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河合隼雄氏の体験的教え

2007/07/20(Fri) Category : 人物
日本人初のユンギャン河合隼雄氏が亡くなった。
「母性社会日本の病理」に書かれている、彼が資格を取得したときの話がおもしろい。


無意識を重視するユングは、その無意識を知る手がかりとして夢をとらえた。
ユング分析家は、夢を見た人と対話を重ねる中で、その人にとって意味あるものを見いだして言語化していく。しかし、言葉で切り取るとき、多くのニュアンスや深い意味は失われる。

氏は、意識も無意識も「まるごとにつかむ」やり方で言語化を急がなかった。
しかし、最終試験の面接官の中に、氏から見ると「あまりにも単純に物事を割り切りすぎている」と思われるようなJ女史がいた。

J女史は、「自己(セルフ)の象徴としてはどんなものがありますか」と問うた。
氏の口は、「世界中のもの、すべてのものです」と意図に反して答えてしまった(笑)。

「ではこの机もそうですか!」
「机もそうですし、椅子もそうでしょう」

西洋vs東洋のバトルが始まった。
氏は悔恨の気持ちを交えながらもスッキリした気分だったという。

その後、J女史がカワイは知識が貧困だが感情の深さにいい素質を持っているので、もっと理論の勉強をすることを条件に合格を認める、と言っていることが伝えられた。

氏はカチンときた。
問題は知識の有無ではない。お情けで資格も、日本人初という栄誉もいらない。彼は言った。
「私は生まれながらに河合隼雄という名があって、それだけで十分です。その上にユンギャンという飾りがついてもつかなくても、私の存在には変わりがありません」

おお、よく言った!
でも…言った後から気鬱になった。妻子の顔が浮かび、期待してくれている人々の顔が浮かび、一時は和解の手紙を書こうとさえ思って悶々と過ごした。

委員会は大激論の末資格を授与することに決定した。
「あなたは今まで何事もあまりスイスイやっていくので、イエスマンではないかと、われわれは危惧していた。しかし、最後になって研究所を揺るがすほどの大きいNO!を言ってくれた。これで、われわれは安心してあなたに資格をあげられると思いました」
これまた、かっこいいねぇ(^^)。

そして、言われたという。
「資格を取る人は、一度は相当な危機に陥りそれを乗り越えるプロセスがあるのだがあなただけは一度も危機に陥ることなく成長していくので不思議だったが、一番最後になって相当なデプレッション(落ちること)を体験しましたね」


氏は言う。
「精一杯自己を主張し、正直に行動することによってのみ」このような体験をすることができ、このような体験をすることが分析家として独り立ちしていくための条件なのだろうと。





私もデプレッションを体験したのでよくわかる。
そういう体験をして、全く別の人生に歩み出したせいか、私のところへ相談に来られる方は、いずれも大きな大きな人生の転機にいらっしゃる方ばかりだ。

デプレッションの渦中にいるときは、先の見えないトンネルの中にいるような気持ちになるだろう。
だけど、いずれそこを抜け出して、皆力強く羽ばたいていった。

デプレッションを体験しているということは、ホンモノの「自律」へ向かう直前だと言うことだ。
氏が言われるとおり『独り立ちしていくための条件』なのだ。
それを乗り越えたとき、あなたはホンモノの「自由」の資格を手にする。


私も無意識を重視する。ユング分析家ではないが(ユングは好き)、家族カウンセラーとして世代間連鎖を解釈し、デプレッションの意味に気づくことを手助けできる。気づいたとき、あなたはデプレッションに感謝さえ生まれるだろう。

人生のどん底に落ちている皆様!
デプレッションを乗り越えよう!!


そして、ようこそ、「自由」の世界へ。



最後に、肉体のくびきを切り離してさらなる自由の世界へと旅だった河合隼雄氏のご冥福を、心よりお祈り申し上げます。


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気持ちいいですね!

『「自由」に向かって生きていきます』-この決意表明(^^)が気持ちいいですね!

『偏らない自分を育て』て『無意識な客観性を備えること』-カウンセラーの心得ですね。

『迷いながらも前を見つめる自分を忘れないでいれば、自分を見失わずに生きていけるのだと思います』-その通りです。頑張れ♪


 

自由になる

無意識な客観性を備えることが出来たら、自由になった自分がそこにいるのかな~と見えない先を考えています。
言葉にすると、多くのニュアンスや深い意味が失われていくことを感じますが、さりとて言葉にしなければ人に伝えることは出来ない。
精一杯自己主張をし、正直に行動するのは、自分自身のためであって、相手に何を期待するものでもないのですが、生き難い世の中を感じずにいられません。
ただ、自分を信じれば、通じ合う人と出会う機会は巡ってくるものと感じているこの頃です。
偏らない自分を育てるのは容易ではなく、迷いながらも前を見つめる自分を忘れないでいれば、自分を見失わずに生きていけるのだと思います。
「自由」に向かって生きていきます。

 
    
 
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