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「キレる大人」の心理(2)-感情でものを言われるとキレる理由

2008/01/25(Fri) Category : 心と感情
NHK「新トーキョー人の選択」という番組で「さらば!キレる大人」と題した特集の2人目の登場人物。

■患者にキレてしまったHさんの悩み----------------------

実に印象深い言葉が2つあった。
一つは、中尾彬の言葉。
「患者はナースに全てを預けているだだっ子」

一つは、Hさんの言葉。
「感情でものを言われると一瞬でキレる」


たとえば、このようなことがある…。

結婚して幸せな生活を送っていたご夫婦。
特に問題もなく、あるとすれば赤ちゃんがなかなか出来ないことだった。

そして、数年。待望の赤ちゃんが生まれた。
喜びも一入だった。

ところが…瞬く間に夫婦は破綻していった。





一体、なぜ?

実は、夫も妻も、それぞれの「心のコップ」の中は感情が満杯に入っていた。しかし、すり切れ一杯でかろうじてあふれなかったために、それが表面化しなかった(自分たちが、それぞれ一杯一杯であることに気づいていなかった)。互いに大人の気遣いで、感情を抑えつつ過ごしてきたのである。

しかし、赤ちゃんは「感情の塊」である。
赤ちゃんの泣き声は、「理屈」ではなく、そのすべてが「気持ち」だ。

赤ちゃんは、否応なく親にその気持ちをぶつけてくる。
親は否応なく、その気持ちを受け止めざるを得ない立場にある。

が、赤ちゃんの気持ちを受け止める余裕が「心のコップ」の中には寸分もない。妻は赤ちゃんの声を聞くとパニックになり、夫も妻の気持ちを受け止められなかった。夫婦とも、一挙に「心のコップ」が溢れかえってしまったのである。





では、なぜ一杯だったのか?

ご夫婦それぞれが、自分と親との間の問題を解決できていないままだったのだ。親に対する思いを、それぞれが抱え込んでいた。二人とも、それらの思いを封印したまま生きていたのだ。

赤ちゃんの無邪気な泣き声は、心に蓋をした厚い岩盤をいとも簡単にぶち破ったのである。
結局感情を吐き出して「心のコップ」を空にしなければ、解決しない。それは結局、前項のKさんのところでも書いたが、自分と向き合うことなのだ。

封印してきた感情を一人一人救い出し、それを「今」の自分が表現してあげること-表現されて初めて感情は外に出て行く。それが、「自分が自分に付き合う」ことである。

そして、できればその思いを親に伝えられるとよい。
そこで、カウンセラーは親の思いを受け止め、親の心を軽くした上で、子供の思いを聞く段取りをつけることになる(それが出来る場合と出来ない場合がありますが…)。
かくして、夫婦は危機を突破した。





さて…Hナースの場合も、「心のコップ」が一杯であることがわかる。

「忙しい」は、「心を亡くす」と書く。封印された気持ちが一杯に溜まっているはずだ。“だだっ子”に戻った大きな赤ちゃんである患者の要望を受け止められるはずもない。

今、怒りをコントロールするセミナーに通っているという。
これはある意味、とても怖い。
というのも、いろいろな価値観に触れて自分という器を広げる意味で悪くはないのだが、どんなに広げてもやがて器は満杯になる。その時はさらに大きな大爆発が待っている。…実は、コントロールしようなどと思っている間は、単に怒りの吐き出しを先延ばしにし、やがて大きな大爆発に至るマグマを溜め込んでいるだけなのだ。

実は、怒りに気づいた人が怒りをコントロールしようとして心理学を学び、カウンセリングにも通い、さぁ自分は克服したと思っていた方がいた。ところが、月に一度大爆発するようになった。凄まじい怒りが半日続き、しかもなんとその間の事をすっかり覚えていないのである(解離性健忘)。
が、その大爆発は記憶にないので、その方は自分は怒りをコントロールできていると思い込んでいたのである。





間違えないでほしい。
気持ちとは、その場をしのげばなくなるものではない。

気持ち(感情)は、そこに「存在」する。
気持ちとは、Being(あるもの)である。

存在するものは、その存在を認めない限り、自分を認めろと騒ぎ立てる。
存在を無視することは出来ない。

自分の中にある気持ちを認めてほしい。
そして、その気持ちを表現すること-それが、気持ちを救う道、自分が自分を救う道なのである。






「心のコップ」のメカニズム



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私も、怒りに気づき怒りをコントロールしようとして心理学や怒りの仕組み、アダルトチルドレンの本やサイトで勉強しました。自分では、意味を知ったから、回復したと思っていても、結婚を気に夫の前で、泣くわ怒るわハチャメチャです。中尾先生が言われている通り、私は、自己認知飢餓です。結婚当初は夫がテレビに夢中になっているだけで、無視されたと潜在意識が反応して、キレて泣いて暴れたり・・・。
悪気なくて言った言葉を否定されたと捕らえて、部屋に引きこもったり・・・。まるで私は子供です。幼少の頃は、泣いたり、癇癪を起こすと受け止める余裕のない母親は、出て行くふりをして脅したので、見捨てられる恐怖の余り、泣き止んでました。何が原因で泣いた感情も中途半端で心に押さえ込んだ上に、見捨てられる恐怖まで中途半端に植えつけられて・・・大人になった今頃、肥やしになっていた感情が溢れて来ているのでしょうか??
私、もしかしたら、自分では無自覚で夫にモラハラとかしていたらどうしよう・・・。
抑えて居た感情は、いつになったら無くなるのでしょうか??
こうして文章を書いているときは、いたって冷静なんですが・・これまた、いつ切れるがわからない自分が怖いです。

 
    
 
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