化学物質過敏症
2006/11/13(Mon) Category : 知ってほしい病
環境の話題が続いているが、3日ほど前のニュースで、「化学物質過敏症(CS=Chemical Sensitivity)」について特集しているのを見た。
「化学物質過敏症とは、ごく微量のさまざまな化学物質によって頭痛・吐き気・自律神経の異常などの症状がでる病気」と紹介されている。
しかし、テレビで見ると、その実態は頭痛・吐き気などにとどまらない。想像以上に大変なものであることがわかった。
街を歩いている女性。微量の化学物質に不快感を感じ、見えないものを避けるようにあちらへこちらへと追い込まれていく。そして、とある路地で立ちつくしてしまう。
「妻の自殺を助けた夫」に書いた『例えば、魚を入れた器を火にかけるとしよう。魚は冷たい水を求めて、上に逃げる。 対流してお湯が上に上がってくる。今度は中層に逃げる。 暑苦しく息苦しくなってくる中、あっちへ逃げ、こっちへ逃げ…。 』
この状況をまさに実際に見てしまった。
そして、そのように化学物質を浴び続けた翌日、台所仕事をしている途中でそれをやめ、居間に戻るなりいきなり横に突っ伏した。テレビの撮影者が声をかけるが、返事がない。そのまま、気絶したように数時間も眠り続けた。…
ある小学生の男の子。
家にいるときに書いている文字はきちんとしている。しっかりした字だ。
ところが、小学校に長時間いると、書き殴ったような文字になっている。
幼児が書いたように、あるいは、感情のコントロールが利いてないかのような乱れた文字だ。読めない。
また、学校の花壇で虫取りを始めると、乱暴に虫取り編みを植木にたたきつけ始めた。無意識にやっているようにも感じる繰り返し行動。行動のコントロールができていない。いずれも、原因は花壇にまいている殺虫剤だった。
感情や行動のコントロールだけではない、自律神経のコントロールもできない。スーパーで買い物中に失禁。自分の意図によらず勝手におしっこが漏れてしまうのだからどうしようもない。
脳内の化学物質で人間の思考・感情・行動はコントロールされている。
人間が創り出した化学物質が人に介入して、人からコントロールを奪ってしまうのは、麻薬その他でもうわかっていたことだ。
この小学生も、化学物質を浴び続けた翌日だったか、声をかけても反応しないくらい死んだように眠り続けた。…
恐らく、この女性も少年も、深い眠りに落ちて完全に身体機能をストップさせないと回復できないくらいに、体内ではデトックス(毒消し&毒だし)の作業が続いていたのではないだろうか。
それにしても…、
学校でしかこの子の様子を見ていない先生ならば、この子に簡単に発達障害児というレッテルを貼るだろう。
何しろ、学校での行動はコントロールがきかず、文字は幼児のように無茶苦茶だからだ。
どこかおかしいと思う人の行動を見るとき、そこに化学物質の影響を考えなければいけない時代になっている。
環境が人の行動を変える。
その環境が、思想であれ、イデオロギーであれ、宗教であれ、そして、化学物質であれ、だ。
いかに透明性の高い、新鮮な環境が人にとって大切なのかがわかる。
尚、化学物質過敏症には、次のサイトが参考になると思う。
『化学物質過敏症 私の方法』
14歳の時に発症(原因は多分、畳の防虫剤かシロアリ駆除剤)。→29歳の時、引越したアパートがシックアパートで「化学物質過敏症」に気づく。→2001年に電磁波過敏症を発症し、化学物質過敏症の方も坂を転げ落ちるように悪化。という大変なサバイバーだ。
負けずに200以上の方法を試して「着実に回復してきています」とのこと。参考になると思う。
化学物質過敏症の方、負けないでほしい。声を上げ、この社会を変えていく原動力になってほしい。
親が見ると“問題”と思っている子供たちが、その実極めてまともで、逆にその親の生き方を変えていくきっかけになるように、今や問題を負った人々が声を上げていかなければ、この社会は変わっていかない。
問題を負った人々は、歪んだ社会にステムのひずみの体現者だ。おかしいのは、負った人々ではない、社会の方だ。
