急増!「デートDV」
デートDVとは、デートにおけるドメスティックバイオレンス。恋人間における暴力のことだ。
単純に支配欲だけでは、“急増”の理由は捉えきれない。いくつか考えられることを挙げてみたい。
1、人は自分がされたことを人(動物)にする
例えば、親が上の子を怒ると、上の子は全く同じような形で下の子に当たる(兄弟を持つ親御さんはよく観察してみると良い)。人間、自分がされたことを吐き出さないとバランスがとれない。
昨日書いた「フラッシュバック」に出てくる女性は、自分が浴槽に沈められたように、かわいがっていたカナリアを水槽に沈めた…。
2,人は精神的にされたことを物理的に吐き出そうとする
ある女の子は、近所の女の子を閉じこめた。いじめた側の女の子は、母親から管理され、手足のように扱われていた。気持ちを受け止めてもらえぬ見えない監獄の中にいた。つまり、精神的に監獄に入れられた女の子は、自分が親からされたことを、物理的に他の女の子にしたのである。
3,幼い頃の家庭環境の影響
昨日書いた石原真理子のように親の夫婦間の暴力を見て育っている。そのため、する方もされる方も、暴力に対する感度が鈍い。ある青年は、血だらけで道ばたに倒れている人を見てさほどの感覚も湧かず、周りが大騒ぎしているのを見て初めて自分がおかしいのではないかと気づいた。彼の家では血を見る惨事は日常だった。
4,社会環境
北朝鮮では道ばたに人が死んで横たわっていても、何の感慨もなくその脇を人々は通り過ぎていく。生物は環境に適応して生きていく。人も同じ。残念ながら、どのような環境にも慣れることができる。
ある青年。女の子の調教ゲームを何の感慨もなくやっていた、と今は恥ずかしげに告白した。
5,ディスカウントの限界
ディスカウントとは、自分の人間としての価値を値引いて見られること。親から支配を受け、あるいは手足のように扱われ、あるいは無視され…つまり、共通点は自分の感情を無視され、自分の気持ちを受け止めてもらえないことなのだが…これが続くと自分がどんどんすり減っていって、もうこれ以上、髪の毛一筋ほども自分をバカにされたくない、蔑まれたくないというところまで来てしまう。ヒリヒリして生きるようになる。
すると、ほんのわずかでも自分の存在をないがしろにするような言動があるとキレる。
6,ストローク飢餓
上記のような環境で育つと、親からストローク(相手を認める働きかけ)をもらえないので、深刻なストローク飢餓に陥る。心の中に、自分の存在を認めてほしいという「飢えた鬼」が棲むようになる。そのため、恋人となった相手には、自分以外の何者にも目を注ぐことを許さないくらいに強烈に自己の存在の承認を迫る。(その何者が、異性でなく同性であれ、モノであれ、はたまた自分たちの子であれ…)
しつこくメールするのも、他のメアドを消そうとするのも、その他、強烈な束縛行為は承認欲求の現れ。
7,肌触れ合う遊びの消滅
私たちが小さい頃は、子どもの縦社会が残っていた。そして、年齢混交、男女混交で馬跳びその他、肌の触れ合う遊びもしていた。たとえ親がどんな親であれ、その子ども社会の中で浄化されたものだ。小さい頃にそういう触れ合う遊びをしていれば、暴力などしなくなる。命の大切さなど言葉で教えなくても肌で学ぶ。親が認めてくれなくとも、子ども社会が認めてくれる。
子ども社会の存在は、人間社会の安全装置だったのだ。
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上記1~6の共通点は何だろうか。
そう、女性を暴力という手段で支配しようとする男性自身が、既に親からの支配を受けていると言うことである。いずれも、自分の気持ちを受け止めてもらっていない。気持ちとは、その人そのものであるから、それは人として認められていないと言うことを意味する。
核家族は、地域から遊離してブラックボックスになっている。
家はおあつらえ向きに、マンションなど支配しやすいような監獄構造になっている。
子どもは、学校という監獄と家という監獄の点と点間を移動しているだけで、社会の中に生きていない。
そして、親は生まれた頃から子どもを支配して競争のレールの上を走らせようと全力を挙げている。
・・・
ちょっと書き過ぎかも知れませんが…、DV男性は幾何級数的に増えると思う。
支配は連鎖する。これまでも、モラハラやDVのシリーズでも解説してきたように。
これだけ国民が荒れているということは、国が国民を支配しようとしていると言うことを示している。国民は国の鏡だから、そう言わざるを得ない。
この怖さを見ても、国はまだ、国民を支配しようとするのだろうか…。
今成すべき事。
地域社会の再生。
その目的は、ラッキー7!
そう、子ども社会の再生。
ダメになった大人たちに変わって、子供たちに希望を託していくしかない。
【追記】
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