完璧な洗脳―起承転結・絶
2007/01/26(Fri) Category : 世代間連鎖
私は、「完璧な洗脳」というものを見たことがある。
そして、このことは、どこの家庭でも大なり小なり見られるものだ…。
■起-----------------------------
親は子供のことを無意識のうちに自分のシナリオのための手足としていた。
そのシナリオ(人生脚本)は親自身が無意識のうちに10歳前後に創っているものだ。以降その脚本に従って生きている。
赤ちゃんは、その「母親の世界」に生まれてくる。
母親にもちろん愛情はあるが、それ以前に、自分自身が無意識に歩んでいるシナリオがある。母親自身がそのシナリオの下僕であるとき、そのシナリオの登場人物となる子供も、当然下僕となる。
■承-----------------------------
子は、気持ちを受け止めてもらえず手足(道具)として扱われる苦しさに反抗するが、とりつく島もない壁に太刀打ちできるだろうか…。とっかかりがないので、どうあがいてもその壁はよじ登ることができない、超えることができないのだ。
子は、自分の人生をふさぐ壁をどうにもできない絶望の中、その苦しさをいじめで発散するようになる。
人は自分がされたことを人にする。
自分が人間として扱われていないため、そのいじめは苛酷を極めた。最も弱い立場である3番目の子供に、苛酷ないじめは集中した…。
■転-----------------------------
成人して後、その長子は安心できる相手と出逢い、キレまくる季節を迎える。気持ちを受け止めてくれる相手と出逢ったので岩盤に亀裂が入ったのだ。
自分の心の奥底深く封印していた「パンドラの箱」の蓋が開いたのである。108の感情が怨念となって解き放たれた。津波に飲み込まれるように、怒濤の感情に翻弄されていった。
20数年もの間、蓄積された怨念を解き放つのに、実に数年を要した。
そして、数年後のある日ふと、怒りが消えた。
パンドラの箱が空になったのだ…。
■結-----------------------------
しかし、空になって残されたものは、母親がビルトインしてきたシナリオだった。
自分の気持ちを封印し続けてきたということ、それは自分を育てていないということ。
怨念となった気持ちが消え去ったとき、自分の中に残ったのは母親だった。
これが、「完璧な洗脳」の怖さである。
■絶-----------------------------
だが…
このカラクリを理解できれば怖くない。
分かれば対処できるからだ。
それに…
「パンドラの箱」の底には、まだ残っているものがある。
それは、輝く自分の魂だ。
これから自分創りが始まる。
-------------------------------------------------
*絶とは、起承転結の世代間連鎖を絶つこと。
私の仕事は、この連鎖への気づきと、絶つことの手助けである。
そして、このことは、どこの家庭でも大なり小なり見られるものだ…。
■起-----------------------------
親は子供のことを無意識のうちに自分のシナリオのための手足としていた。
そのシナリオ(人生脚本)は親自身が無意識のうちに10歳前後に創っているものだ。以降その脚本に従って生きている。
赤ちゃんは、その「母親の世界」に生まれてくる。
母親にもちろん愛情はあるが、それ以前に、自分自身が無意識に歩んでいるシナリオがある。母親自身がそのシナリオの下僕であるとき、そのシナリオの登場人物となる子供も、当然下僕となる。
■承-----------------------------
子は、気持ちを受け止めてもらえず手足(道具)として扱われる苦しさに反抗するが、とりつく島もない壁に太刀打ちできるだろうか…。とっかかりがないので、どうあがいてもその壁はよじ登ることができない、超えることができないのだ。
子は、自分の人生をふさぐ壁をどうにもできない絶望の中、その苦しさをいじめで発散するようになる。
人は自分がされたことを人にする。
自分が人間として扱われていないため、そのいじめは苛酷を極めた。最も弱い立場である3番目の子供に、苛酷ないじめは集中した…。
■転-----------------------------
成人して後、その長子は安心できる相手と出逢い、キレまくる季節を迎える。気持ちを受け止めてくれる相手と出逢ったので岩盤に亀裂が入ったのだ。
自分の心の奥底深く封印していた「パンドラの箱」の蓋が開いたのである。108の感情が怨念となって解き放たれた。津波に飲み込まれるように、怒濤の感情に翻弄されていった。
20数年もの間、蓄積された怨念を解き放つのに、実に数年を要した。
そして、数年後のある日ふと、怒りが消えた。
パンドラの箱が空になったのだ…。
■結-----------------------------
しかし、空になって残されたものは、母親がビルトインしてきたシナリオだった。
自分の気持ちを封印し続けてきたということ、それは自分を育てていないということ。
怨念となった気持ちが消え去ったとき、自分の中に残ったのは母親だった。
これが、「完璧な洗脳」の怖さである。
■絶-----------------------------
だが…
このカラクリを理解できれば怖くない。
分かれば対処できるからだ。
それに…
「パンドラの箱」の底には、まだ残っているものがある。
それは、輝く自分の魂だ。
これから自分創りが始まる。
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*絶とは、起承転結の世代間連鎖を絶つこと。
私の仕事は、この連鎖への気づきと、絶つことの手助けである。