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棄民(2)-コムスン事件の背後にあるもの

2007/06/13(Wed) Category : 世相・社会
この国は
「命」に関わる分野を
切り捨てようとしている。

家庭という足元から、この国は崩壊しつつある―それが私の実感だが、
家庭を支える社会的インフラもボロボロに崩れ落ちている。

まるで、温暖化で次々に崩落し海中に没していく氷棚(ひょうほう)を見ているようだ。

今、国がやっていることは「生活」を追い込んでいることが、もはや隠しようもなく国民の目にもあらわに見えつつあるが、そこまで追い込んで浮いたお金を一体何に使うのか?
戦時中、戦争のために国民は物資を「供出」させられた。
戦争には金がかかる。
国民の「生活」を犠牲にしてまで国が金を集めるとき、国が何をしているのかは北朝鮮を見るとよく分かろう。
「規制緩和」「グローバルスタンダード」という名目で、金を吸い上げる仕組みを浸透させていったのは、一体どこだ?


そういう中で急に浮上したコムスン問題。
なんだか釈然としない。

悪いのは悪い。
それは明らか。

だが…
介護という本来国がやるべきことを切り捨て、民間に飛びつかせておいて、さらに法改正でその民間をも追い詰めた―なんだか、直接国に風当たりが来ないような形に一旦しておいて、結局は介護にかかるお金を削っているように見えるのだ。

そりゃ、飛びついてくれた折口会長に安倍首相も握手するだろう。よくやっていると持ち上げるだろう。
しかし、アメをしゃぶらせた後は容赦ないムチが待っていた。
介護保険法の改悪である。
経営が厳しくなるのは分かったはずである。

この時、コムスンが介護業界を引っ張る盟主をもって任ずるのであれば、せっかくの懇意の仲(?)を利用して、折口会長は安倍首相にものを言うべきだった。
しかし、言わずに姑息な工作に走った。なぜ、言わなかった?



その上、不祥事続きで政治が追い込まれているまさにこの時に暴かれた。
年金や社保庁問題で追い込まれている厚労省の戦果でもあるかのように。そして、国もマスコミもこぞってつるし上げている。折口叩きをする識者たちよ、あなた方も踊らされているかも知れないのだ。
私には、彼が格好のスケープゴートに見えるのだ。



会社時代20年間を通じて、常にマイナスの組織に行かされ、その立て直しを繰り返してきた私は、「空気」というものを感じるところがある。
ある事業場に赴任したとき、「あぁ、ここは今破壊し尽くされたばかりの瓦礫の山だ。6年前のあそこだ」と、感じた。そういうことに敏感になっている私には、今の日本の状況は怖い。

パワハラ、モラハラ、DVが急増しているのも故なしとはしない。
あるタイプが繁殖する背景には、それを容認する空気がある。
人を監視し、管理し、利益さえ上げれば何をしてもよいという空気がこの国に蔓延している。
金を稼げばオールマイティ、また稼いでいさえいれば、他のすべての責任は免れるかのような社会雰囲気の中で、男は思考停止に陥りつつ追い詰められている。

今、一人一人がきちんとものを言っていかなければ、この国はなし崩しになる。

私は、常に
エントロピーの観点から生態系を、
システムズアプローチの観点から社会を、そして
自律の観点から個人を見てきた。
従って、いわゆる右でも左でもない。

今、一人一人が借り物ではない自分なりのしっかりした観点を持ち、「子どもが活き活き笑顔の社会」というビジョンを持って、それに向かってものを言い、行動すべきだ。

ともかく、大人一人一人がしっかりと自律するしかない。
そして、今の政治を変えていく為の見識をしっかりと持つことだ。

とくに、生き辛さを抱えている20代~30代よ、「政治は変わらない」とあきらめていると事態はますます悪化する。自分の持つ貴重な権利(一票)を行使してほしい。


それから、真摯に介護の現場に取り組むコムスンの女性従業員の率直な訴えを聞いた後、折口会長はボロボロッと涙をこぼした。
人を動かすのは、ひたむきな姿勢と本気の訴えだ。


政治家を含めて、夫に活を入れることができるのは、
奥さん、
あなたしかない。
(男だけで男社会を変えるのは無理!)


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