あなたの子どもを加害者にしないために
全国のご家庭を訪問カウンセリングしている家族カウンセラー(家族相談士)のモノログ―家族のこと、気になる出来事を感じたままに率直に
私が体験した家族ロールプレイ
2007年02月26日 (月) 07:30 | 編集
お父さんの元気復活ワークショップ「さぁ、新たな自分に踏みだそう!!」及び「迫真の家族ロールプレイ」の続き。


私が家族相談士の講習を受けていた頃の話…。
会場で4,5名づつのグループに分かれ、即席の家族を創ることになった。

私のグループでは、ある女性の方がいの一番に
「私は一度どうしても夫の役をやりたい!」
と言われるので、
「わかりました…じゃあ、私が主婦役をやりましょう」
とつい言ってしまった(←まだ、会社人間の頃。できるかどうか、分からなかった ^^;)

■家族構成---------------------------------------
夫の祖母、高2娘と中2息子の難しい年頃の子供2人。
夫48才。建築会社管理職。
ウイークデーは寝に帰るのみ。土日は、テニスや水泳など自己充実を図る。それ以外はごろ寝で、家庭のことは妻任せ。実態は妻に頼りながらも一人で生きているつもりの人間。また、“こうあるべき”という“あるべき”論しか言わない。子供は既に手を離れたと思っている。

妻45才。子供の進学問題で悩んでいる。
夫からは気持ちが離れているが、日頃自分一人で問題を抱えているのは苦しい。相談に乗って欲しいと思っている。

祖母(夫方/同居)。
嫁とはうまくいっている方だが、自分の息子に対する愛情は何者にも変え難い。嫁の気持ちが分かるだけに苦しいが、全面的に肩入れできず嫁のはけ口とはなりえない。

長女高2。
いろんなことを母に話すが、それは友達気分であり深刻な訳ではない。まして、父親に話す様なことは何もないと思っている。

長男中2。
父親との間に見えない壁。通り一遍の回答しかこない父親と話すことは何もないと思っている。


■場面---------------------------------------
数ヶ月ぶりくらいに珍しく家族全員で夕食の食卓を囲んでいる場面。
(このように5分くらいで配役と場面構成を話し合い、そして、いきなり夕食の場面がスタートした―)

<うっ…お、重たい。。。>
そこはかとなく白けた雰囲気。誰も口を開こうとしない。夫は自分のスタイルの壁の中にこもって取りつくしまがない。この場の雰囲気に気付いているのかいないのか、悠然と構えて頓着しない。

<何偉そうに構えてんだよ!>(←心の声)
わき起こる焦り。

「お父さんと一緒にご飯食べるなんて滅多にないんだから、いろいろと話を聞いてもらったら?」
(子供たちをけしかける)

「別に」
とそっぽを向いて、父親と目も合わせようともしない子供たち。

「おかあさんにはいつも話してくるじゃない」(追い討ちをかける)
「お父さんに話す様なことじゃない」(にべもない)

<夫だけじゃなく、子供たちもとりつく島がない!>
「おばあちゃんからもなんか言ってくださいよ」(すがる)

「お前もこういう時じゃなきゃ子供の様子を聞くときがないんだから…」
様子を見ていたおばあちゃんは、乗り気な感じではないものの流石に夫に仕向ける。

「学校はどうだ」
ようやく、重たい口を開く夫。

<応えようがないだろ、その質問! 普段接していないから抽象的な通り一遍の質問しか出来ないんだ!>(←心の声)

「別に」と、長女が答える。
<ほら見ろ>(←心の声)。

が、長男はこの機に乗じて一つ聞いてみるか、という風で一つ聞いてみる(何を聞いたか覚えていない。何せ、遠い昔のことで ^^;)。ところが、帰って来た応えは予想の範囲。
「やっぱり、そういうと思った。」

<アホか!この夫は!! 後が続かないだろ!!!>

このチャンスを逃すと、またこの先何ヶ月も一人孤独の中で生きていかねばならないのかと思うと、何とかこの場を打開したいという焦る気持ちに拍車がかかる。

<う〜、…しかし玉砕した長男は、もう口を開かないだろう。バカ夫め! 頼みの綱は娘しかいない…>(←心の声)
と思っていると、たまりかねて本音が出てしまった。

「お母さんばかり一人で聞いていて苦しいのよ。お父さんにも聞いてもらいないさいよ」(悲鳴)

「別にそう聞いて欲しくて言っている訳じゃないから、これからはお母さんにも言わない」
自分に矛先が押し付けられた娘から反撃を喰らってしまった…。


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いやはや…、まさか本当に主婦の気持ちを「実感」するとは思わなかった。

その時の感想のメモ(↓)。

『自分一人で問題を抱え込むことの辛さ、苦しさが分かった。
このような“苦しい”という気分は初めて味わった。
一方、相談されると大げさに問題を捉えがちであるが、相談する方は大して重大な問題と考えていないこともあることが分かった。

夫の言い方が気に触った。
本人は、悠長に構えてマイペースで聞いているのだが、こちらのやきもきした感情を知らずに悠然とされると、しゃくに触る。何も知らないくせに偉そうに見え、威張って聞こえて勘に触った。

日常起こる小さな問題であるが、それにまつわる“感情”を受け止める必要があることがわかった。
感情が吐き出されないのは苦しくてしょうがない。
普段聞けないのであれば、週に1度でも聞く必要がある。』


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はい、反省しました。

一度こういう体験をすると、自分の中にアンテナが立ち、感度がよくなる。
例えばその後、男女が話しているのを小耳に挟んだりしたときに、とりつく島もないニブチンの男性と、あの手この手からめ手でなんとか分かってもらおうと四苦八苦している女性の間の埋めようのないギャップが実によく分かるようになった。

ギャップが理解できれば対応もできる。
女性にモテルこと間違いなし!(笑)


と、いうわけで、家族ロールプレイを体験することは、あなたの人生そのものを大きく変えることでしょう。なぜなら、その体験の本質は、自分を「相対化」することですから。


夫役、妻役、子供役、その家族を俯瞰する祖父母役、それぞれに貴重な体験となるはずです。

もし興味のある方は、またの機会にふるってご参加ください!(^^)


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