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苦悩する介護施設

2007/06/27(Wed) Category : 世相・社会
クローズアップ現代で「苦悩する介護施設~医療制度改革の波紋~」と題して介護施設の実態を伝えていた。国が「医療制度改革」という名の下に弱者切り捨てをしたことがよく分かる内容だった。
(以下、怒りのあまりビール飲みながら書いているので、容赦されよ)


強引に医療費削減をしようとした一連の無策。
それによって医療・福祉の現場が倒れ屍累々であることは、「棄民(2)-コムスン事件の背後にあるもの」でも書いた。

ルイ・ヴィトンなどのブランドは、「世界の売り上げの2―4割を日本が占める」そうだ。銀座にブランドストリートができ、世界屈指のドル箱市場となった日本。
その一方で、地域から病院がなくなっている。

おかしくない?!


医療費削減→ならば病院と医者を減らせ! この短絡思考を「大なたを振るう」と表現した。
そして、
病院が減り、
長期入院が必要な療養病棟が削減され、
医療行為が必要な老人までもが行き場を失った。

救いの手を伸べている人を断るわけにはいかない。
医療を目的としていない介護施設しか受け入れるところがない。

札幌にあるその介護施設では、一人しかいない医師と看護師が目を血走らせている。
一晩に100回のナースコールだよ?!
それぞれが要注意のご老人たち。まんじりともせずに監視し続けなければならない。
病院よりもダイハードだと、退職者が相次ぐ。





コイズミさん、アベさん、あなた方是非一度そこで勤務してみてください。
自分たちが推進している制度改革が、どんなに非人間的なことかが体で分かるでしょう。

あなたの家族が脳卒中か何かで倒れて、病院をたらい回しにされたらどう思いますか。
満足にリハビリもされずに放置され脳卒中棄民になったらどうですか。
結局、回復できずに療養病棟に移され、そこも期限付きで出され、何とか受け入れてくれそうな介護施設を見つけます。

しかし、そこは過労死寸前のスタッフが深夜中かけずり回っています。
夜明けには疲れ果てて言葉もうまく出てきません。

すでに、危ない状況が274件ありました。
「1:29:300の法則」(ハインリッヒの法則)に照らせば、もはやいつ大事故が起きてもおかしくない状況に来ています。

身内が亡くなるような事故が起こったらどうしますか。
その介護施設を責めますか?

自分の体で経験すれば、責められるような状況にないことが分かるでしょう。
どれほど、その方々がギリギリの精神状況でやっているか!

「共倒れになるかも知れない」
―この言葉を、どうか国で受け取ってください。





介護施設は、これまた法制度でがんじがらめに縛られている。
病院ではないから、薬にかかった費用を国に請求することはできない。
自腹を切って何とかしろと言うことだ。
これで、国は医療費削減できるということだ!

重たい患者ほど医療費がかかる。
そもそもそれを抑制するために療養病棟を減らしたのだから。
しかし、介護施設も自腹で医薬品代をまかなうには限界がある。
だから、重たい患者(←そもそも病院)を受け入れられない。

結局、重たい人ほど、
どこにも行き場がない。


弱いものを助けられない。
目の前で救いの手をさしのべている人を救うことができない。


悔しくないか?
情けなくないか?!

こんな政策!!




……




変えようよ。
変えていこうよ。

一人一人が、自分の行動を変えていこうよ。



「あきらめたらそこで終わりです」【スラムダンク】


「しかたかなくなんかない!」【最終兵器彼女】



今こそ、
「No!」
と、声に出していこう。


そして、
「Stand Up!!」






<参考>
http://www.med.or.jp/nichikara/five1311.html


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そう思います

江戸から明治へと日本が新しい時代に切り替わることができたのは、旧体制が完全に崩壊して、若い人が政治の世界で活躍できたからです。

そう言う意味では、“完全崩壊の末期”にいるのかもしれません。今後は、4、50代くらいの若い人に任せればよいかも。


 

小泉さんも、阿部さんも…所詮は政治家だから。民の苦しみなんか、本当にはわからない。

 
    
 
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