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「いじめ」って何?(2)-人は自分がされたことを人にする

2008/01/28(Mon) Category : 学校・教育・いじめ
以前も書いたことだが、人は自分がされたことを人にする。
特に、されたことが理不尽な場合。

何故そうされたのか訳がわかんない。
何故そこまでされるのか(言われるのか)意味不明。

自分が何か悪いことしたか?
自分に落ち度があったのか?
どこか態度がおかしかったか?

…考えても考えても答えが見えない。
そして、嫌な思いだけが残る。

その嫌な思いは自分一人で抱えるには重すぎる。
耐えられない。このままではバランスがとれない。
だから、吐き出す。

吐き出してバランスを取り戻すと同時に、他の人間にも同じ目に遭わせることによって、無意識に自分の重荷を一緒に背負わせている。





もう一つ無意識の理由がある。

何故そこまでするんだ?
やっている方は一体どういう気持ちなのか?

そう、やっている方の気持ちを知りたい。
やってみることによって何かがわかるかもしれない。

わからないままであれば、全ての人間を信じられなくなってしまう。
人を信じられなければ生きていけない。

だから、人は理不尽な目に遭ったことをそのままにはしておけないのである。





人は自分がされたことを人にする


ある子供は近所の子供を物置に閉じこめた。
それは、例えば次のような場合だ。

『S君にとって一日はタイムスケジュールだった。塾へ行く時間、帰る時間、ご飯を食べる時間、風呂に入る時間、テレビゲームができる時間、果ては寝る時間まで…そう、まるで刑務所のようにいつ何をやるべきかが決まっていた』
子どもを追いつめる親の「常識」


時間がこんなにも決まっているところと言えば、監獄。S君は精神的に親に閉じこめられていたわけだ。その鬱積した思いを吐き出すために、このように精神的監獄で生活している子供は、いじめの時に相手を閉じこめたりする。



ある子供は、級友の靴をカミソリでズタズタに引き裂いた。
それは、例えば次のような場合だ。

『暴力や虐待の支配ではない。働く母親が自分の手足とさせるべく躾や強制を行い、物心つく頃には母親は逆らうことのできない神になっていた。自分の気持ちを受け止めてもらえず意のままに動かされるA子は、生きながら操り人形になっていた。その苦しさがいじめという形で出ていたのである』
ゼロトレランスでいじめは救われない


気持ちを受け止めてもらうこともなく、親の意のままに動かされていたA子の心はズタズタに引き裂かれていた。それが形となって現れたのだ。



「フラッシュバック」という本に書かれていた事例-
小学校三年生のとき、おがくずストーブの中に突然かわいがっていた猫を押し込めて殺した女性。その方は、小さい頃にストーブで生きるか死ぬかの大やけどを負ったことがあり、その包帯で全身を巻かれて身動きできない時に鬼畜のごとき兄に犯された。
そして、結婚後の不毛な生活の中で、突然飼っていたインコを水槽に沈めて殺す。
幼児時代に風呂の中で、溺れそうになりながら兄に犯されていたのだった。
フラッシュバック






いじめの起点は、前日書いたように「家の中」にある。

人は気持ちを受け止めてもらって初めて、相手を信頼する。
全ての人間関係は信頼から始まる。

親子(関係)も同じ。
子供の気持ちを受け止めない、一方的な躾は虐待やいじめと同じ。

子供の気持ちを聴き、信頼関係が出来てこそ、躾は効果を発揮する。
…というか、しなくても子は親の真似をする。
親は、ただまっすぐに子供に恥じない姿で立っていればいい。






「いじめ」って何?(1)-感情吐き出しのバケツリレー


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