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なぜ路上で暮らすの?~インドネシア・リアの40日

2007/11/19(Mon) Category : TV.本.漫画
「子どもには厳しい躾が必要だ」と考えていた父親
いつしか平手はゲンコツに変わっていた

殴られ血を流して育った少女リアは
16歳になると家に帰ってこなくなった

父は言う
「愛しているからこそ厳しくしたのです」
リアは言う
「口で言えばわかるのに、なぜ父がそこまで殴るのか分りませんでした」

友達をけなされたとき
少女は家に帰ることをやめた



補導を避けるため転々と寝場所を変えるストリートチルドレン達
歌を歌って得るお金はいくらにもならない

なぜ路上で生活するの?
「友達がたくさんいるから」
「気持ちが通じ合えるから」

友人は言う
「親父の暴力のせいで家族はバラバラだ」
リアは言う
「お父さんは、いつも私を憎々しげな目で見るの」

リアは考え続けていた。
「なぜ私の人生は皆と違うのか」
そして、思った。
「私の家族には欠けているものがあるように思う」




心配で眠れない母親は夫に言う。
「リアはここにはない何かを求めて外に出たのよ」
夫は妻に怒る。
「リアの面倒をお前が見てくれないから出て行ったんだ。リアが出ていったのはお前のせいだ。俺は仕事があるんだ。困らせないでくれ」

母親は公園でリアを見つけ話しをするが、無理に連れ帰ろうとはしない
“原因”が家庭にあることを知っているのだ。




NGOで働き、子どもたちの救援活動に携わっている女性が現れた。
彼女も7年間、路上にいた。
刺青を消した後がケロイド状になって醜く盛り上がる両の二の腕。
「一度染まってしまうと抜け出せなくなるよ」
彼女の言葉が実感を持って迫る。

リアは中学卒業の資格を得ようと資格取得の試験を受ける気持ちになる
しかし、勉強できる環境にない身にとって、それは難しかった。

試験に落ちたと感じたリアは、「もうどうにでもなれ」と自棄になった。
「どうしていいかわからなくて」「どこかへ行きたくなって」ボーイフレンドと町を出た。

そのまま転落していってもおかしくはない-NGOの女性は探した。

居場所を求めて転々流転
結局、他の町にも居場所はなくて帰ってきた。




「私は悪くない」-そう言っていた父親も、妻との会話の中で考え続けていた。
母親は、リアを可愛がっていた祖父の眠る墓に連れて行った。リアが愛されている存在であること、そしてここに居場所があることを伝えたかったのだろう。

父親がついに語った。
「父さんはもう怒らないから、心を開いてほしい」

戻ってきたリアは言った。
「父が私を叱らずに迎えてくれたので安心しました」



【BSドキュメンタリー「アジアに暮らす子どもたち」シリーズ/2007年11月16日(金)放送】


<続く>



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