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JR福知山線脱線事故の深層-第4部 「日勤教育」に見る洗脳の仕方 (1)「日勤教育」の現場

2007/07/24(Tue) Category : JR福知山線脱線事故の深層
服部運転士がどのように追い詰められていったのか見てみましょう。


■1,「日勤教育」の現場

さて、すべからく洗脳とは理屈を用いません。
理屈では納得しないからです。
では、どうするか。
最も効果があるのは、プライドをズタズタに引き裂くことです。
では、どのようにそれをしたのか。「日勤教育」の現場を見てみましょう。

マスコミで伝えられた「日勤教育」の現場は次のようなものです。
運転士は、管理者7,8名がいる「部屋」に出社しなければなりません。机は、その真ん中です。

服部運転士は7,8名の管理者に囲まれて、自分の犯したミスを列挙して反省文を書くことを強要されました。が、もとより優秀な運転士です。書く内容などありません。しかし、何十も書くまで許してはくれません。
トイレにも自由に行かせてもらえず、周囲を囲む管理者からは罵詈(ばり)雑言を浴びせられます。そして、ついに運転士は架空のミスとそれに対する反省文を書くことになるのです。

自分がやってもないことを書き、反省させられる-その屈辱たるやいかばかりでしょうか。
テレビのインタビューを聞いて、私は次の5つのことがオーバーラップしました。

1つは、密室での連日の攻めにより嘘の自白をさせられたえん罪被害者です。
1つは、脱北者が書いた北朝鮮の実態です。まるで、「労働教化所」そのものです。
1つは、大学時代に友人が連れ込まれた新興宗教の寮の様子です。彼は、そこの指導者の言うことに対して疑問を口にするだけで、周りを取り囲んでいる信者達から「悪魔」とののしられました。
1つは、ハラスメントスクールの「説教部屋」-おぞましい去勢のシステムです(←紛れもなく現代日本の“現実”です)。


最後は、パワハラ上司が個室に連れ込んで行う「雪隠詰め」や、職場を私物化しようとする人間による人格破壊の攻撃です。


いずれも、想像しただけで虫唾の走る図です。
しかし、それらは想像ではなく、この日本という「人権」や「民主」を標榜する国で、実際に今の今も行われていることなのです。


どうか、これらの「現実」から目をそらさないでください。


------------------------------------------

…見たくなかったのよ……
見ないようにしてただけなのにっ…

はじめはっ…


…でも
いつのまにかなにも

なにも見えなくなってっ…



……節穴…か……


そのとおりじゃない……



…わかってたわ…
わかってたのにどうして

どうしてもっと早くっ……



…わたしは本当に


加害者だったんだわ………



【すえのぶけいこ「ライフ」15巻より】

------------------------------------------

上記に書いた5つのことは「現実」です。
たとえば、自分がパワハラに遭っていなければ、「大変だねぇ」ですませ、あえて権力者に立ち向かおうとはしないかもしれません。自分には自分の生活がありやるべきことがある―その通りです。
しかし、放置している間に、自分に降りかかってくるときが来るのです。

悪しき現実を見ないふりをして放置したままにしておくことは、「ライフ」に出てくる戸田先生のように、自分も「加害者」であるということです。


そして放置した結果は、必ず自分に降りかかってきます。
今の効率重視、自由競争の社会体制を放置していれば、鉄道や航空機の事故に自分や自分の子ども、孫が巻き込まれるかもしれないのです。
(ちなみに私は、妻にいわせれば心配性とはほど遠い人間です。その人間が心配するほどに、今の社会体制は安心できません。--;)


日勤教育という現実-それを放置しておいてよいものでしょうか。

これから日勤教育の仕組みを解明していきますが、この体制だけで、私は十分に排除してしかるべきと考えています。

あなたは、この中で耐えることができるでしょうか。

そして、

このような人間の尊厳を踏みにじる行為を許せますか?



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この会社の体質は

この福知山線事故に関する記事を何度も読ませて頂いておりますが、JR西が競合する私鉄を意識するあまり「私鉄を叩きのめたい」という社風が地獄のような日勤教育に反映されてしまったように思います。

 
    
 
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