最後にたどり着くところ
2007/05/19(Sat) Category : 心の闘い物語
母親は怒りのマグマを抱えた支配者だった。
息子は、母の怒りを受け止めるためにニートになった。
毘沙門天は、息子を足で踏みつけ「なぜ立てないのか!」と怒りをぶちまけていた。
家族カウンセリングで「死ねばいい…」とふと口をついて出てきた言葉。
自分でつぶやいた言葉で、自分の中の殺意を知った。
怒りは、息子に対するものではなかった。
息子が、自分を支えてくれていたのだということに気づいたとき、謝罪と感謝とともに、もはや自分の問題から逃げ続けることはできないことを悟った。
そして、「親」と対峙することを決意した。
向き合うは、墓。
そこで何が起こるか分からない。カウンセラーにいつでも電話できる体制を整えた。
青年は愛情への飢えと、怒りのマグマを抱えていた。
母なる愛情を求め、怒りをコントロールする人生だった。
音楽で、ニューヨークでは「プロになれ」と評価された。
ビジネスで、大企業のプロジェクトの大きな問題に貢献した。
そして、妻に得られなかった愛情の全てを要求した。
超人的努力で、すべてが行きつくところまで行った。しかし、
音楽は、飢えと怒りが腹にあることで声を出せなくなった。
仕事は、飢えと怒りが腹にあることで人間関係がぎくしゃくした。
結婚は、飢えと怒りが腹にあることで一度崩壊した。
逃げ続けてきた人生。
しかし、それは単に逃げ続けてきたわけではなく、成長し続けていた。
成長できたのは、心根が純粋でまっすぐであったこと。
何より、エネルギーを持った妻が背骨となった。
そしてようやくここまで来た―自分の心と向き合うところ。
そこまで自分が育ってきたのだ。同時に、もはや逃げられないところに来てしまった。
先ずは、飢えを満たす。
腹が減っていれば怒りっぽくなる。飢えが満たされれば、もしかすると怒りも無くなってしまうかも知れない。
青年は、母親に抱きしめてもらいに行くことに決めた。
自分を支えているのは、身近な人。
そして、支えられた自分がしなければならないことは、自分の親との対峙。
最後にたどり着くところ。
それは、スタートライン。
そこを超えて、初めて自分の人生が始まる。
そして、たどり着くために必要なことは、連鎖の流れを知ること。
数世代に渡る世代間連鎖。そして、両家それぞれの連鎖。その連鎖の本質。
それらを知ることが、現在起こっている様々な現象の理解につながる。
それらを知ることが、自分の位置と自分のなすべきことを知ることになる。
それらを知ることが、親族親子の関係に新たな光を当て、自分の幅を広げることになる。
そして、覚悟ができる。
それから、気持ちの取り扱い方を知ること。
自分も相手も大事にする姿勢を知ること。
それらを学び気づいた人々よ。
自分に自信を持ってください。勇気を出してください。
もう新たな人生へ向けてスタートする準備は全て整っています。
見守っています。
息子は、母の怒りを受け止めるためにニートになった。
毘沙門天は、息子を足で踏みつけ「なぜ立てないのか!」と怒りをぶちまけていた。
家族カウンセリングで「死ねばいい…」とふと口をついて出てきた言葉。
自分でつぶやいた言葉で、自分の中の殺意を知った。
怒りは、息子に対するものではなかった。
息子が、自分を支えてくれていたのだということに気づいたとき、謝罪と感謝とともに、もはや自分の問題から逃げ続けることはできないことを悟った。
そして、「親」と対峙することを決意した。
向き合うは、墓。
そこで何が起こるか分からない。カウンセラーにいつでも電話できる体制を整えた。
青年は愛情への飢えと、怒りのマグマを抱えていた。
母なる愛情を求め、怒りをコントロールする人生だった。
音楽で、ニューヨークでは「プロになれ」と評価された。
ビジネスで、大企業のプロジェクトの大きな問題に貢献した。
そして、妻に得られなかった愛情の全てを要求した。
超人的努力で、すべてが行きつくところまで行った。しかし、
音楽は、飢えと怒りが腹にあることで声を出せなくなった。
仕事は、飢えと怒りが腹にあることで人間関係がぎくしゃくした。
結婚は、飢えと怒りが腹にあることで一度崩壊した。
逃げ続けてきた人生。
しかし、それは単に逃げ続けてきたわけではなく、成長し続けていた。
成長できたのは、心根が純粋でまっすぐであったこと。
何より、エネルギーを持った妻が背骨となった。
そしてようやくここまで来た―自分の心と向き合うところ。
そこまで自分が育ってきたのだ。同時に、もはや逃げられないところに来てしまった。
先ずは、飢えを満たす。
腹が減っていれば怒りっぽくなる。飢えが満たされれば、もしかすると怒りも無くなってしまうかも知れない。
青年は、母親に抱きしめてもらいに行くことに決めた。
自分を支えているのは、身近な人。
そして、支えられた自分がしなければならないことは、自分の親との対峙。
最後にたどり着くところ。
それは、スタートライン。
そこを超えて、初めて自分の人生が始まる。
そして、たどり着くために必要なことは、連鎖の流れを知ること。
数世代に渡る世代間連鎖。そして、両家それぞれの連鎖。その連鎖の本質。
それらを知ることが、現在起こっている様々な現象の理解につながる。
それらを知ることが、自分の位置と自分のなすべきことを知ることになる。
それらを知ることが、親族親子の関係に新たな光を当て、自分の幅を広げることになる。
そして、覚悟ができる。
それから、気持ちの取り扱い方を知ること。
自分も相手も大事にする姿勢を知ること。
それらを学び気づいた人々よ。
自分に自信を持ってください。勇気を出してください。
もう新たな人生へ向けてスタートする準備は全て整っています。
見守っています。