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寂しい「悪戯っ子(いたずらっ子)」

2008/01/28(Mon) Category : アダルトチャイルド
下の子が生まれると、上の子がイタズラをするようになるのはよく見られるところです。

上の子だって、母親が赤ちゃんの世話をしなければならないのは見てわかります。でも、わかっても心は寂しいのです。

だから、怒られるのがわかっていてもイタズラをします。怒られるというカタチであっても、そこに親との間に接点(コミュニケーション)が生まれるからです。

難しく言えば、怒られるというマイナスのストローク(相手の存在を認める働きかけ)であっても、ストロークゼロよりはいいのです。


また、不安もあるのです。
「お兄ちゃん」「お姉ちゃん」と呼ばれて、もう自分は安全基地から出されるのではないか? でも、親は、いつまでも自分にとっての安全基地であってほしい。…だから、下の子が出来ても、親が自分にとっても安全基地で居続けてくれるのかどうか確認するために、わざと悪さをするのです。



それから、甘えさせてもらっていない場合もあります。
甘えるとは、自分を受け止めてもらうこと。何らかの理由で親に受け止めてもらえないままに育ち、下の子が生まれたときに「お兄ちゃん」「お姉ちゃん」と呼ばれたとしましょう。

すると、とても違和感を覚えるのです。
「なにそれ。まだ、子どもやっていないのに、なぜいきなりおねえちゃんなの?」-言葉にすると、こういう感じでしょうか。
いつか甘えられると我慢していたら、知らぬ間にスルーされていたような、鳩が豆鉄砲食らったような感じです。納得できません。その納得できないもやもやした思いが、悪さに走らせます。



ですから、しっかりと抱きしめてあげてください。「抱きしめる」こと以上に、相手の全存在を受け止める行為は他にありません。
抱きしめてもらえば、あぁ、母親は赤ちゃんだけでなく自分にとっても安全基地でいてくれるんだと安心できるので、確認行為としての悪さをする必要はなくなります。





一見、やんちゃで元気そうなイメージがある「いたずらっ子」。
しかし、その子の心には寂しさと不安があります。

自分のことを考えてみてください。
望んでいたずらっ子になりたいでしょうか?

叱るのは簡単。でも、イタズラする背景には、必ず「理由」があります。その理由に思いを馳せる余裕を親は持ちたいものです。

子がどんなに健気か、そして自分がどんなに支えられ、救われていたのかがわかるでしょう。






子育て心理学:第4部 5)「ストローク飢餓」に陥った人は「ゲーム」を仕掛ける




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