1,子育ての相談相手を欲している日本の親
2007/06/26(Tue) Category : 子育て
昨日に引き続き、『未就学児をもつ母親2400人、父親800人を調査対象』とした「平成18 年度子育てに関する意識調査」【こども未来財団】結果より、概要を示す(私がピックアップした項目ですが…)。
■地域との関わりを望む親--------------------------
母親は母親同士で、病院や学校などの地域情報の交換、子育てに関する相談などをしている人が6~7割おり、やりたい人も含めると9割以上の人が地域との関わりを望んでいる。
父親も、やっている人4割、やりたい人4割で8割の人が地域との関わりを望んでいる。
■地域との関係が薄い核家族-----------------------
ただ母親にとっても「相談できる人」がいるかということになると専業主婦で32%、共働きで22%に落ち込み、本当に相談できる人は少ないことが分かる。さらに子どもを叱ったり注意したりしてくれる人がいるかと言うことになると、2割前後となり近所との関係は薄い。
ここに、地域との関わりを求めつつ、実際はそれが薄い現実が見えてくる。
■平日に子どもと過ごす時間-------------------------
そういう地域の中で、専業主婦は4人中3人が子どもと12時間以上過ごしている。睡眠、入浴、食事作りなど最低必要な生活必需時間を除けば、ほぼ子どもと過ごしているということになる。買い物その他すべて一緒であるから大変だ。
パート→共働きになるに従い当然その時間は減るが、共働きでも2-4時間が40%ということは、働く時間以外はほぼ子どもといるわけで、これまた大変だ。
引き替え、父親は1時間未満が約35%-これって殆ど朝夕の食事だけ? プラス1時間ほど取れる3割の人は入浴などに関わっているかも知れない。つまり自分が行うことの周辺で子と関わる程度の父親が約65%ということである。
■子育て不安-------------------------------------
地域との関係が薄い中、さらに父親の子どもへの関与が少ない中で、一人で子どもを抱える母親の姿が浮き彫りになってきたが、一人に責任を押しつけられると誰しも不安になるものである。
実際、母親のうちの7割の人が、子どもが言うことを聞かずイライラしたり、うまく育つか心配になったり、子育てに自信がなくなったりしており、子どもに八つ当たりしたり、どうして良いのか分からなくなる人も6割を超える。
母親が一人で苦闘している様子がうかがえる。
■孤立感を感じる母親-------------------------------
孤立感を感じることがあるかという問いでは、たまにあるという回答も含めると母親は専業主婦、共働きにかかわらず軒並み7割前後が感じているのに対して、父親は64%が感じていない。父親が母親の孤立感を感じていない様子がうかがえる。
■話を聴いてほしい母親-------------------------------
孤立感を解消するベスト2は、
1,育児から開放される時間がほしい(54%)
2,話したいときに話せる相手がほしい(49%)
これは、毎日子どもべったりで、父親は話し相手になっていない状況を物語っている。
ネクスト5は、
3,子育てについて相談できる相手がほしい(42%)
4,夫に子育てに関わってほしい(41%)
5,夫に自分の孤独や、大変さを分かってほしい(38%)
6,仕事や自分のしたいことをしたい(36%)
7,子ども連れに配慮した社会になってほしい(35%)
2,3,5は、とにかく話したい、自分の気持ちを聴いてほしい-その表れだ。ベスト5のうち3つまでもが、気持ちの吐き出しに関わるものだ。いかに気持ちを受け止めることが大事かが分かる。
しかも、2,3については夫に求めていない。自分の大変さを分かってほしいが、具体的な相談相手としては夫を役不足と思っているらしいことが分かる。
■相談相手を欲する父親-------------------------------
一方、夫のベスト2は
1,話したいときに話せる相手がほしい(34%)
2,子育てについて相談できる相手がほしい(33%)
夫婦ともに子育ての不安を解消してくれる相談相手を欲していることが分かる。いかに現代社会が、子育てをストレスに感じる社会なのかが見えてくる結果だ。
★ともあれ1つの処方箋
できれば週に1度。あるいは2週間に1度でいい。無礼講の日を設けよう。たとえば次のように。
1,第2、4金曜日18:30-20:30ファミレスデー
2,目 的:妻子がしゃべりたいことを全部話してストレス発散
3,ルール:夫はアドバイスしないこと。
4,スキル:夫は、できれば相手の気持ちのこもっている言葉に相づちを打って聴く
時間と空間が決まれば夫の腹も決まる。
その間に気持ちを受け止めてもらうことができれば、まぁかろうじて2週間は持つだろう(^^;)。
実際、これを実行したことによって離婚の危機を免れた家族、そして子どもの不登校が治った家族がある。効果覿面!
