上杉鷹山とファイアー・ザ・グリッドと家族カウンセリング
2007/07/17(Tue) Category : 宇宙・スピリチュアル
上杉鷹山を知っていますか。
私の大好きな人物の一人です。
かのジョン・F・ケネディが最も尊敬した日本人です。
何をした人か?
つぶれかかっていた米沢藩を立て直しました。
(夕張市のように瀕死の自治体を生き生きと蘇らせたのです)
時代の変化についていけない硬直した名門意識が組織を破綻に追い込んでいくのは、昨今の大企業の破綻や不祥事を見てもお分かりの通り。米沢藩もまた、上杉家という家名の下で破産しかかっていました。
大殿に白羽の矢を立てられ、はるか宮崎の地から山形に招かれた鷹山。
入国の日、駕籠から見つめ続けた外の風景に彼は愕然とします。
そこは山も、川も、土も死んでいました。
そして、領内に住む人々の表情が死んでいるのを見て絶望します。
手元にある煙草盆の中の冷たい灰のような土地と人々
その姿を見て、どんな改革案を立てて種をまいても、結局芽吹かず、改革は失敗に終わるだろうという不安が頭をもたげ、鷹山は米沢藩に来てしまった事を悔います。
ふと、彼は煙草盆の灰の中に小さな残り火を見つけました。
鷹山は、急いでその火種をフーフー吹き、新しい炭に火を移しました。
そして、家臣たちを呼び集めて言いました。
「お前たちがこの火種になってくれ。そして、お前たちの胸に燃えているその火を、どうか心ある藩士の胸に移してほしい」
感動した家臣たちは、鷹山が持っていた炭火を細かく割って分け持ち、それを新たな炭火に移して改革が達成されるその日まで家に大切に保存する事を誓いました。
こうして、先ず、あちこちで人の「気持ちに火をつけて歩く」こと-そこから鷹山の行政改革はスタートします。
後に鷹山は、改革を妨げる壁は「制度の壁」「物理的な壁」「心の壁」の3つあるとし、中でも「心の壁」をぶち破ることがもっとも困難であり、もっとも重要だと述べています。
「変えられる」と気づくことこそが、藩を立て直す要諦でした。
本家米国でもなかなか成功例がないと言われるビジネスプロセスの改革。
日本においても、進化した情報技術を核に一挙に効率的な組織への変革を目指し、多くの企業が何億、何百億という莫大な投資を行いました。が、残念ながら成功例は殆どないのが実態です。
そういう中、私はある大手企業で4年に渡る組織横断的なビジネスプロセスの改革を成功させることができました。その後、業種を問わず様々な企業の方から講演に呼ばれて、そのノウハウをお伝えしています。(今は家族カウンセリングが主体ですが)
いくつもの企業と接していつも思うことは、個々人は優秀な方ばかりということ。会社が変われないのは、少なくとも頭の問題ではなさそうです。では、何が問題なのでしょう。
人を動かすのも、また動かさないのも「感情」です。
情熱が人を動かし、わだかまりが行動をストップさせます。
組織改革や組織の風土改革が成功しないことの問題は頭(理性)にあるのではなく、心(感情)にあったのです。
では、どのようにすれば冷えた人の心に火がつくでしょう。
私が「心の壁」をぶち破るために用いたスキルがカウンセリング・スキルでした。
いえ、簡単なことです。人の気持ちを受け止めることから始めたのです。
私の改革も、鷹山と同じく「冷えた灰」から始まりました。
『世代の壁、性別の壁、組織感情の壁、レッテルの壁、プライドの壁、思い込みの壁、不作為の壁、こうあるべきという価値観の壁、仕事に感情を持ち込むなという常識の壁……あちらもこちらも私達のまわりは壁だらけ、のように思えます。そして、そう思うことがいつの間にか私たちの心の中に「あきらめの壁」を作り上げ、思いや行動から自由を奪っています。あなたも「あきらめの壁」に囲まれて、「言っても無駄だ」「やるだけ損だ」と自分に理由を言い聞かせ、しかし、なにかもやもやイライラとした眠れない日々を送っているのではないでしょうか。』
【「あきらめの壁をぶち破った人々」より】
そういう人たち一人一人の「心に火を点けて歩く」ことから始めました。
そして…4年をかけて、その火は全国各地の事業場に飛び火していったのです。
「気持ちを受け止める」ことこそが、組織改革の要諦でした。
そして今、私は全国各地の「家族に火を点けて歩く」ことをしています。
家族カウンセリングの結果、それぞれの方が本当の自分に気づいていかれます。気づいた人たちは、生き方が変わり、働き方が変わり、それが、社会を変えていくことにつながるでしょう。
組織改革をしても、社長が替わればいとも簡単に体制は変わります。
首相の思いこみ一つで、営々と積み上げてきたものは簡単になし崩しにされます。
