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DV(ドメスティック・バイオレンス)の現状

家族相談士の継続研修でDV(ドメスティック・バイオレンス)及びジェンダーの研究で第一人者のお茶の水女子大学生活科学部の戒能民江教授のお話を伺ってきた。

認知を広めるために、教授の話に少し尾ひれをつけて紹介したい。先ずは、驚くべき数字から。

■命の危険を感じた女性は170万人!
『アンケート調査の結果によれば、20歳以上の成人女性のうち、夫など(既婚者に限らない)からの暴力によって「命の危険を感じた」女性は5%』

5%と言うと少ないように思うが、20人に1人。男女半々の40人学級とすれば、そのうち1人の女の子は将来DVによって「命の危険」を感じることになる。
2,30世帯のマンションならば、そのうち1世帯には「命の危険」を感じている奥さんがいると言うことだ。
電車に男女半々100人乗っているとすると、2,3人の女性は「命の危険」を感じたことがあるわけだ。-これって、とても異常ではないか?

総人口12600万人のうち、女性が6500万人。うち20歳~60歳までの女性は3400万人いるので、そのうち命の危険を感じた女性を5%とすれば実に170万人に上るわけだ。60歳以上及び、20歳未満も含めれば、更に数字は跳ね上がる…。
■2日に1人、配偶者から殺されている!
『1年間で夫から殺された妻が約130人。妻から殺された夫が60人。計190人』


■シェルターに逃げ出した女性は、わずか5000人!
この5000人を、逃げなければ殺されたかもしれない女性と仮定してみよう。そして、「1:29:300」のハインリッヒの法則を適用してみよう。すると、5000:145000:1500000。
つまり、殺されたかもしれない人5千人の背景には、145千人の重大な危機にある人がおり、150万人の危機をかんじている人がいると言うことである。上記の類推と符合する。


■5万人しか相談に来ないことの意味
教授によれば、相談に行く=第三者に話す、ということは、それがばれた場合DVがエスカレートすることを意味する。即ち、相談に行く時点で命がけなのだ。
実際、逃げた女性は「逃げた直後が最も怖い」と異口同音に言うそうである。実際、女性を使って逃げた先を調べさせ、分かった時点で夫がやってくると言うこともあるそうだ。
(旧)オウム真理教でも、逃げた信者に対しては必ず追っ手が放たれた。サティアンの独裁者がやることは同じだ。

つまり、命がけで相談しても、社会の側に次の打つ手がなければかえって万事休すなのである。それは、シェルターを用意するだけではダメだ。精神的にボロボロになっているので、ケアが必要だ。回復までには時間がかかるし、回復しても、そこから生活基盤を打ち立てていかなくてはならない。

逃げると言うことは、それまでの生活基盤も人間関係も全て捨て去るということであるから、何のハンディがない人でも難しい。それが、トラウマが残り子供も抱えた女性が経済的に自立しようにも、社会システムがなかなかそれを許してくれない。
親族も頼りになるどころか、ことこういう問題に関しては多くの場合足を引っ張る働きをすることが多いと言う。

「なぜ逃げないのか?」と簡単に言うが、恐怖により逃げられないだけではなく、逃げた後も希望が持てないからだ。

それでも尚、相談するという第一歩を踏み出した5万人。この5万人にどう対応するかでゲームは決まる。本当に救う対応ができなければ、サイレントマジョリティは口を閉ざしたままだろう。


■では、その影響は?
DVにあっている女性は、当然ながらDVに対するストレスと緊張で神経はずたずたになっている。子育てどころではない。結果として子供はネグレクトされる。また、半分くらいは子供も同時に被害にあっていると言う。
いずれ、この子供が問題行動を起こすようになる。その場合は、家族全員が振り回されることになる。


■日本の対応状況
1992年にDVについてのアンケート調査(800通)をしたのが日本初の実態調査。90年代後半からの国連の動きという外圧を受けて1999年に初めて国が調査。その調査で出てきた「命の危険」を感じたという5%の数字が、百万人単位でいるという実態を浮かび上がらせ、それが後押しして2001年にDV法制定。

そして、2004年の法改正では、“法は家庭に介入する”という点から画期的なものになった(良し悪しの判断は簡単にはいえない部分があるので深入りしないが、ともあれ被害者にとっては救いにつながる)。

それによってできるようになったのが、「保護命令」。被害者からの申立てによって、裁判所が加害者に接近や徘徊の禁止を命ずることができる。破れば懲役。つまり、実質的に被害者の身の安全をはかることができるようになった。

もう一つは、各都道府県に、被害者の生活再建の自立支援策を策定し公表することを義務付けたこと。現在、それを策定中だという。これが、5万人の試金石になるわけだ。実効あるものになることを望む。
(とりあえず、ここまで)

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