モラハラを親に理解させることができるか?
2007/02/16(Fri) Category : モラハラ(モラルハラスメント)
【モラルハラスメントとは】
妻が家を出るとき 暴力夫と22年間 心を病んでのkalakalaさんのコメント、および「モラルハラスメントとは-その定義とやり方」のひめさんのコメントで、夫の母あるいは自分の親にどうモラハラを理解させればいいのか、という問いがあったので、合わせて掲載したいと思います。
【この記事は、以下の部分は2013年1月19日に改訂しました】
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そもそもなぜ自分が今の配偶者と一緒にいるのでしょうか。
現実的経緯は様々だと思いますが、意識下ではあなたの人生脚本が動いています。
すべての人は、自分が創ったシナリオを「現実化」するために生きています。まさに映画作りと同じで、初めにシナリオありき。そのシナリオに従って、どこを舞台に撮影するのか撮影地を選択し、どのような役者をキャスティングするのかと適任者を選ぶわけです。
つまり現在の配偶者も、あなたがあなたの人生の舞台にキャスティングした“適任者”なのです。でも、自分が自分の脚本を知りませんからね。“適任者”といっても、一体何がどう“適任”なのやら・・・ちょっと事例を見てみましょう。
【例1】世話役となって生きる人生脚本-------------------------------
子どものようにわがままな親の面倒を見て大きくなった子どもは、「親の親」(世話役)としての生き方が身についています。言い換えれば、「親の世話をすることで親に認めてもらえる」という人生脚本ができあがっています。
すると、この人生脚本に従って、外の世界でも自分が世話をすべき相手(わがままで手がかかる子ども)を探すようになります。これを、「親と自分の関係」は「他人と自分の関係」にスライドするといってもいいでしょう。
こうしてモラ夫というダメンズウォーカーを繰り返すこともあります。
<参考>ゴミ篭を担いでいる人
【例2】我慢して生きる人生脚本--------------------------------------
母親が我慢して生きている場合、その子どもは母親に認められるためには「それ以上に我慢して見せなければならない」と思うようになります。母親が仮にそう望んでいなくても、子どもは勝手にそう思い込むのです。
そして、母親に認めてもらうために、自分が我慢しなければならない相手=ハードハラッサーを配偶者に選ぶことがあります。その配偶者との辛い日常を一体“誰に見せているのか?”
実は、「脳内親」に見せているのです。どの人の脳内にも、その人が創り上げた親(イメージ)が棲んでいます。その親が脳の奥からあなたの目を通してあなたの行動を見、あなたの耳を通してあなたの言うことを聞いています。
その脳内親に、自分が辛い思いを我慢して生きていることを見せるためには、そういう目に遭わなければなりません。そのために人生脚本が用意したキャストがハードハラッサーの配偶者でした。そしてひどい目に遭う様子をその“眼”に見せ、我慢する言葉をその“耳”に聞かせているのです。
<参考>我慢する人
【例3】親の謎を解くための配偶者とその家系-------------------------
子どもの人生脚本の形成に親が大きな影響を及ぼすことが分かると思いますが、もう一つ大きな影響を与えるのは“謎”です。「どうして家はこうなんだろう」「どうして親はああなんだろう」「私は愛されているんだろうか」・・・そこには、生まれながらに感じている親や家庭の雰囲気に対する謎や違和感、得体の知れなさなどがあります。
なぜ謎が生まれるかというと、親が気持ちを言わないからです。気持ちを訊けばスッキリするのですが、そもそもそういう親は「気持ちの世界」では生きていません。この世は気持ちを表現する世界であるのに、気持ちが見えない親―それがそもそも謎なのです。
その謎を解かなければ生きていくことができません。なぜなら、“人間”というものを信用できないからです。そのため、親と似た要素を持つ配偶者をキャスティングし、日々無意識のゲームを仕掛けながら、相手(代理親)の反応を観察しています。
<参考>「親という謎」が解けたとき人生が始まる
以上、3つほど事例を挙げてみましたが、他にもいろいろな潜在感情(チャイルドたち)が絡んでいます。その感情達が親に執着しているため、親の棲むハラスメント界から抜け出られないわけであり、また、その中で親に似た人間を探し続けることになるわけです。
ではなぜ感情が潜在してしまったかというと、無意識に、あるいは意識的に気持ちを封じ込めてきたから。
ではなぜ気持ちを封じ込めたかというと、上記事例に見たとおり「親は気持ちの通じる親ではない」とわかっていたからでしょう。
つまり、そもそもハラスメント界に棲んでいる親にとっては、モラハラは当たり前の世界なのです。
今一度、ハラッサーと付き合っている自分を振り返ってみてください。
その自分の原点に親がいます。
その延長線上に今の配偶者がいるのです。
その2点を結んだときに、何が見えてくるでしょうか。
こう見たときに分かってくるのは、今しなければならないこと―それは、
自分の陥っている状況を親に分かってもらうことではなく、
自分の陥っている状況を自分が正しく理解することです。
次に、自分が自分を救う決意をすること。
そして、抑え込んできた感情達をどんどん感じ、口に出して表現することで解放してください。それをすることこそが、あなたの背骨作りになります。
背骨ができたとき、あなたに怖いものはなくなっています。