社長や首相など、ボスがどのように変わろうとも、健全に復元できる組織や社会にするためには、私たち一人一人が強くならなくてはいけません。
強くなるためには、自分の弱さと向き合わなくてはいけません。
が、人は問題が起きない限り逃げ続けます。向き合う覚悟を持たない人に何を言っても意味がないのです。
しかし、子どもに問題が起きたとき、親は自分の生き方の問題と直面化せざるを得なくなります。覚悟を持つ可能性がある人と出会うチャンスがあるのは、家族という現場なのです。
ここで自分の弱さと向き合ったとき、人は本当の強さを手に入れます。そして、そういう人たちが増えることが、日本社会を変えていく本当の力になると信じています。
ですから今、私は、「家族」というグリッドに火を点けて歩いているのです。
こうして私は、
日本の各地に事業場を持つ企業の中で、そして
日本の各地の家族に対して
「心に火を点ける」ことをしてきました。
そして、今日、「Fire the Grid」(グリッドに火を点けよう)が行われます。
Fire the Gridのサブタイトルは「Be Defined(私が誰であるかを明らかにする)」。
「me, me (私に、私に)」という感覚を「I am(私である)」という感覚へ変えていこうということだそうです。
これは、家族カウンセリングの現場でいつも実感していることです。
ストローク飢餓の方は、「me, me」と泣いています。無意識に罠を仕掛けてゲームをし、真綿の支配で自我を奪い、自分の存在確認のために他者に介入し、問題に首をつっこんで相手の成長のチャンスを奪います。
無償の愛情を信じることのできる人は、「これは誰の問題か」を切り分けて考え、自分が自分であるだけで不安もなく存在していられます。
Doingしたりされたりしていなければ不安でならない人から、Beingで満ち足りている人へ-家族のそれぞれの方をできるだけそこに導くのが私の役割です。
(参考:「親」という字)
次の3つのことをすれば、自分が高まっていくと「Fire the Grid」では教えています。
1)毎日の出来事に対して”意識的”になること
2)喜びを見つけること
3)自分や自分の魂を高揚させる音楽を聴くこと
これも、家族カウンセリングで通常行っていることです。
1)無意識に行っている一瞬一瞬の出来事をもっと「意識的に」見、「私は今、こう感じている」と自分の気持ちに目を向けること。たとえば、無意識の支配の構造に気づいた親子には、日常の言動で傷ついた事をその場で伝えるようにしてもらっています。
2)3)五感で感じたことを口に出しましょう。いい香り、よい味、耳に心地よい音、言葉、そして温かいまなざしなど、それらを感じたら口に出して相手に「ありがとう」を言いましょう。
今の今も苦しまれている方がいるでしょう。
でも、1時間だけ。
今、生きていること自体に感謝してみてください。
五感で感じてみてください。
自分の心に、この1時間はあなたに向き合うよ、と言ってみてください。
どんな気持ちも自分は見捨てないから安心してね、と自分の気持ちに呼びかけてみてください。
もしかすると、まだ出てきていない自分がいるかもしれないことに思いをはせてみてください。
愛しい自分を抱きしめてみてください。
そして、今この時間、世界のみんなとつながっていることを思ってみてください。
自分は一人ではないことを感じてください。
いろいろあったよね…
-------------------------------------------
もうなにも
変わらないと思ってた
こんな日が
来るなんて思ってなかった
ずっとつづくんだと思ってた
あの
冷たい世界が
永遠に
ずっと
でも変わった
本当に変わったんだ
【「ライフ」第15巻より】
-------------------------------------------
20:11からエネルギーのシャワーが地球に降り注ぐそうです。
そのシャワーを頭のてっぺんから全身に浴びましょう。
そして、いろいろな体験を洗い流しましょう。
すると、体験から得た力が自分の中に残ります。
あなたに力が宿ります。
すると、これまでのすべての体験を自分のものにすることができるでしょう。
そして、宣言しましょう。
「私は、いま、ここにいます!」
楽しいひとときを-♪
【参考】
■「17」という数字と2007.07.17
■070707の七夕の願い
■台風一過、そして「Fire the grid」 前日
私の大好きな人物の一人です。
かのジョン・F・ケネディが最も尊敬した日本人です。
何をした人か?
