ナチュラルへの飢え
米ワシントン大学(ワシントン州)の研究チームはこのほど、暴力的シーンが多いテレビ番組を日常的に視聴する2~5歳男児は、成長後に攻撃的性格を帯びる危険性が大きいとの調査結果を発表した。
米小児科学会誌11月号に掲載された論文によると、アニメやヒーローが活躍する特撮ドラマなど戦闘やけんかシーンの登場する番組を毎日1時間以上視聴した2~5歳男児が5年後に「攻撃的」「落ち着きがない」と指摘されるようになった比率は、視聴しなかった男児に比べ3倍高かった。
幼児は現実と虚構の区別が明確につけられないため、殴られた登場人物がすぐ元気に復活するシーンなどを見慣れると、「暴力は問題ない」と誤解する恐れがあるという。一方、暴力場面がない子供向け教育番組を視聴した男児では、攻撃的性格につながる兆候は見られなかった。
【時事通信社 - 11月06日 15:01】
「三つ子の魂百まで」と言う。
長い人生の始まりのたった3年。
でも、とても大切な大切な3年。
この3年間で最も大事なことは、
親との信頼関係を創り上げること
自然の移ろいを知り、風土になじむこと
まずはこの2つだ
人は、自然環境と社会環境の2つの中で生きていくからね
親との信頼関係が、この社会との関係の全ての基礎となる
風土になじむことが、その風土で生きていく上での基礎となる
だから、何はともあれ「親」や「自然」とふれあわなきゃ
それが、「こころ」と「からだ」の根っこにあるものなんだから…
…下の方を少し説明しておくと、
たとえば、暑い地方に生まれて汗疹で大変な目に遭うとする
親はご苦労様だが、3年すると肌がなじんで汗疹が出なくなる
この面倒を嫌がって、あるいは赤ちゃんがかわいそうだからとクーラーの部屋で育てるとする
すると、汗腺が発達せず、自律神経も鍛えられない
その子は大きくなって、自分の住む風土に対してストレスを抱え込むことになる
自律神経も鍛えられていないから、すぐに失調する
結局、人生最初の3年をナチュラルに過ごさなければ、後の生涯を苦しむことになるのだ
それに、1歳でハンマーでガラスをたたき割った人もいれば、
1歳半で嫁姑の関係をじっと見ている子もいる
1歳児の現実観察能力はすごいものがある
だからこそ、自然に触れ自然を観察して欲しい
大体、文化や文明というものは、その民族の自然観を基に創られている
文明を真っ当なものにするためには、自然認識をきちんとしなければダメだ
自然をふまえない文明は、糸の切れた凧のように迷走して消え去っていく
つまり、いいたいことは、
親や自然とふれあうべき人生最初の3年を
わざわざ、バーチャルなテレビに触れるなよ、ということ
テレビ自体がバーチャルだが、
その中身はすべて自然やホンモノの模倣だと言ってよい
だって、人間が創ったものだもの
それに一方通行でコミュニケーション能力や社会性は育たないし…
このアメリカの調査は、そもそもテレビを見ることを是とした上で調査している。
見ているこの中での比較だけでとらえると、誤ってしまうのではないか。
「攻撃的」「落ち着きがない」といったこの背景には、もっと別な要因もあると思う。
…ハッキリとした四季の移ろいと
自然界の1/f の揺らぎやざわめきに
とても飢えている私がいる