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リコール制度強化の歴史

2008/01/25(Fri) Category : 社会事件簿
【「三菱自欠陥隠し問題から学べ」の続き】

リコール(無償修理)制度とは、車に欠陥があった場合、メーカーが国交省へ届け出て使用者に知らせ、無料で回収・修理するという制度だ。1969年に、アメリカの制度を参考にして始まった。

しかし、リコールすることにより企業は
①経費負担増
②ブランドイメージの低下
という2つのダメージを受けることを恐れてリコール隠しを行う企業があった。



そのため、日本では次のようにリコール制度が強化されていっている。



1999年、広島で三菱自動車製の高速バスのタイヤ脱落事故が発生したのを機に、リコールの勧告制度、罰則の適用等の規定が整備された(この時、ハブの欠陥が疑われたが、三菱は整備不良の問題として片付ける)。 そして…

2002年、横浜で大型車タイヤ脱落事故により母子三人が死傷、山口県でクラッチ系統の欠陥からトラックが建物に激突し運転手が死亡、という死亡事故を引き起こしたのを機に、国がリコール命令できるように法改正された。 しかし…

2004年、三菱ふそうのリコール隠しがまたもや発覚。
2005年、国交省は不具合がない場合でも3か月ごとにメーカーに報告を求めるほか、抜き打ち検査など監査機能も強化することを決めた。


このように、日本におけるリコール制度は、言わば三菱自動車に対する不信感の歴史と言うこともできる。同社が隠そうとすればするほど被害は甚大になり、同時に「勧告」→「命令」→「3か月ごとに報告」+「抜き打ち検査」というように、法はどんどん厳しくなっていった。





本来大人の社会であるから、自分の足でしっかりと立ち、自律できてこその企業だ。
しかし、「あなたは繰り返し嘘ばかりついて信用できないから見張ります」と言われたようなものだ。人間でいえば禁治産者扱いと同じようなものである。しかも、法律だから自動車業界全体に網がかけられたわけである。
これは次のようなダメージを日本全体に与える。


1,自動車業界にとって
業界団体というのは、本来業界健全化のためにある。ここまで転げ落ちる前に、なぜ「お前もっとしっかりしろよ」と仲間内で声掛けができなかったのかと残念だ。いずれにせよ国の介入を許したということは、業界に自浄能力がなかったことを示しており、業界全体にとって屈辱的なことだと思う。
国交省が3ヶ月毎に自動車会社に報告させるということは、短絡的にいってしまえば自動車が製品として安全かどうかを国がチェックするいうことだ。そう考えると恥ずかしいでしょ。


2,税金の無駄遣い
国がチェックするいうことは、その分国が人手を割くということだ-私たちの税金を使って。私たちのお金が自動車会社の品質チェックに使われていると考えると納得しがたいでしょ?
国はその分わざわざ公務員を増やすことはしていないだろうから、肝腎な他の仕事にしわ寄せがいくか、ワークライフバランスが崩れて不幸な家庭が増えるか、鬱や自殺、過労死が増えるかである(←真面目にやれば…)。


3,法規制強化への悪しき流れを産む
法律で国の介入を許す道を開くのは本来避けるべきことだ。ともすれば、法規制に従いさえすればよいという気風を生み、自主的な判断能力が培われなくなるからだ。むしろ、規制を細かくすればするほど、法に書いていないことは何をしてもよいという悪しき流れを助長する。そして、それを取り締まろうとしてさらに細かくなる。窮屈になるばかりだ。また、介入は癒着の温床ともなる。いずれにせよ、自律を妨げる方向に向かうのだ。

「天網恢々疎にして漏らさず」と言う。真っ当な社会であれば、法は犯してはならない原則だけ述べておけばよい。いじくればそれに振り回される。日本が安定成長を遂げることが出来たのは、理想的な憲法が富士山のように背景にあったからだ。

法を細かくすればするほど解釈論者がはびこり、議論は踊るが正義は行使し得ず、無力感の漂う社会になっていかないかい。
「人網細々密にしてだだ漏れ」のような感がするのだが…。


(*参加企業の70%が古紙偽装した日本製紙連合会もね……企業、個人問わず日本全体からモラルが失われている気がします)





【ご参考】
三菱自タイヤ脱落死傷事故-判決メモ
三菱自欠陥車運転手死亡事故-判決メモ

モラルとモラール



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