つぶれかかっていた米沢藩を立て直しました。
(夕張市のように瀕死の自治体を生き生きと蘇らせたのです)
時代の変化についていけない硬直した名門意識が組織を破綻に追い込んでいくのは、昨今の大企業の破綻や不祥事を見てもお分かりの通り。米沢藩もまた、上杉家という家名の下で破産しかかっていました。
大殿に白羽の矢を立てられ、はるか宮崎の地から山形に招かれた鷹山。
入国の日、駕籠から見つめ続けた外の風景に彼は愕然とします。
そこは山も、川も、土も死んでいました。
そして、領内に住む人々の表情が死んでいるのを見て絶望します。
手元にある煙草盆の中の冷たい灰のような土地と人々
その姿を見て、どんな改革案を立てて種をまいても、結局芽吹かず、改革は失敗に終わるだろうという不安が頭をもたげ、鷹山は米沢藩に来てしまった事を悔います。
ふと、彼は煙草盆の灰の中に小さな残り火を見つけました。
鷹山は、急いでその火種をフーフー吹き、新しい炭に火を移しました。
そして、家臣たちを呼び集めて言いました。
「お前たちがこの火種になってくれ。そして、お前たちの胸に燃えているその火を、どうか心ある藩士の胸に移してほしい」
感動した家臣たちは、鷹山が持っていた炭火を細かく割って分け持ち、それを新たな炭火に移して改革が達成されるその日まで家に大切に保存する事を誓いました。
こうして、先ず、あちこちで人の「気持ちに火をつけて歩く」こと-そこから鷹山の行政改革はスタートします。
後に鷹山は、改革を妨げる壁は「制度の壁」「物理的な壁」「心の壁」の3つあるとし、中でも「心の壁」をぶち破ることがもっとも困難であり、もっとも重要だと述べています。
「変えられる」と気づくことこそが、藩を立て直す要諦でした。
本家米国でもなかなか成功例がないと言われるビジネスプロセスの改革。
日本においても、進化した情報技術を核に一挙に効率的な組織への変革を目指し、多くの企業が何億、何百億という莫大な投資を行いました。が、残念ながら成功例は殆どないのが実態です。
そういう中、私はある大手企業で4年に渡る組織横断的なビジネスプロセスの改革を成功させることができました。その後、業種を問わず様々な企業の方から講演に呼ばれて、そのノウハウをお伝えしています。(今は家族カウンセリングが主体ですが)
いくつもの企業と接していつも思うことは、個々人は優秀な方ばかりということ。会社が変われないのは、少なくとも頭の問題ではなさそうです。では、何が問題なのでしょう。
人を動かすのも、また動かさないのも「感情」です。
情熱が人を動かし、わだかまりが行動をストップさせます。
組織改革や組織の風土改革が成功しないことの問題は頭(理性)にあるのではなく、心(感情)にあったのです。
では、どのようにすれば冷えた人の心に火がつくでしょう。
私が「心の壁」をぶち破るために用いたスキルがカウンセリング・スキルでした。
いえ、簡単なことです。人の気持ちを受け止めることから始めたのです。
私の改革も、鷹山と同じく「冷えた灰」から始まりました。
『世代の壁、性別の壁、組織感情の壁、レッテルの壁、プライドの壁、思い込みの壁、不作為の壁、こうあるべきという価値観の壁、仕事に感情を持ち込むなという常識の壁……あちらもこちらも私達のまわりは壁だらけ、のように思えます。そして、そう思うことがいつの間にか私たちの心の中に「あきらめの壁」を作り上げ、思いや行動から自由を奪っています。あなたも「あきらめの壁」に囲まれて、「言っても無駄だ」「やるだけ損だ」と自分に理由を言い聞かせ、しかし、なにかもやもやイライラとした眠れない日々を送っているのではないでしょうか。』
【「あきらめの壁をぶち破った人々」より】
そういう人たち一人一人の「心に火を点けて歩く」ことから始めました。
そして…4年をかけて、その火は全国各地の事業場に飛び火していったのです。
「気持ちを受け止める」ことこそが、組織改革の要諦でした。
そして今、私は全国各地の「家族に火を点けて歩く」ことをしています。
家族カウンセリングの結果、それぞれの方が本当の自分に気づいていかれます。気づいた人たちは、生き方が変わり、働き方が変わり、それが、社会を変えていくことにつながるでしょう。
組織改革をしても、社長が替わればいとも簡単に体制は変わります。
首相の思いこみ一つで、営々と積み上げてきたものは簡単になし崩しにされます。
社長や首相など、ボスがどのように変わろうとも、健全に復元できる組織や社会にするためには、私たち一人一人が強くならなくてはいけません。
強くなるためには、自分の弱さと向き合わなくてはいけません。