その認識を明確に持って、理論武装してほしい。そして、声を上げてほしい。
「化学物質過敏症とは、ごく微量のさまざまな化学物質によって頭痛・吐き気・自律神経の異常などの症状がでる病気」と紹介されている。
しかし、テレビで見ると、その実態は頭痛・吐き気などにとどまらない。想像以上に大変なものであることがわかった。
街を歩いている女性。微量の化学物質に不快感を感じ、見えないものを避けるようにあちらへこちらへと追い込まれていく。そして、とある路地で立ちつくしてしまう。
「妻の自殺を助けた夫」に書いた『例えば、魚を入れた器を火にかけるとしよう。魚は冷たい水を求めて、上に逃げる。 対流してお湯が上に上がってくる。今度は中層に逃げる。 暑苦しく息苦しくなってくる中、あっちへ逃げ、こっちへ逃げ…。 』
この状況をまさに実際に見てしまった。
そして、そのように化学物質を浴び続けた翌日、台所仕事をしている途中でそれをやめ、居間に戻るなりいきなり横に突っ伏した。テレビの撮影者が声をかけるが、返事がない。そのまま、気絶したように数時間も眠り続けた。…
ある小学生の男の子。
家にいるときに書いている文字はきちんとしている。しっかりした字だ。
ところが、小学校に長時間いると、書き殴ったような文字になっている。
幼児が書いたように、あるいは、感情のコントロールが利いてないかのような乱れた文字だ。読めない。
また、学校の花壇で虫取りを始めると、乱暴に虫取り編みを植木にたたきつけ始めた。無意識にやっているようにも感じる繰り返し行動。行動のコントロールができていない。いずれも、原因は花壇にまいている殺虫剤だった。
感情や行動のコントロールだけではない、自律神経のコントロールもできない。スーパーで買い物中に失禁。自分の意図によらず勝手におしっこが漏れてしまうのだからどうしようもない。
脳内の化学物質で人間の思考・感情・行動はコントロールされている。
人間が創り出した化学物質が人に介入して、人からコントロールを奪ってしまうのは、麻薬その他でもうわかっていたことだ。
この小学生も、化学物質を浴び続けた翌日だったか、声をかけても反応しないくらい死んだように眠り続けた。…
恐らく、この女性も少年も、深い眠りに落ちて完全に身体機能をストップさせないと回復できないくらいに、体内ではデトックス(毒消し&毒だし)の作業が続いていたのではないだろうか。
それにしても…、
学校でしかこの子の様子を見ていない先生ならば、この子に簡単に発達障害児というレッテルを貼るだろう。
何しろ、学校での行動はコントロールがきかず、文字は幼児のように無茶苦茶だからだ。
どこかおかしいと思う人の行動を見るとき、そこに化学物質の影響を考えなければいけない時代になっている。
環境が人の行動を変える。
その環境が、思想であれ、イデオロギーであれ、宗教であれ、そして、化学物質であれ、だ。
いかに透明性の高い、新鮮な環境が人にとって大切なのかがわかる。
尚、化学物質過敏症には、次のサイトが参考になると思う。
『化学物質過敏症 私の方法』
14歳の時に発症(原因は多分、畳の防虫剤かシロアリ駆除剤)。→29歳の時、引越したアパートがシックアパートで「化学物質過敏症」に気づく。→2001年に電磁波過敏症を発症し、化学物質過敏症の方も坂を転げ落ちるように悪化。という大変なサバイバーだ。
負けずに200以上の方法を試して「着実に回復してきています」とのこと。参考になると思う。
化学物質過敏症の方、負けないでほしい。声を上げ、この社会を変えていく原動力になってほしい。
親が見ると“問題”と思っている子供たちが、その実極めてまともで、逆にその親の生き方を変えていくきっかけになるように、今や問題を負った人々が声を上げていかなければ、この社会は変わっていかない。
問題を負った人々は、歪んだ社会にステムのひずみの体現者だ。おかしいのは、負った人々ではない、社会の方だ。
その認識を明確に持って、理論武装してほしい。そして、声を上げてほしい。
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