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「EXISTENCE」(存在)するために「EXIT!」

2007/04/16(Mon) Category : 心と感情
『心に灯をともす』(NHK2004年越しトーク)という番組で、犬養道子さんが外(海外ボランティア)に出るきっかけになったエピソードを話された。

聖書の研究をしていた犬養さんが、79年にカンボジアのニュースを見たときのこと。
「ルカ福音書16章」が頭に浮かんだそうだ。

『金持ちの門の所に、ひどい病気で全身かさぶたになった男が倒れている。金持ちは、門をしょっちゅう出たり入ったりするが、その男を見ていない』

「自分は新聞やテレビという門を通して、そこに映し出されているのを見ながら、研究室に座って動こうとしていない。“苦しんでいる人のために何かをしなければいけない”ということを書いてある聖書を、ただ研究だけしているとは何事だ!」
 
そして、居ても立ってもいられず難民キャンプに飛び出す。
…帰路、一人の少女に「日本に連れて行って!」としがみつかれた。
しかし、どうすることもできなかった。

「私は、人を捨てた」

こんな番組で話をする資格はない。
その子の顔が目の前にある。
これが、犬養さんの人生のスタートだったと言う。




犬養さんは、「EXIT」することが「EXISTENCE」なのだと言われた。

「外へ出て(EXIT)」、互いにその存在を認め合うからこそ、
「存在(EXISTENCE)」できるということなのだろう。
そして、「存在」できれば人は何事かをなすことが出来る。

あの「ビューティフルマインド」のモデルとなった数学者も、
病院にこもるのではなく社会に出(EXIT)、
図書館という“居場所”に存在(EXISTENCE)し続け、
数式をひねり続けたからこそ、ノーベル賞を受賞する理論を生み出すことが出来た。





さて…
あなたの感情も同じ。
外に出して(EXIT)、初めてその存在(EXISTENCE)を認められる。


やっかいなのは、無意識のうちに封印している感情―
あなたの感情は、既にそこに存在(EXISTENCE)している。
ただ、あなたが気づこうとしていないだけ。

その感情は「自分の存在を認めてくれ!」と、あなたを突き動かし続ける。
だから、あなたは落ち着かない。
だから、あなたの心は重たい。

先ず、自分の中に存在しているその感情を「発見」し、「認めて」あげよう。
そして、その「感情」を外に出そう(EXIT)。
言葉にし、体で表したとき、その感情は存在(EXISTENCE)を認められて、突き動かす衝動は消える。


ただし、感情とは自分自身。捨てるわけにはいかない。
受け止める人がいて初めて、その感情をきちんと「出す」ことができる。
しかるべき相手に向かって、その感情を伝えよう。
(いろいろな事情で、なかなかに難しいことなのだが…)

心が感情を外に出し、重荷から解放されたとき、
あなたは本来の自分に戻り、なすべきことが見えてくる





そして、その世界から離脱(EXIT)しよう。
その世界から離脱して初めて、あなたは存在(EXISTENCE)を認められる。

その世界にいる限り、あなたは存在していない。
だから、生きる力が弱まり、存在感が希薄になっていくのも当然なのだ。

外に出るのは不安だと思う。
だが、外に出て確固として存在し始めれば、何事かをなすことが出来る。


機能しないパラシュートは切り離して、そこから離脱(EXIT)しなければならない。
切り離されて一人空間に投げ出されるのが怖いだろう。
しかし、切り離した瞬間に、自動で予備のパラシュートが開く。
だが、切り離さなければ、その予備は開かない(もつれてしまうから)。
http://nakaosodansitu.blog21.fc2.com/blog-entry-637.html

つまり、脱出(EXIT)したときに、あなたの体の中に眠っているパワーが目覚める。
しかし、脱出しなければ、「機能不全」のパラシュートとともに地面に激突するだけだ。
自分の中に眠っている力を信じよう。


こうしてあなたが、その世界から離脱(EXIT)し、外の世界に存在(EXISTENCE)するようになれば、あなたはあの数学者のように自分の人生を生きることが出来るだろう。
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