が、人は問題が起きない限り逃げ続けます。向き合う覚悟を持たない人に何を言っても意味がないのです。
しかし、子どもに問題が起きたとき、親は自分の生き方の問題と直面化せざるを得なくなります。覚悟を持つ可能性がある人と出会うチャンスがあるのは、家族という現場なのです。
ここで自分の弱さと向き合ったとき、人は本当の強さを手に入れます。そして、そういう人たちが増えることが、日本社会を変えていく本当の力になると信じています。
ですから今、私は、「家族」というグリッドに火を点けて歩いているのです。
こうして私は、
日本の各地に事業場を持つ企業の中で、そして
日本の各地の家族に対して
「心に火を点ける」ことをしてきました。
そして、今日、「Fire the Grid」(グリッドに火を点けよう)が行われます。
Fire the Gridのサブタイトルは「Be Defined(私が誰であるかを明らかにする)」。
「me, me (私に、私に)」という感覚を「I am(私である)」という感覚へ変えていこうということだそうです。
これは、家族カウンセリングの現場でいつも実感していることです。
ストローク飢餓の方は、「me, me」と泣いています。無意識に罠を仕掛けてゲームをし、真綿の支配で自我を奪い、自分の存在確認のために他者に介入し、問題に首をつっこんで相手の成長のチャンスを奪います。
無償の愛情を信じることのできる人は、「これは誰の問題か」を切り分けて考え、自分が自分であるだけで不安もなく存在していられます。
Doingしたりされたりしていなければ不安でならない人から、Beingで満ち足りている人へ-家族のそれぞれの方をできるだけそこに導くのが私の役割です。
(参考:「親」という字)
次の3つのことをすれば、自分が高まっていくと「Fire the Grid」では教えています。
1)毎日の出来事に対して”意識的”になること
2)喜びを見つけること
3)自分や自分の魂を高揚させる音楽を聴くこと
これも、家族カウンセリングで通常行っていることです。
1)無意識に行っている一瞬一瞬の出来事をもっと「意識的に」見、「私は今、こう感じている」と自分の気持ちに目を向けること。たとえば、無意識の支配の構造に気づいた親子には、日常の言動で傷ついた事をその場で伝えるようにしてもらっています。
2)3)五感で感じたことを口に出しましょう。いい香り、よい味、耳に心地よい音、言葉、そして温かいまなざしなど、それらを感じたら口に出して相手に「ありがとう」を言いましょう。
今の今も苦しまれている方がいるでしょう。
でも、1時間だけ。
今、生きていること自体に感謝してみてください。
五感で感じてみてください。
自分の心に、この1時間はあなたに向き合うよ、と言ってみてください。
どんな気持ちも自分は見捨てないから安心してね、と自分の気持ちに呼びかけてみてください。
もしかすると、まだ出てきていない自分がいるかもしれないことに思いをはせてみてください。
愛しい自分を抱きしめてみてください。
そして、今この時間、世界のみんなとつながっていることを思ってみてください。
自分は一人ではないことを感じてください。
いろいろあったよね…
-------------------------------------------
もうなにも
変わらないと思ってた
こんな日が
来るなんて思ってなかった
ずっとつづくんだと思ってた
あの
冷たい世界が
永遠に
ずっと
でも変わった
本当に変わったんだ
【「ライフ」第15巻より】
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20:11からエネルギーのシャワーが地球に降り注ぐそうです。
そのシャワーを頭のてっぺんから全身に浴びましょう。
そして、いろいろな体験を洗い流しましょう。
すると、体験から得た力が自分の中に残ります。
あなたに力が宿ります。
すると、これまでのすべての体験を自分のものにすることができるでしょう。
そして、宣言しましょう。
「私は、いま、ここにいます!」
楽しいひとときを-♪
【参考】
■「17」という数字と2007.07.17
■070707の七夕の願い
■台風一過、そして「Fire the grid」 前日
米沢藩江戸屋敷&裁判所の色・駅の色
◆裁判所には色がある。あまり知られていませんが,裁判所毎に色(カラーリング)が決まっています。東京高裁は青、知財高裁はオレンジ,東京地裁は緑、法廷は黒、簡易裁判所は黄色などです。一番最近できた裁判所が,知的財産高等裁判所(平成17年4月設立)で,オレンジ ...