是非、実行してみてほしい。
<続く>
■地域との関わりを望む親--------------------------
母親は母親同士で、病院や学校などの地域情報の交換、子育てに関する相談などをしている人が6~7割おり、やりたい人も含めると9割以上の人が地域との関わりを望んでいる。
父親も、やっている人4割、やりたい人4割で8割の人が地域との関わりを望んでいる。
■地域との関係が薄い核家族-----------------------
ただ母親にとっても「相談できる人」がいるかということになると専業主婦で32%、共働きで22%に落ち込み、本当に相談できる人は少ないことが分かる。さらに子どもを叱ったり注意したりしてくれる人がいるかと言うことになると、2割前後となり近所との関係は薄い。
ここに、地域との関わりを求めつつ、実際はそれが薄い現実が見えてくる。
■平日に子どもと過ごす時間-------------------------
そういう地域の中で、専業主婦は4人中3人が子どもと12時間以上過ごしている。睡眠、入浴、食事作りなど最低必要な生活必需時間を除けば、ほぼ子どもと過ごしているということになる。買い物その他すべて一緒であるから大変だ。
パート→共働きになるに従い当然その時間は減るが、共働きでも2-4時間が40%ということは、働く時間以外はほぼ子どもといるわけで、これまた大変だ。
引き替え、父親は1時間未満が約35%-これって殆ど朝夕の食事だけ? プラス1時間ほど取れる3割の人は入浴などに関わっているかも知れない。つまり自分が行うことの周辺で子と関わる程度の父親が約65%ということである。
■子育て不安-------------------------------------
地域との関係が薄い中、さらに父親の子どもへの関与が少ない中で、一人で子どもを抱える母親の姿が浮き彫りになってきたが、一人に責任を押しつけられると誰しも不安になるものである。
実際、母親のうちの7割の人が、子どもが言うことを聞かずイライラしたり、うまく育つか心配になったり、子育てに自信がなくなったりしており、子どもに八つ当たりしたり、どうして良いのか分からなくなる人も6割を超える。
母親が一人で苦闘している様子がうかがえる。
■孤立感を感じる母親-------------------------------
孤立感を感じることがあるかという問いでは、たまにあるという回答も含めると母親は専業主婦、共働きにかかわらず軒並み7割前後が感じているのに対して、父親は64%が感じていない。父親が母親の孤立感を感じていない様子がうかがえる。
■話を聴いてほしい母親-------------------------------
孤立感を解消するベスト2は、
1,育児から開放される時間がほしい(54%)
2,話したいときに話せる相手がほしい(49%)
これは、毎日子どもべったりで、父親は話し相手になっていない状況を物語っている。
ネクスト5は、
3,子育てについて相談できる相手がほしい(42%)
4,夫に子育てに関わってほしい(41%)
5,夫に自分の孤独や、大変さを分かってほしい(38%)
6,仕事や自分のしたいことをしたい(36%)
7,子ども連れに配慮した社会になってほしい(35%)
2,3,5は、とにかく話したい、自分の気持ちを聴いてほしい-その表れだ。ベスト5のうち3つまでもが、気持ちの吐き出しに関わるものだ。いかに気持ちを受け止めることが大事かが分かる。
しかも、2,3については夫に求めていない。自分の大変さを分かってほしいが、具体的な相談相手としては夫を役不足と思っているらしいことが分かる。
■相談相手を欲する父親-------------------------------
一方、夫のベスト2は
1,話したいときに話せる相手がほしい(34%)
2,子育てについて相談できる相手がほしい(33%)
夫婦ともに子育ての不安を解消してくれる相談相手を欲していることが分かる。いかに現代社会が、子育てをストレスに感じる社会なのかが見えてくる結果だ。
★ともあれ1つの処方箋
できれば週に1度。あるいは2週間に1度でいい。無礼講の日を設けよう。たとえば次のように。
1,第2、4金曜日18:30-20:30ファミレスデー
2,目 的:妻子がしゃべりたいことを全部話してストレス発散
3,ルール:夫はアドバイスしないこと。
4,スキル:夫は、できれば相手の気持ちのこもっている言葉に相づちを打って聴く
時間と空間が決まれば夫の腹も決まる。
その間に気持ちを受け止めてもらうことができれば、まぁかろうじて2週間は持つだろう(^^;)。
実際、これを実行したことによって離婚の危機を免れた家族、そして子どもの不登校が治った家族がある。効果覿面!
是非、実行してみてほしい。
<続く>