、親に言われたあの一言が自分を縛ったな、とか、さらには、あの地域の風土や時代背景が親にも自分にも影響を与えていたんだ、とかわかってきます。
すると、自分の頭の中に棲みついている親に気づきます。
そして、その親が自分をせき立てていたり、自分を縛ったりしていることがわかります。あるいは、親の体現している地域や時代の価値観が自分をせきたてたり、縛っていることがわかります。
つまり、なんだか急かされるような気持ちでのんびりしていると罪悪感のようなものを感じたり、なんだか楽しく日々を過ごしてはいけない気になったり…それは、自分で自分を縛っていたのではなく、自分の中に棲む親が自分を縛っていたのです。
たとえば、このドラマの夫が何となく次のように思っていたとします。
1,男は弱みを見せてはいけない
2,愚痴を言うのは女々しいことだ
3,人に頼らず何でも自分でしなければいけない
4,家の中では父親としての威厳を持たなければいけない
5,会社のことを家に持ち込んではいけない
これでは、家に帰ったらふくれっ面をしているしかないですよね。
誰もそうしてくれと頼んでいる分けじゃない。そうしているのは自分なんです。
正確に言えば、自分に埋め込まれた価値観や考え方です。あるいは、自分の父親がそういう人間だったのでしょう(以前も書きましたが、男の子は父親をモデルにします)。
でも、その自分が苦しい。だからその苦しさを不器用な形で人にぶつけてしまう。
しかしそれは、自分で自分を苦しめている、そのつらさを他人にぶつけているだけですよね。
この夫が本当にやらなければならなかったことはなんでしょうか?
それは、自分を苦しめている自分(内在化している親)と対決することです。
この夫がやったことは何でしょうか?
それは、自分と向き合うことをせずに他人に救済を押しつけた―「盲目的な甘え」です。
DVという形を取っていますが、結局、夫は自分との闘いから逃げて妻子に甘えていたのです。
奥さん、一発言ってやりましょう。
「甘えんじゃねぇ!この野郎!! 私はアンタの親じゃねぇ!!!」
「自分と闘え!!」
(9):自分をどう解放するかへ
『そっかあ……DVで治療すべきは暴力を振るう方なんですね。
というか、一家でカウンセリング受けた方がいいのでしょうね』
昨日いただいたある方からのコメント。
その通り。
「俺は、毎日会社のストレスでいろんな気持ちをため込み、つらい思いをしながら家族のために働いているんだ。だから、俺の気持ちを受け止めてくれよ。」
と、素直に話せるように「夫が自分を変える」ことをしなければなりません。
でも、『なぜ、翻訳したとおりの言葉で言えないのでしょうか?』と問うmanhoodさんは、自らの体験から次のように書かれていましたね。
『自分の親と向き合って、親の好きだったところ、親の嫌いだったところをしっかり認識して、30代半ばで親とぶつかり合って話し合って以来、女性に自分自信の弱さ、不安さをしっかり話すことができるようになりました。一見関係ないようですが、親子関係と男女関係は関係しているように思えてしょうがないのです。』
とてもよい自分の棚卸しをされています。
私も同じようなことをしました。
自分と自分の親との間のやりとりを、小さい頃から思い出して書き留めるのです。あぁ、親のこういう姿勢が自分にとって無言のプレッシャーだったな、とか、親に言われたあの一言が自分を縛ったな、とか、さらには、あの地域の風土や時代背景が親にも自分にも影響を与えていたんだ、とかわかってきます。
すると、自分の頭の中に棲みついている親に気づきます。
そして、その親が自分をせき立てていたり、自分を縛ったりしていることがわかります。あるいは、親の体現している地域や時代の価値観が自分をせきたてたり、縛っていることがわかります。
つまり、なんだか急かされるような気持ちでのんびりしていると罪悪感のようなものを感じたり、なんだか楽しく日々を過ごしてはいけない気になったり…それは、自分で自分を縛っていたのではなく、自分の中に棲む親が自分を縛っていたのです。
たとえば、このドラマの夫が何となく次のように思っていたとします。
1,男は弱みを見せてはいけない
2,愚痴を言うのは女々しいことだ
3,人に頼らず何でも自分でしなければいけない
4,家の中では父親としての威厳を持たなければいけない
5,会社のことを家に持ち込んではいけない
これでは、家に帰ったらふくれっ面をしているしかないですよね。
誰もそうしてくれと頼んでいる分けじゃない。そうしているのは自分なんです。
正確に言えば、自分に埋め込まれた価値観や考え方です。あるいは、自分の父親がそういう人間だったのでしょう(以前も書きましたが、男の子は父親をモデルにします)。
でも、その自分が苦しい。だからその苦しさを不器用な形で人にぶつけてしまう。
しかしそれは、自分で自分を苦しめている、そのつらさを他人にぶつけているだけですよね。
この夫が本当にやらなければならなかったことはなんでしょうか?
それは、自分を苦しめている自分(内在化している親)と対決することです。
この夫がやったことは何でしょうか?
それは、自分と向き合うことをせずに他人に救済を押しつけた―「盲目的な甘え」です。
DVという形を取っていますが、結局、夫は自分との闘いから逃げて妻子に甘えていたのです。
奥さん、一発言ってやりましょう。
「甘えんじゃねぇ!この野郎!! 私はアンタの親じゃねぇ!!!」
「自分と闘え!!」
(9):自分をどう解放するかへ
スウェーデン保育園実習7日目。(4歳児)
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