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妻が家を出るとき 暴力夫と22年間 心を病んで

2007/02/14(Wed) Category : モラハラ(モラルハラスメント)
標題は本日の「イブニング5」のタイトル。
カウンセリングの場面は、過日日記で書いた時のものだ


Kさんから5時間、そしてお母さんと娘さんからもお話を伺い、最後はご家族全員に集まっていただき思いをシェアするので8時間になった。私はご自宅にお伺いして、ご家族の方全員から個別に話しを聴くため、8時間というのは平均的な時間だ。



Kさんは肩を振るわせて涙を流され、最後は意志と笑顔が出てこられた。
テレビで見ると、最初と最後がつなぎ合わされているような感じで簡単に見えるが、その間に気持ちを受け止め続けている時の流れがある。

私も終始落ち着いて聴いているように見えるが、ハラッサーに対する怒りが湧いたり、こちらも目がしばしばする時もあった。

なにより、私自身が尋常ではない強烈なパワハラを受けたことがあるので、Kさんがおっしゃっていたことが実によくわかった。
私の上司も、私のことを「教育しなければならない」と思っていたし、「俺が正しいから、お前が分かるようになれ」と自分を一方的に押しつけてきた。
そして、私も触れたら爆発する「地雷原」にいるような感じで、「生きている感じがしな」かった。

その内、朝会社に着いた途端、体が警戒しているのが分かるようになった。そして、席に座ると上司がまだ来ていないにもかかわらず、上司の席がある体の右側面の神経がピリピリしているのが分かった。というよりも、全神経が右側に集まった感じだった。全身が自動的に厳戒態勢をとるようになっていたのだ。

常に厳戒態勢と言うことは、Kさんが言われるとおり「いつも緊張」状態にあるから、エネルギーが漏電しているようなものだ。月曜日から金曜日にかけて、どんどん自分がすり減っていき、土曜日は寝っぱなし、日曜日にかろうじて家族の買い物などに付き合うなどして自分を取り戻し、再び月曜日から急速にすり減っていく日々…その繰り返しだった。

活力がなくなり、「妙な操られ感」を感じたこともあった。あぁ、これが統合失調症が発症するときに感じる「操られ感」というものか、と思ったものである。

私はあるきっかけから首を覚悟で会社と闘う決意をし、最後にはその上司を追い出すことになるのだが、私がどのような目に遭い、どのような状況に追い込まれ、そしてどのように闘い、この「ダブルバインドの使い手」をやっつけたのか、詳しくはすべて「あきらめの壁をぶち破った人々」(日本経済新聞社)に書いた。
モラハラやパワハラに遭っている人には、実践的な参考になると思う。是非、お読みいただき、また困っている人に紹介してほしい。




さて、ハラッサーの多くは実に巧みで、涙を流して謝罪し、土下座までし、さらにはカウンセリングに通って自分は変わった、と言う者もいる。

テレビで語られていたが、Kさんの夫もそうだった。涙を流して謝って3ヶ月たつと、DV(身体的暴力)がモラハラ(言葉の暴力)に変わった。
人格否定をされ続けると、セルフエフィカシー(自己効力感)が失われ無力になっていく。そのどん底で、ふと殺意が湧く。

殺意の芽生えを感じたとき、Kさんが逃げ出す決意をされたのは心からよかったと思う。何度も書いているが、まずは逃げることだ。
そして、Kさんがその方向に向かうことができたのは、ご両親や地域から深い愛情をもらっていたからだ。




テレビに出た部分で、この夫のことを一つだけ書くとすれば、Kさんに離婚を切り出されたときに言った次の捨て台詞。

「母さんが僕のためにやってくれたのは、ご飯作るのと掃除してくれたことだけやな」

ここに全てが現れていると思う。
これは、恐らく自分の母親に言いたい言葉だったのだろう。母親から愛情をもらえなかった彼は、母親を求めているのである。Kさんに惹かれたのも、その温かさだったのかも知れない。そして、妊娠の時からDVが始まったのも、自分以外の“子供”は邪魔だからだ。

彼は、親との問題が解決していないままの大きな子供だ。それを解決するのは彼自身の問題だ。彼を育てるのはKさんの役割ではない。だから、親にお返しするしかないのだ。




男性が女性よりも精神的成長が遅いことは身をもって実感している。
私は、母親と妻と娘の3世代から育ててもらった。

しかし、自分自身と闘わない男は、母親から離れられず、そして妻からも娘からも見捨てられる。

自分の弱さと闘え! 男性!






