プロフィール
 

中尾英司

Author: 中尾英司
Doing(させる,働きかける)ではなく、Being(共にある,見守る)―半歩あとから


中尾相談室のカウンセリング概要
カウンセリング申込み要領

中尾真智子ブログ

ホ・オポノポノ to IC―
「ごめんね」「ゆるしてね」
「ありがとう」「愛している」

 
ピックアップ目次
最近の記事+コメント
 
 
カレンダー(月別)
 
11 ≪│2023/12│≫ 01
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -
 
カテゴリ
 
 
全ての記事を表示する
RSSフィード
 
 

急増!「デートDV」

今朝の「特ダネ」で、「デートDV」の特集をしていた。
デートDVとは、デートにおけるドメスティックバイオレンス。恋人間における暴力のことだ。
単純に支配欲だけでは、“急増”の理由は捉えきれない。いくつか考えられることを挙げてみたい。


1、人は自分がされたことを人(動物)にする
例えば、親が上の子を怒ると、上の子は全く同じような形で下の子に当たる(兄弟を持つ親御さんはよく観察してみると良い)。人間、自分がされたことを吐き出さないとバランスがとれない。
昨日書いた「フラッシュバック」に出てくる女性は、自分が浴槽に沈められたように、かわいがっていたカナリアを水槽に沈めた…。


2,人は精神的にされたことを物理的に吐き出そうとする
ある女の子は、近所の女の子を閉じこめた。いじめた側の女の子は、母親から管理され、手足のように扱われていた。気持ちを受け止めてもらえぬ見えない監獄の中にいた。つまり、精神的に監獄に入れられた女の子は、自分が親からされたことを、物理的に他の女の子にしたのである。


3,幼い頃の家庭環境の影響
昨日書いた石原真理子のように親の夫婦間の暴力を見て育っている。そのため、する方もされる方も、暴力に対する感度が鈍い。ある青年は、血だらけで道ばたに倒れている人を見てさほどの感覚も湧かず、周りが大騒ぎしているのを見て初めて自分がおかしいのではないかと気づいた。彼の家では血を見る惨事は日常だった。


4,社会環境
北朝鮮では道ばたに人が死んで横たわっていても、何の感慨もなくその脇を人々は通り過ぎていく。生物は環境に適応して生きていく。人も同じ。残念ながら、どのような環境にも慣れることができる。
ある青年。女の子の調教ゲームを何の感慨もなくやっていた、と今は恥ずかしげに告白した。


5,ディスカウントの限界
ディスカウントとは、自分の人間としての価値を値引いて見られること。親から支配を受け、あるいは手足のように扱われ、あるいは無視され…つまり、共通点は自分の感情を無視され、自分の気持ちを受け止めてもらえないことなのだが…これが続くと自分がどんどんすり減っていって、もうこれ以上、髪の毛一筋ほども自分をバカにされたくない、蔑まれたくないというところまで来てしまう。ヒリヒリして生きるようになる。
すると、ほんのわずかでも自分の存在をないがしろにするような言動があるとキレる。


6,ストローク飢餓
上記のような環境で育つと、親からストローク(相手を認める働きかけ)をもらえないので、深刻なストローク飢餓に陥る。心の中に、自分の存在を認めてほしいという「飢えた鬼」が棲むようになる。そのため、恋人となった相手には、自分以外の何者にも目を注ぐことを許さないくらいに強烈に自己の存在の承認を迫る。(その何者が、異性でなく同性であれ、モノであれ、はたまた自分たちの子であれ…)
しつこくメールするのも、他のメアドを消そうとするのも、その他、強烈な束縛行為は承認欲求の現れ。


7,肌触れ合う遊びの消滅
私たちが小さい頃は、子どもの縦社会が残っていた。そして、年齢混交、男女混交で馬跳びその他、肌の触れ合う遊びもしていた。たとえ親がどんな親であれ、その子ども社会の中で浄化されたものだ。小さい頃にそういう触れ合う遊びをしていれば、暴力などしなくなる。命の大切さなど言葉で教えなくても肌で学ぶ。親が認めてくれなくとも、子ども社会が認めてくれる。
子ども社会の存在は、人間社会の安全装置だったのだ。



-----------------------------------------------
上記1~6の共通点は何だろうか。
そう、女性を暴力という手段で支配しようとする男性自身が、既に親からの支配を受けていると言うことである。いずれも、自分の気持ちを受け止めてもらっていない。気持ちとは、その人そのものであるから、それは人として認められていないと言うことを意味する。


核家族は、地域から遊離してブラックボックスになっている。
家はおあつらえ向きに、マンションなど支配しやすいような監獄構造になっている。
子どもは、学校という監獄と家という監獄の点と点間を移動しているだけで、社会の中に生きていない。
そして、親は生まれた頃から子どもを支配して競争のレールの上を走らせようと全力を挙げている。
・・・

ちょっと書き過ぎかも知れませんが…、DV男性は幾何級数的に増えると思う。


支配は連鎖する。これまでも、モラハラやDVのシリーズでも解説してきたように。
これだけ国民が荒れているということは、国が国民を支配しようとしていると言うことを示している。国民は国の鏡だから、そう言わざるを得ない。
この怖さを見ても、国はまだ、国民を支配しようとするのだろうか…。


今成すべき事。
地域社会の再生。
その目的は、ラッキー7!

