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モラル・ハラスメント被害者同盟

2005/12/07(Wed) Category : モラハラ(モラルハラスメント)
モラル・ハラスメント被害者同盟」というサイトがある。

一見静かな扉。
しかし、スクロールして下を見ると右の囲みの中に、朝の光景が。
平和そうに見える食卓。
が、妻の気持ちをたどるうちに胸騒ぎを覚え、そして夫の一言で凍りつく。
この扉の中にある世界が、背筋も凍るような戦慄の世界であることがわかる。

私が戦慄を覚えたのは、ここに描かれている夫が、ダブルバインドの使い手であることがわかったから。
そう、「あきらめの壁をぶち破った人々」(日本経済新聞社)で描いた岩山と同じ。

『いつからか、会社についた瞬間から身構えている自分がいることに島津は気づいていた。五階でエレベーターを降り、開発本部のドアを開ける。暖房の入ったフロアに入りコートを脱いでも、身体は冷たく硬直したままのようだった。席に座ると、いつの間にそうなっていたのか、身体の全身の神経が右隣の席を警戒している。まだ岩山が出社していないにもかかわらずだ。』

身体は、常に「戒厳令の夜」のように息をつめて緊張を解かなかった。
そして、ダブルバインドに追いつめられ、奇妙な「操られ感」を感じるようになる。
この方も同様なものを感じ、そして「こころの暴力 夫婦という密室で」という本を読まれて、マニュピレーター(陰で操る人)という言葉を知る。



------------------------------
ダブルバインドの本質は「俺の指示に従って動け」。つまりロボットになれということ。
そのカラクリとメカニズムを「あなたの子どもを加害者にしないために」では詳しく書いた。

ダブルバインドが完成するためには、退路を絶つこと。
会社という公的な場で、どのようにそれがなされるのかは、「あきらめの壁をぶち破った人々」に描いた。

家庭では、どのようになされるのか。
意識的になされるケースがモラハラ同盟に、
無意識になされるケースが「あなたの子どもを加害者にしないために」に描かれている。



------------------------------
知は力なり。
ダブルバインドというコントロール手法を知ること。
その心理メカニズムを知ること。

知ることがダブルバインドの閉塞状況に風穴を開ける。
なぜなら、知ることで相手の行動の予想がつくからだ。

私も、この方も、知ることから力を得、そしてこの状況を打開した。



------------------------------
打開後、この方は世の中のすべての価値観が変わったそうだ。『一皮も二皮も剥けた』と言っておられた。
私も強くなった。

家庭でも会社でもモラルハラスメントが蔓延している。
セクハラもパワハラも、DVや虐待も、すべてモラハラの別形態である。
特に、モラハラの中でも要注意なのが、家庭や会社などの価値閉塞空間の中で起こりやすいダブルバインドだ。



------------------------------
しかし、私やこの方が、今や強くなっているように、あなたも必ず強くなれる。状況を打開できる。
そのためには、知ることが必要だ。

①ダブルバインドとはどういうものか(手法)を知ること。
②その心理メカニズムを知ること。
③そして、その関係から離脱するためには水面下でどのような準備が必要かを知ること。

この3つをシミュレーションできれば、あなたはスティーブマックィーンのようにゲシュタポから「大脱走」できる。

そして、心理メカニズムは、「あなたの子どもを加害者にしないために」に。
どう行動すべきかについては、
会社が戦場ならば、「あきらめの壁をぶち破った人々」に。
家庭が戦場ならば「モラル・ハラスメント被害者同盟」に書かれている。

是非、読まれて準備して、「自由」という勝利を勝ち取ってほしい。





【ご参考】
ダブルバインドの構造
ダブルバインドによるストレスのメカニズム

モラハラ相談の手引き



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NHKで放送された、あふれる“ポエム”?!~不透明な社会を覆うやさしいコトバ~という放送。

ポエムを取り入れた居酒屋営業の様子を見て、
まるでポエムというものが親の真綿の支配の道具にすり替わったような感覚を覚えた。

会社が同調競争を促す恐ろしさ。
これもモラハラではないのかと思わされました。

 

なんでセクハラはないの?

セクハラするやつの娘や孫娘がセクハラされればいいんだよ、と内心では思っています。

 

モラハラ

こんにちは。
モラルハラスメントつながりで、
TBかけさせてもらいました。
そうですね。
確かに知は力ですね。

 
    
 
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