次は、モラハラ被害者に特徴はあるのか へ
妻が家を出るとき 暴力夫と22年間 心を病んでのkalakalaさんのコメント、および「モラルハラスメントとは-その定義とやり方」のひめさんのコメントで、夫の母あるいは自分の親にどうモラハラを理解させればいいのか、という問いがあったので、合わせて掲載したいと思います。
【この記事は、以下の部分は2013年1月19日に改訂しました】
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そもそもなぜ自分が今の配偶者と一緒にいるのでしょうか。
現実的経緯は様々だと思いますが、意識下ではあなたの人生脚本が動いています。
すべての人は、自分が創ったシナリオを「現実化」するために生きています。まさに映画作りと同じで、初めにシナリオありき。そのシナリオに従って、どこを舞台に撮影するのか撮影地を選択し、どのような役者をキャスティングするのかと適任者を選ぶわけです。
つまり現在の配偶者も、あなたがあなたの人生の舞台にキャスティングした“適任者”なのです。でも、自分が自分の脚本を知りませんからね。“適任者”といっても、一体何がどう“適任”なのやら・・・ちょっと事例を見てみましょう。
【例1】世話役となって生きる人生脚本-------------------------------
子どものようにわがままな親の面倒を見て大きくなった子どもは、「親の親」(世話役)としての生き方が身についています。言い換えれば、「親の世話をすることで親に認めてもらえる」という人生脚本ができあがっています。
すると、この人生脚本に従って、外の世界でも自分が世話をすべき相手(わがままで手がかかる子ども)を探すようになります。これを、「親と自分の関係」は「他人と自分の関係」にスライドするといってもいいでしょう。
こうしてモラ夫というダメンズウォーカーを繰り返すこともあります。
<参考>ゴミ篭を担いでいる人
【例2】我慢して生きる人生脚本--------------------------------------
母親が我慢して生きている場合、その子どもは母親に認められるためには「それ以上に我慢して見せなければならない」と思うようになります。母親が仮にそう望んでいなくても、子どもは勝手にそう思い込むのです。
そして、母親に認めてもらうために、自分が我慢しなければならない相手=ハードハラッサーを配偶者に選ぶことがあります。その配偶者との辛い日常を一体“誰に見せているのか?”
実は、「脳内親」に見せているのです。どの人の脳内にも、その人が創り上げた親(イメージ)が棲んでいます。その親が脳の奥からあなたの目を通してあなたの行動を見、あなたの耳を通してあなたの言うことを聞いています。
その脳内親に、自分が辛い思いを我慢して生きていることを見せるためには、そういう目に遭わなければなりません。そのために人生脚本が用意したキャストがハードハラッサーの配偶者でした。そしてひどい目に遭う様子をその“眼”に見せ、我慢する言葉をその“耳”に聞かせているのです。
<参考>我慢する人
【例3】親の謎を解くための配偶者とその家系-------------------------
子どもの人生脚本の形成に親が大きな影響を及ぼすことが分かると思いますが、もう一つ大きな影響を与えるのは“謎”です。「どうして家はこうなんだろう」「どうして親はああなんだろう」「私は愛されているんだろうか」・・・そこには、生まれながらに感じている親や家庭の雰囲気に対する謎や違和感、得体の知れなさなどがあります。
なぜ謎が生まれるかというと、親が気持ちを言わないからです。気持ちを訊けばスッキリするのですが、そもそもそういう親は「気持ちの世界」では生きていません。この世は気持ちを表現する世界であるのに、気持ちが見えない親―それがそもそも謎なのです。
その謎を解かなければ生きていくことができません。なぜなら、“人間”というものを信用できないからです。そのため、親と似た要素を持つ配偶者をキャスティングし、日々無意識のゲームを仕掛けながら、相手(代理親)の反応を観察しています。
<参考>「親という謎」が解けたとき人生が始まる
以上、3つほど事例を挙げてみましたが、他にもいろいろな潜在感情(チャイルドたち)が絡んでいます。その感情達が親に執着しているため、親の棲むハラスメント界から抜け出られないわけであり、また、その中で親に似た人間を探し続けることになるわけです。
ではなぜ感情が潜在してしまったかというと、無意識に、あるいは意識的に気持ちを封じ込めてきたから。
ではなぜ気持ちを封じ込めたかというと、上記事例に見たとおり「親は気持ちの通じる親ではない」とわかっていたからでしょう。
つまり、そもそもハラスメント界に棲んでいる親にとっては、モラハラは当たり前の世界なのです。
今一度、ハラッサーと付き合っている自分を振り返ってみてください。
その自分の原点に親がいます。
その延長線上に今の配偶者がいるのです。
その2点を結んだときに、何が見えてくるでしょうか。
こう見たときに分かってくるのは、今しなければならないこと―それは、
自分の陥っている状況を親に分かってもらうことではなく、
自分の陥っている状況を自分が正しく理解することです。
次に、自分が自分を救う決意をすること。
そして、抑え込んできた感情達をどんどん感じ、口に出して表現することで解放してください。それをすることこそが、あなたの背骨作りになります。
背骨ができたとき、あなたに怖いものはなくなっています。
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