男と女


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RE:自分を信じて

暖かいお言葉ありがとうございました。

また・・・

自分のことしか考えられない人間…

「バカか!おまえは!!」(失礼)

・・・・気持ちがすっきりです。
鼻歌さえ歌いたくなるくらい気分爽快!!・・。

先生のお言葉は「魔法の言葉」です。
あれから少しずつ自分が好きになってきていますよ(笑)。

2年前の今日離婚を決断して家を出てきました。
記念すべき今日、中尾先生にお礼を申し上げたくコメントさせて頂きました。
これからも先生のブログを楽しみにしていますので宜しくお願い致します m(__)mペコ

 

モラハラ打開の仕方

『8歳の娘が見ながら、「パパみたいだね」と言ってました』-子供は、大人より冷静ですからね…。
本日のブログにどのようにすればよいのかを書きましたので、ご参照下さい。

尚、「あきらめの壁をぶち破った人々」は日本経済新聞社から出版されています。書店にご注文されるか、アマゾンなどオンライン書店で購入されると郵送してくれるので便利です。ご参考になれば幸いです。

 

あきらめの壁をぶち破った人々

TV放送、見ました。
8歳の娘が見ながら、「パパみたいだね」と言ってました。
私も、中尾さんの今日のブログのまんま、とてもよく似た体験、思いです。

「あきらめの壁をぶち破った人々」は書籍化されているのでしょうか?

中尾さんのブログを、夫の母に読ませたいと思いました。が、更に自分が傷付くだけかもと、勇気が出ません。
「あきらめの壁をぶち破った人々」に、何か見い出せるでしょうか…ぜひ読みたいです。

 

社会を変えていきましょう

りのさん、ありがとうございます。
視聴者からのメールはいいですね。勇気を持ってメールされた方に感謝します。マスコミに対しては影響力がありますからね。

実は、マスコミの体質はとても古いです。いずこの世界も同じくパワハラがありながら、そして、こういう報道をしながら「モラルハラスメント」という言葉を知らない幹部も大勢います。

視聴者が外圧をかけて、外からマスコミを変えていくしかありません。
頑張りましょう。

 

自分を信じて

今でも娘を抱きしめている身としては、めぐみさんの話本当に心が痛みます。
自分のことしか考えられない人間…

「バカか!おまえは!!」 (失礼)

親がそうであれば、人間不信や対人恐怖になる人も多いです(ご主人もそうだったのでしょう…)。しかし、無条件の愛情を注ぐお母さんがいらっしゃったのでお子さん達は救われました。

息子さんは体を張ってお母さんを守りましたね。でも、自分が死ぬような目に遭い殺意も生まれただろうと思います。殺意は封印しないようにお伝え下さい。封印しようとすればするほど、逆に強くなります。
どこか安心できる場で、思いっきり罵詈雑言吐き出しまくることができればと思います。

3日間一人住まいのアパートの部屋にこもって半狂乱になって破壊しまくった女性もいますし、4年間夫にキレまくった女性もいます。いずれもその怒りの対象は親でした。吐き出しつくすことです。

(ただし、怒りをぶつけられる相手やモノがあるときに。→なければ自分に向かいリスカなどに走りますから要注意。相手は慎重に信頼できる相手を選びましょう)

逆に、安心できる場や相手がいると、封印していた怒りが爆発的に出てくることがあります。それは健全な反応です。

この世への信頼をつなぐものは、親の子への無償の愛情のみ。
その愛情をお子さん達はもらっていますから、途中でどんなことがあろうとも信じて見守ってください。
大丈夫です。

 

もっと観たかったです

仲間が、コピペして広めてくれてます!
TBSにメールもしてくれました!

これからも、よろしくお願いします!!

 

ありがとうございましたm(__)mペコ

今回親子3代で先生のカウンセリングをお受けする事が出来て、本当に感謝の気持ちで一杯です。
先生の今日のブログを見て、母も娘も私もまさに納得です。

めぐみが小学低学年時に父親に質問をしました。
「ねーお父さん、もし海に私とお母さんが一緒に溺れたら、どっちを助ける?」・・・と。
父親は娘に即答でした。
「当たり前やろー、お母さんや!だってお母さんがいなくなったら俺の世話をしてくれる人がいなくなるやんか・・・・」でした。

さらに、

わざわざ子供用のマンションまで買い、そこに子供たちを移動させてしまったのです。
息子は私の事が心配で、マンションには移りませんでした。
理由は、自分の存在が少しは暴力の歯止めになると思ったからです。

息子は父親に首を絞められたことがあり、本能でまだ身体では父親にはかなわないと感じていました。でも自分の存在があるだけでも、少しは暴力の歯止めになると考えたからでした。
今日本を離れて海外で学生生活をしています。
息子にはそれが必要だったのだと思っています。

いつも先生のコメントは、胸につかえていたものをすっきり取り除いてくださり、納得させて頂いています。
これからも宜しくお願い致します。
心から感謝しています。

 
    
 
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