そう、子ども社会の再生。
ダメになった大人たちに変わって、子供たちに希望を託していくしかない。






【追記】
DV被害実態調査結果 メモ

大学生のデートDVの実態

急増!暴力関連用語

ちょっと待った!その結婚!!(1)―DV男性に惹かれる理由

ちょっと待った!その結婚!!(2)―「結論は7年目」

DV(ドメスティック・バイオレンス)の現状

関連記事
 
Comment4  |  Trackback2
 
 

Trackback

 

Trackback URL :
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

ニュース~DV相談、過去最高の5万8000件~

:m057: 読売新聞6月14日のニュースです :m060: 家庭崩壊の一... ...

 

★逆DV

妻から夫へのDV急増夫を殴る・蹴る妻テレビ朝日・Jチャンネル 2007年2月22日(木)16:53~19:00化学肥料・農薬・食品添加物=合成化学物質=環境ホルモンで汚染され尽くした飲食物を採り続けて細胞・ ...

 
 
 

Comment

 

私の両親は2人とも医者だ。両親だけじゃない。祖父も伯父も叔母もまわりの大人みんな医者だ。一見、恵まれた家庭に見えるかもしれない。だけど現実は違う。

私には兄2人と弟1人いる。つまり、4人兄弟だ。両親は、私達兄弟全員を医者にさせようとしている。子供の気持ちなんて少しも考えてくれはしない。

私達兄弟全員、小さい頃から暴力をうけて育ってきた。いつからかなんて覚えていない。物心つく前から暴力をうけていた。
理由は私達を医者にさせるためだ。テストの点数が悪かった時はもちろん、学校にプリントを忘れただけでも殴られる。

親が共働きのため、家事は私がやることもある。以前、食器を洗い忘れただけでぶちのめされた。

他のDVに比べれば、一応理由があっての暴力だから、まだマシな方なのかもしれない。

だけど、精神的なDVは身体的なDVよりもはるかに痛めつけられる。心が疲れる。

よく、親からDVをうけている子供は他の人に暴力をふるうといわれている。

それは違うと思う。私の場合、殴られる痛さを知っているから他の人に暴力をふるうことは決してしない。
まぁそのぶん、心に苛立ちがたまっているのは事実だが…。

 

デートDVの如何わしさ

そもそもDV運動自体が如何わしいと思っていました。夫婦間暴力における夫が被害者の割合は約三分の一で決して少なくありません。また、家庭内暴力の中で夫から妻への暴力は2割程度に過ぎません。
ましてデートDVは家庭内とは何の関係もないし、デートとも何の関係もありません。
本当にセンスの無い言葉だなあって思います。

 

おめでとう!!

☆おめでとう!!☆
(↑パワポ最大96ポイントの文字くらいのつもりで ^^)

いやぁ~、めでたいね♪
なんだか巣立つひな鳥を見る気分(笑)。

これまでここに書かれた精神的な旅路が蘇ってくるようです。

『自分がこういうことを理解して結婚できるのは、経済的な裕福さとは比べものにならないくらい自分の自信になるものですね。やはり、心の裕福さ以上のものはないと思います』

ほんとその通りです。みな一度貧乏するといいかも(^^)。


自ら気づいて『方向転換』できる人は希。よくできました。

我々ができることは、子どもに恥ずかしくない立ち姿を見せることだけです。子どもの純粋な目と正面から向き合うことができるか。それができればOKです。

きっと『良い家族を築ける』と思いますよ。まぁ、夫婦げんかしながら、その家庭独自の文化を築いていってください(^^;)。

来春のご結婚に「乾杯!」





 

はい、その通りだと思います。からくりはわかったような気がしますので、我々は具体的にどうしていけばよいのでしょうか?子供達のために、そして社会のために。

以前から色々な本を読んではいたのですが、このブログを読み始めて、色々なことが勉強になりました。人間の心のこと、社会のこと、地域社会のことなどなど。そして、自分に近い人間関係だけでなく、広い意味での人間関係を、愛情を持ってそして冷静に見ることができるようになりました。

私自身は、小さいころから今まで経済的に非常に恵まれた生活をしてきたのですが、心の穴といいますか、そういうものをずっと感じてきました。でも、そういう心に穴のある状態が「普通」だと思っていました。まったく英司さんの言う通りです。この「普通」というのが怖いですね。でも、それが「普通ではない」と感じるきっかけになることがあって、それで方向転換できました。

私事ですが、来春めでたく結婚することになりました。始めての結婚ですが、自分がこういうことを理解して結婚できるのは、経済的な裕福さとは比べものにならないくらい自分の自信になるものですね。やはり、心の裕福さ以上のものはないと思います。良い家族を築けるといいのですが、ここからも旅という感じです。

ありがとうございました。これからも、ブログ応援します。

 
    
 
Home | Top ▲
 
はじめにお読み下さい
 

読まれる上での留意点
自分を取り戻す方法総目次
*全記事リンクフリーです

 
検索フォーム
 
 
著作
お問い合わせなどあれば↓
 

名前:
メール:
件名:
本文:

 
会場でお会いしましょう(^^)
記事・インタビュー他
わが子を守るために
写真
ブックマークに追加
 
 
月齢
 
Today's Moon phase
 
QRコード
 
QRコード